法学部Faculty of Law
POL200AC(政治学 / Politics 200)公共哲学Ⅱ公共哲学Ⅱ
西村 清貴Kiyotaka NISHIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0349 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This lecture aims to understand what kind of historical origin the terms and concepts such as publicness and civil society have.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
政治学科科目の中で「思想・歴史系」の分野に属する科目である。
近年において「公共性」論や、公共性と密接に関連する「市民社会」論に対する注目が集まっている。これらの議論の背景に存在する哲学・思想を探求することは、公共哲学の重要な課題の一つである。公共哲学IIでは、この公共性や市民社会といった用語・概念が、どのような歴史的由来を有しているのかという点について学んでいく。
到達目標Goal
①公共哲学史を学ぶことを通じて、現在において用いられている公共性や市民社会といった概念が、どのように理解され、どのように議論されてきたかを理解すること。
②授業で取り上げる各思想家の議論が、公共性論、市民社会論の中でどのように位置づけられるのかを理解すること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行う。
コロナ感染状況や大学の方針等にもよるが、オンデマンド方式による講義に複数回の対面授業を組み合わせる方式を考えている。
なお、対面授業への出席をやむを得ない理由により避けたい受講者のために、
対面授業の内容を録音した音声データを後日配信する予定である。
具体的なスケジュールはHoppiを通じて連絡するため、よく確認すること。
質疑応答については、講義中にそのための時間を設けるほか、講義前後に受け付ける。また、Hoppiを通じた質問も受け付ける。
なお、提出してもらったリアクションペーパーにつき、いくつかを選び回答を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:はじめに
授業・評価の方法と全体の概要
第2回:アリストテレスとヨーロッパの政治構造
ヨーロッパにおける古典的な市民社会・政治社会論を見る
第3回:社会契約論(1)
トマス・ホッブズの社会契約論を見る
第4回:社会契約論(2)
ジョン・ロックの社会契約論を見る
第5回:社会契約論(3)
J・J・ルソーの社会契約論を見る
第6回:アダム・スミスと市場
しばしば公共性と対立する概念として取り上げられる市場という概念についてアダム・スミスを中心として見る
第7回:ここまでのまとめと質疑応答
ここまでの振り返りと質疑応答を行う
第8回:カントにおける啓蒙と公共性
公共哲学において頻繁に取り上げられる「理性の公共的使用」という用語法を中心にカントの思想を見る
第9回:ヘーゲルと市民社会/国家
近代的な意味での市民社会と国家との峻別を確立したヘーゲルの思想を見る
第10回:ドイツ国法学における国家と公共
近代以後に生じた、国家による公共性の独占(国家と社会の分断)という事態について19世紀ドイツ国法学の思想家を通じて見る
第11回:ハンナ・アレントと公共性
今日の公共哲学において最も著名な論者の一人であるハンナ・アレントの公共性論を『人間の条件』を中心に見る
第12回:ユルゲン・ハーバマスの『公共性の構造転換』
アレントと並び、公共哲学において最も著名な論者の一人であるユルゲン・ハーバマスの公共性論を『公共性の構造転換』を中心に見る
第13回:ここまでのまとめ
ここまでの振り返りと質疑応答を行う
第14回:学期末試験と解説
学期末試験を行った後、模範解答等の説明を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布するレジュメ、下記に挙げる参考書、講義時に記載したノートに基づいて予習復習をすること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
使用しない。レジュメを配布する。
参考書References
斎藤純一『公共性』(岩波書店)
山脇直司「公共哲学とは何か」(ちくま新書)
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義に対する理解度を学期末試験で確認する(100%)。
大学の方針等により、レポート提出で代替する可能性がある
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
板書を工夫したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配付等のためにHoppiを利用する。