法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1（法学 / law 500）法哲学特殊講義ⅡLegal Philosophy II
大野 達司
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X4011 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
In this lecture we research modern problems around law and jurisprudence from standpoints of students interests, which they have in their own special research projects.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
コースワーク科目である法哲学特殊講義Ⅱでは、受講者の関心を法哲学の観点から見直す作業をする。法やをれを巡る現代的問題を、法を意識しながらも、そこから一歩離れて考えてみる。背景事情やあり得る関連事項をも考えてみる。またそのやり方を学ぶ。
到達目標Goal
法哲学の各論的問題を扱う。参加者は、それぞれに関係する現代的諸問題に関する論争状況を検討し、論文執筆の手がかりをうる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP1」と「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
生命倫理やケアの問題、現代民主主義国家の特質、中間団体論など、個別的問題に関して法哲学の議論がどのようにアプローチしていくのか、見ていきたい。
担当者を決めて、それぞれ報告・討論を行う。対面授業ができない場合、zoomなどを用いてオンラインで実施するが、報告者は報告の資料などをあらかじめ学習支援システムにアップし、それをもとにすすめる。課題や質問については、学習支援システムを通じて提出します。内容に応じて学習支援システム、授業内で応答・コメントがあります。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：全体の概観
法哲学特殊講義Ⅰとの関連で、「Ⅱ」の問題設定を説明する。担当者の決定。
第2回：権利論の概要
権利の観念の発展と現代的展開
第3回：自然の権利
自然・動物などの権利論が提起する問題を見る。
第4回：市場原理と法
取引関係における法の役割とその限界
第5回：公共性・公共財
景観など公共財の性質と確保維持する手法
第6回：生命倫理と法(1)
遺伝子技術をめぐる問題
第7回：生命倫理と法(2)
代理母問題
第8回：租税の正義
税負担を正当化する根拠
第9回：教育と法
教育の意義と格差問題
第10回：プライバシー
プライバシーをもとに、個人や人格のありかを検討する。
第11回：監視社会・被害者救済
権力の作用と刑事裁判をめぐる新たな動きについて
第12回：法・裁判の限界
ADRなどの新たな紛争解決の手法と、ケアの倫理など
第13回：中間団体と法
個人・国家の間に位置する集団の意義と、その役割の正当化について
第14回：法的議論の特質
政治的議論・経済的議論と対比し、法的議論の特質を見る。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準に、文献の予習と報告や質問の準備をし、授業後に不明点を再度確認します。
テキスト（教科書）Textbooks
瀧川・宇佐美・大屋『法哲学』有斐閣、2014年（那須・平井編『レクチャー法哲学』法律文化社、2020年に変更の場合もある）。
参考書References
井上達夫編『現代法哲学講義』、田中成明『現代法理学講義』
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点50％、報告後のまとめレポート（報告の修正と文章化）50％。授業外に予習・復習各2時間を標準とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムを利用します。
その他の重要事項Others
昨年度は『近代英米法思想の展開』と『クィアと法』からテクストを選びました。参加希望者は、自身のテーマをなるべく多様に説明できるよう、準備お願いします。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞法哲学
＜研究テーマ＞法概念論、法思想の継受
＜主要研究業績＞『近代法思想史入門』共著