法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1(法学 / law 500)法律学原典研究(仏語)ⅡStudy on Foreign Legal Materials (French) Ⅱ
大津 浩
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X4006 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 学部「外国書講読(仏語)Ⅱ」と合同 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
Reading of a second half of French text concerning French political and constitutional theories.
授業で使用する言語Default language used in class
その他言語 / Other
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代フランスの政治思想と憲法理論との連関について示唆に富むフランス語原典の後半部分を輪読することで、フランス語の翻訳・読解能力を身に着けるとともに、現代フランスの政治思想・憲法理論そのものについて専門的見地から分析を加える法律学原典研究科目である。
到達目標Goal
フランス語原典を読みこなし、大学院での研究に役立つフランス語文献の読解力を身に着けることを目指す。加えて、現代フランスの政治思想と憲法理論との連関性を専門的見地から十分に分析できる能力を身に着ける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
主として日本語を用い、翻訳の際にはフランス語を併用する / Japanese and French
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
輪番制を採る。受講生は割り当てられた部分のフランス語原典を翻訳し、報告する。教師は適宜、文法や訳語について解説を行う。加えて、参考書などを利用して民主主義の条件としての法的・政治的要件について輪読する(1)テキストが扱うフランスの政治思想と憲法理論についての解説も行う。
本授業で用いるテキストは、2020年度の本授業でも用いたものであるが、2020年度はテキストの最初の部分しか翻訳できなかったので、2021年度も引き続き同じテキストを用いて、残りの部分を翻訳する。2021年度秋学期に初めて本授業を受講する院生のために、2020年度と2021年度春学期の「法律学原典研究(仏語)」の既翻訳部分の全てを予めHoppiiにアップして受講生全員に入手できるようにするので、2021年度秋学期に初めて本授業を受講する院生は、事前に上記の翻訳を読了してから授業に臨んでもらうことになる。
授業は対面式を予定しているが、大学の方針が変更された場合には、Zoomによるリアルタイムのオンライン授業を行う(詳細は秋学期開始時の第1回ガイダンス時に連絡する)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンスと第2部・第1章(1)
授業の進め方をレクチャーしたのち、非民主的な法秩序の発展について輪読する(1)
第2回:第2部・第1章(2)
非民主的な法秩序の発展について輪読する(2)
第3回:第2部・第2章A
民主主義と人権の関係に関して、人権概念の変容について輪読する
第4回:第2部・第2章B
民主主義と人権の関係に関して、イデオロギー的枠付手段としての法について輪読する
第5回:第2部・第2章C
民主主義と人権の関係に関して、民主的政治権力への対抗権力の強化について輪読する
第6回:第3部・第1章A
民主主義の超越又は再構築に関して、参加民主主義の幻想について輪読する
第7回:第3部・第1章B
民主主義の超越又は再構築に関して、ポピュリズムの「楔」について輪読する
第8回:第3部・第1章C
民主主義の超越又は再構築に関して、非自由主義的民主主義の経験について輪読する
第9回:第3部・第2章A
民主主義を救う法に関して、国家権限の再構築と明確化について輪読する
第10回:第3部・第2章B
民主主義を救う法に関して、政治決定への人民の介入制度の再構築について輪読する
第11回:結論(1)
自由民主主義を救うべきか?について輪読する(1)
第12回:結論(2)
自由民主主義を救うべきか?について輪読する(2)
第13回:結論(3)
自由民主主義を救うべきか?について輪読する(3)
第14回:まとめ
本書全体について意見交換を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に各回の予定部分の仏語原文を各自で翻訳しておくこと。事後には、授業で示された翻訳内容と自己の翻訳とを照らし合わせて、よりよい仏語翻訳の技術を身に着けること。加えて、授業中示されたフランスの政治思想と憲法理論の説明に関わる諸参考文献を各自で読了し、理解を深める。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
Bertrand MATHIEU, Le droit contre la démocratie ?, L.G.D.J.,2017 (ISBN 978-2-275-05736-1) ※本書は希望する受講生にはコピーを配布する予定である。
参考書References
授業中、適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
輪番で割り当てられた原典の翻訳内容(60%)と質疑その他の授業への積極的参加度(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
初歩のフランス語を学ぶ受講生が多いので、進度を遅らせて、フランス語の文法や憲法理論、政治思想の背景についての解説を多くとることが必要だった。今後も受講生の状況に応じて、進度については臨機応変に進める。