法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1(法学 / law 500)刑法特殊講義ⅣSubstantive Criminal Law IV
佐藤 輝幸
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X4075 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
We read papers and theses about criminal law in order to learn the method of writing thesis.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
刑法に関する専門的論文について,より高度かつ重厚な文献を中心に講読し,その分野に関する知識を得ると共に,刑法特殊講義Iで身につけた著者の問題意識の形成,検討対象の選定・分析及び自説の説得的な論じ方などの分析をより深め,自らの論文執筆に向けた方法論及び心構えをさらに明確化し,将来の研究生活におけるテーマへの取り組み方をも考えることを目的とするコースワーク科目である。
到達目標Goal
単に検討文献の内容を理解するだけでなく,筆者の思考過程,執筆当時の問題状況や時代背景及びその後の判例・学説への影響等を含め,検討文献の意義及び位置付けを検討することにより,論文を執筆する上での方法論及び留意点,自分の中での良い論文のイメージの構築など,自らの論文執筆のための示唆を得ることも目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP1」と「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
あらかじめ決めた担当者が検討文献の内容を報告した後,全員で議論を行う。
なお,以下の授業計画は,受講者の関心のあるテーマ,検討文献の難易度,長短及び受講者のレベル等に応じて,順序や当該文献に割り当てる授業回数などを変更することがある。
質問に対しては,授業内またはオフィスアワーで対応する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
受講者同士の研究関心の共有,検討文献の選定など
第2回:近時の祝賀論文集所収の論文の内容の確認及び検討
比較的短い論文を検討することによる論文を読む訓練(刑法特殊講義Iの復習)
第3回:著名なモノグラフの前半の内容の確認及び検討
比較的短めの著名なモノグラフの前半部分を読み,問題意識及び調査内容の検討
第4回:同モノグラフの後半の内容の確認及び検討
同モノグラフの後半部分を読み,調査内容及び自説の展開の検討
第5回:同モノグラフの意義,位置付け及びその後の影響の検討
著名なモノグラフを通読した上で,その全体の意義・構造や歴史的意義の検討
第6回 :近時のモノグラフの前半の内容の確認及び検討
近時のモノグラフの前半部分を読み,問題意識及び調査内容について,古典的なモノグラフとの違いの検討
第7回 :同モノグラフの後半の内容の確認及び検討
同モノグラフの後半部分を読み,調査内容及び自説の展開の検討
第8回:同モノグラフの意義,位置付けの検討
近時のモノグラフを通読した上で,その全体の意義・構造及び新規性の検討
第9回:著名な刑法学者の論文集の中から,デビュー論文の比較法部分の内容の確認及び検討
著名な刑法学者の最初の論文について,その問題意識と比較法の研究方法の検討
第10回:同論文の日本法及び自説部分の内容の確認及び検討
著名な刑法学者の最初の論文における日本法の研究方法と自説の検討
第11回:同論文集の中から,デビュー論文以降の同テーマに関する論文の検討
著名な刑法学者のデビュー論文の研究内容の発展のさせ方の検討
第12回:同論文集の中から,デビュー論文とは異なるテーマに関する論文の検討
著名な刑法学者がどのように第2のテーマを選定し,研究したかを検討
第13回:論文集の著者の研究の全体像の検討
論文集の著者の生涯の中でのそれぞれの論文の位置付け,関心の移り変わりなどの議論
第14回:授業の終わりに
これまでの議論のまとめと論文執筆に向けた生かし方のための助言
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
担当者は検討文献について,内容だけでなく,背景等も踏まえて調査し,報告する。担当者以外の者は,事前に検討文献を読んで,疑問点などを整理しておく。
検討文献を読むだけであれば,各回15分~1時間程度で終わるであろう(日本語を母語とする者の場合)。報告者は,さらに調査および報告の作成が必要であるが,これを一概に時間で示すことはできない。テーマによっては,最初は10時間以上かかってもおかしくはない。研究者としてのスキルを修得していくことにより,徐々に効率化していくであろう。
テキスト(教科書)Textbooks
ガイダンスで選定した文献のコピーを配布する。
参考書References
検討文献に応じて,報告の前後で指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
検討文献に関する理解及び調査50%,議論への寄与50%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 刑法
<研究テーマ> 危険犯,社会的法益
<主要研究業績> 学術研究データベースを参照のこと