法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1（法学 / law 500）行政法特殊講義ⅣAdministrative Law Ⅳ
交告 尚史
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X4029 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Students pursue the root of the proportionality principle.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
比例原則の起源を学ぶ。
到達目標Goal
〇比例原則の起源を説明することができる。
〇ドイツ法、オーストリア法およびEU法等を取り上げて、比例原則の考え方の異同を説明できる。
〇ドイツ語の著作を読みこなすことができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP1」と「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
基本的には、教科書の全体を期間内に概観できるように、適宜選択しながら読み進める。時折参考文献および判例の調査を求める。課題等のフィードバックは、オフィスアワーの時間に行なうほか、電子メールも活用したい。また、講義の内容にも、当該回のテーマの進行を阻害しない程度で、課題に関する説明を織り込んでいく。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：比例原則と哲学
ⅡC アリストテレスの倫理学等に顕れた比例原則的な考え方を学ぶ。
第2回：他の法分野の比例原則
ⅡD 刑法の比例原則とその背景にある時代思潮等を学ぶ。
第3回：比較法１
ⅡE 1、2 ドイツ法およびオーストリア法における比例原則の考え方を学ぶ。
第4回：比較法２
ⅡE 3、4 フランス法およびイギリス法における比例原則の考え方を学ぶ。
第5回：比例原則の根拠
ⅡF 比例原則に関する様々な根拠付けについて学ぶ。
第6回：EU法における比例原則の根拠
ⅡG EU法において比例原則がどのように根拠付けられるのかを学ぶ。
第7回：憲法裁判と比例原則
ⅢA、B ドイツおよびオーストリアの憲法裁判において比例性の審査がどのように行われているかを学ぶ。
第8回：EU裁判所における比例性の審査１
ⅣA、B１、B2、B3 EU裁判所において比例性の審査がどのように行われているかを学ぶ。この回は序論。
第9回：EU裁判所における比例性の審査２
ⅣB4 EU裁判所において比例性の審査がどのように行われているかを学ぶ。今回は比例性審査の構造論。
第10回：EU裁判所における比例性の審査３
ⅣB5、B6 EU裁判所において比例性の審査がどのように行われているかを学ぶ。今回は比例性審査の本質論。
第11回：比例原則の構成要素
ⅣD 比例原則の３要素（適性、必要性、狭義の比例性）について学ぶ。
第12回：裁判所による統制１
ⅤA、B 裁判所による比例性審査の難しさについて学ぶ。
第13回：裁判所による統制２
ⅤD EU裁判所における比例性審査の密度について学ぶ。
第14回：裁判所による統制３
ⅤE 前回に引き続いてEU裁判所による比例性の審査に目を向け、審査密度の決め手となる要素について学ぶ。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。各回の内容が全体として連関しているので、前回の授業内容を十分に咀嚼し、当該回の授業に活用できるようにしておくことが求められる。
テキスト（教科書）Textbooks
Bernhard Oreschnik, Verhältnismssigkeit und Kontrolldichte, Springer 2019.
参考書References
大江裕幸「権利救済手続きの裁判化と一元化の動向―オーストリア行政裁判制度の改革を素材として」行政法研究27号（2018年10月）101頁以下。
そのほか、教科書の脚註に挙がっている著書、論文を中心に、重要な文献について調査研究を求める。適宜指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点100％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
比較法研究の面白さを伝えたい。
その他の重要事項Others
ドイツ語の読解力を高めておくこと。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
＜研究テーマ＞
＜主要研究業績＞