生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry

主要な機器分析法を原理、機構、実例を示しつつ、実験実習で使う機器の根本原理を学ぶ。種々の分析法の特徴を示し、将来用いるべき分析法の判断材料を提供する。

学生は、主要14分析法について、以下の項目を学ぶ。①物理的原理を理解する、②試料の最適形態は固体・液体・気体のいずれか、③どのような元素、化合物あるいは化学形状に対して適用できるか、④分析感度はどの程度なのか、⑤結果の出力方法と解析法を学び、⑥その結果から得られる情報の特徴など、各分析法のメリットとデメリットを理解する。

DP2

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パワーポイントを用いて講義する。（リモート授業になった場合は、ZOOMを利用する。）主要部分資料は、当日配布する。（ZOOMの場合、資料は前日までに、Hoppiiにアップする。）演習問題を課す。作成を必須とする「機器分析法のまとめ；excel file」を随時提出してもらい、記載に不適切な部分があった場合、全受講者に対し、どのように記すべきかを指導する。

なし / No

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

1：今後の進め方等、注意事項
分析とは何か

分析の目的や陥りやすいミス、正しい実験法や数値処理など、既に学んでいるはずの内容の確認を行う

2：光検出の基礎

多くの機器分析法の基礎となる光検出の基礎を学ぶ（放射線と放射能の基礎、壊変、放射平衡、放射性物質の性質、線量測定、放射線計測等）

3：放射化分析

主要中性子放射化分析法3種類の原理と実例、メリットデメリット

4：紫外可視分光法

可視紫外分光法の原理、ランベルトベールの法則、分光装置、可視紫外光の分子による吸収とメリットデメリット

5：蛍光光度分析法

蛍光の原理、蛍光光度計、旋光分析、蛍光分光法の応用とメリットデメリット

6：原子吸光光度分析法・発光分析法

原子スペクトル、原子吸光分析、分光計のメリットデメリット

7：X線分析法

X線回析、X線イメージング、X線分析法の原理、メリットデメリット

8：赤外分光法とラマン分析法

赤外吸収スペクトルと格子振動、双極子モーメント、フーリエ変換分光法、赤外光源、検出器、ラマン散乱と分極率、ラマン活性、各々のメリットデメリット

9：核磁気共鳴分析

磁気共鳴のスペクトル、化学シフト、シグナルの分裂、有機物の構造解析とメリットデメリット

10：ガスクロマトグラフィー

クロマトグラフィーの歴史と発展、原理と特徴、ガスクロの詳細、メリットデメリット

11：液体クロマトグラフィー

ガスクロマトグラフィーとの相違、メリットデメリット

12：キャピラリー電気泳動

電気泳動とクロマトグラフィーの相違、キャピラリーの意味、メリットとデメリット

13：質量分析

質量分析の原理とイオン化、分離分析との組み合わせ、メリットデメリット

14：電気化学的測定

電気化学の基礎、測定原理、ｐHメータ等の実際、メリットとデメリット

【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】各機器分析法の重要事項（基礎原理、検出器、試料形態、メリット、デメリット）をexcelにまとめる、演習問題を解く、の繰り返し。

特に指定しない。参考図書は、初回に案内する。各回、主要ポイントを記したレジュメ（プロジェクトするパワーポイントの一部）を当日配布する。（リモート授業の場合、前日までにHoppiiにアップする。）

化学新シリーズ「「機器分析入門」赤岩英夫／編　赤岩英夫／〔ほか〕執筆　出版社名 裳華房、
物質工学入門シリーズ「基礎からわかる機器分析」加藤正直、内山一美、鈴木秋弘著
その他、「機器分析学」関連図書

試験週間に試験を行う。試験日当日に、毎回の授業後に書き溜めたexcel fileを提出する。これら提出物と、出席回数を総合して評価する。（リモート授業の場合、試験に代えて、レポートとする。）評価は、対面授業により試験を行う場合は、試験の配点50％、平常点15％、excel file 35％とする。リモート授業の場合、レポート；40％、excel file；40％、平常点；20％とする。良くできたレポートは加点し、提出はされたが、内容に重大な欠陥があったレポートおよびexcel fileは減点とする。

自分用のexcel(各機器分析法のまとめ）を作製させる。毎回　演習問題の課題を出し、解法の解説により、授業内容をフォローする。

なし

excelに記すべき内容は、は第一回目に説明する。毎回、整理・充実させるための復習が、必要である。