生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry
APC100YC（複合化学 / Applied chemistry 100）グリーンケミストリGreen Chemistry
渡邊 雄二郎Yujiro WATANABE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | H7001 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes |
成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学 生：教員の受講許可が必要(オンライン授業の場合は、学習支援システムで許可を得るようにする) |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー＜生命科学部＞Category | 学部共通科目 |
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Outline (in English)
Green chemistry is the study of chemical products and processes that reduce or eliminate the generation of substances hazardous to humans, animals, plants, and the environment. This course covers basic fundamentals of green chemistry, through the 12 design principles of green chemistry, and explores relevant examples of their practical use in commercial applications.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
グリーンケミストリとは“環境にやさしいものづくりを目指す化学“である。現在の経済発展による豊かさを追求する社会経済システムには限界があり、今後は持続可能な循環型社会経済システムへ変革していく必要がある。資源・エネルギーは可能な限り循環させ、環境負荷をできる限り小さくすることが望まれている。ものづくりにおいては、優れた材料特性を持つとともに、低環境負荷な設計や合成プロセス、廃棄物の再資源化などが求められている。本授業ではグリーンケミストリの12箇条の概念を具体的な例を挙げて解説するとともに、過去と現在の環境問題、省エネを含めた定量的な取り扱い、廃水の再生法、廃棄物の再資源化方法、個々の環境物質の測定法、及びエコマテリアルについて解説する。
到達目標Goal
この授業では、グリーンケミストリの概念を理解するとともに、これまでの環境汚染や公害問題の歴史、汚染化学物質の性質について学ぶ。さらに省エネルギー、省資源を含め再生可能なシステム、メカニズムを理解することで、身近な具体的な環境問題について化学的知見に基づき応用可能な能力を身に付けることを目標としている。
以下に達成目標を記す。
１．グリーンケミストリの概念について例を挙げて説明できる。
２．これまでの環境汚染および公害の歴史を説明できる。
３．環境の現状と対策について説明できる。
４．環境汚染物質の種類やそれらの特性および省エネを含めた定量的な取り扱いができる。
５．廃水の再生法、廃棄物の再資源化方法について説明できる。
６．個々の環境物質の測定法を説明できる。
７．エコマテリアルについて例を挙げて説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
DP2
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
主にパワーポイント資料を用いた講義を行い、5回以上のアクティブラーニング（演習または発表）を実施する。アクティブラーニングで実施した演習問題を含む聴講ノートを提出してもらう。小テストは2回実施し、レポートも2回課す。定期試験を行う。なお、予習・復習の内容については、配布資料や授業で指示する。予習・復習を行うことを前提に授業を進めるので、予習・復習に十分な時間を費やすこと。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1：本講義の全体的な説明、グリーンケミストリとは
本講義の全体的な説明とグリーンケミストリの概念（12箇条）について説明する。
2：環境問題の歴史
これまでの環境問題および公害の歴史について４大公害病を中心に説明する。
3：環境保全に関する法律
環境基準について説明する（アクティブラーニング（演習））。
4：環境における化学物質の挙動（１）
大気圏における化学物質の挙動について説明する。
5：環境における化学物質の挙動（２）
土壌圏、水圏における化学物質の挙動について説明する。（アクティブラーニング（演習））
6：環境の現状と対策について（１）
大気環境の現状と対策について説明する。
7：環境の現状と対策について（２）
水環境と土壌環境の現状と対策について説明する。（アクティブラーニング（演習））
8：廃棄物の再資源化
都市資源としての廃乾電池などやバイオマスについて、それらの再資源化について説明する。
9：環境汚染物質の測定法－大気、水質、土壌中の汚染物質の測定法
主な環境測定法について説明する（アクティブラーニング（演習））。
10：グリーンケミストリの12箇条について例を挙げて解説（１）－1～6条
グリーンケミストリの12箇条の中の1～6条に関係するものについて例を挙げて解説する。（アクティブラーニング(発表））
11：グリーンケミストリの12箇条について例を挙げて解説（２）－7～12条
グリーンケミストリの12箇条の中の7～12条に関係するものについて例を挙げて解説する。（アクティブラーニング（発表））
12：環境とエネルギー－省エネも含めた定量的な取り扱い
原子力エネルギー、新エネルギー（太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱）、燃料電池について説明する。
13：エコマテリアル－環境負荷の少ない機能性材料について
エコマテリアルについて、光分解性、生分解性プラスチック、多孔質材料について説明する。（アクティブラーニング（演習））。
14：まとめ
本講義全体のまとめを行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】環境を化学の視点から捉えることから、化学の基礎を十分理解しておく必要がある。そのためには、基礎となる高校の化学の習得および大学１年での化学を並行して学習しておく必要がある。
テキスト（教科書）Textbooks
資料を配布する。
参考書References
J. E. Andrews et al.“An Introduction to Environmental Chemistry”Blackwell Pub., “環境化学概論”田中稔ら、丸善, “環境と化学 グリーンケミストリー入門“ 荻野和子ら、東京化学同人, “陸水環境化学”藤永薫ら、共立出版, “環境白書“ 環境省編.
成績評価の方法と基準Grading criteria
演習問題を含む聴講ノートの提出（１０％）、小テスト（２０％）、レポート（２０％）、期末テスト（５０％）で評価
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。