法学部Faculty of Law
LAW300AB(法学 / law 300)行政組織法行政組織法
氏家 裕順Hironobu UJIE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0443 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course is designed to understand a contemporary composition of the executive branch, to provide an overview of law on civil service, and to sketch out law on tangible things used directly by public entities or made available to the public (about tangible things, see art. 85 of the Civil Code).
After completing this course, you should be able to:
- Explain a contemporary composition of the executive branch, such as Cabinet, Cabinet Office, Ministry;
- Explain a notion, sorts, and recruitment (including working conditions) of civil servants, and also spell out their rights and obligations; and
- Explain a notion and sorts of the tangible things used directly by public entities or made available to the public, and also expound public entities' power to administer them and individual's rights to use them.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国や都道府県・市町村などの行政主体が実際に行政活動をするには、大臣、副大臣、局長・部長・課長(室長)、徴収職員、知事・市町村長、副知事・副市町村長、消防吏員などの行政機関がなければならない。多数の行政機関の体系的な機構を行政組織という。その設置・名称・構成・所掌事務などを規律する法が、狭義の行政組織法である(以下、狭義の行政組織法を「行政組織法」という)。
行政機関は、行政主体のために行政事務を担当する自然人をその地位で捉えたものであり、その意味で観念的存在であって、そのため現実の行政活動の遂行には、行政主体のために働く自然人も必要である。その自然人のうち、行政主体と勤務関係にある者を公務員という。公務員を規律する法が、公務員法である。
また、行政活動の遂行には、庁舎・その土地、事務用品などの物品もなければならず、また、行政目的の達成には、道路・河川・保健所などの物的施設の提供・管理も不可欠である。これらの物品・物的施設のような、行政主体により直接に公の目的に供される有体物を公物という。公物に関する法が、公物法である。
行政組織法では、行政主体や行政機関の意義・種別、行政機関相互の関係なども検討されるが、これらは行政法入門でとりあげられているため、授業では、これらとの重複を避ける。学習するのは、現行法上の行政組織の編成であり、また、公務員法と公物法の概要である。それらの学びを通して、国や地方公共団体の抱える法的問題を把握したり、その法的問題に対処したりする能力を養ってほしい(行政・公共政策と法コース)。
到達目標Goal
内閣・内閣府・外局などの、現行法上の行政組織の編成について説明することができる。
公務員の意義、種類、勤務関係、権利と義務について説明することができる。
公物の意義、種類、管理権、使用権について説明することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
レジメと資料のほか、実際の対面式授業において解説すべき事項を記載した講義ノート(いずれもPDF形式のもの)を、学習支援システムを用いて配布する。受講者にはレジメの内容を理解しながら到達目標に達するために、必要に応じて講義ノートを併読し、あるいは、後掲の参考書を精読することが期待される。また、各回、コメント等を学習支援システムを通じて提出することも求められる。コメント等のうち、学習の便宜上受講者において共有すべきものがあると認められる場合には、そのコメント等の内容あるいは要旨とそれに対する担当教員の意見等とを講義ノートに記す(そのほか、必要に応じて学習支援システムを用いて個別に返信することもある)。質問は授業掲示板で受け付ける。
上記のレジメ・資料等を用いた学習に並行して、月1回程度、復習の機会を設ける予定である。復習は、正規の授業時間中に、Webex を用いることによって、行う(実施日・参加のためのURL等、詳細は各受講者に対して学習支援システムを通じて連絡する。復習は、学習の便宜を図るためのものであって、これに参加できない場合であっても不利益は生じない)。
上記とは別に、オリエンテーションは、Webexを用いて行う(その内容を記した講義ノートも配布する)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
行政組織法・公務員法・公物法のイメージと本授業での学び
第2回:行政組織法(1)
内閣
第3回:行政組織法(2)
内閣府
第4回:行政組織法(3)
省
第5回:行政組織法(4)
外局等
第6回:行政組織法(5)
地方公共団体の行政組織の編成
第7回:公務員法(1)
公務員の意義と種類 人事行政機関
第8回:公務員法(2)
勤務関係
第9回:公務員法(3)
公務員の権利
第10回:公務員法(4)
公務員の義務(職務専念義務、法令及び上司の命令に従う義務)
第11回:公務員法(5)
公務員の義務(争議行為等の禁止、政治的行為の制限など)
第12回:公物法(1)
公物の意義と種類
第13回:公物法(2)
公物管理権の主体と内容
第14回:公物法(3)
公共用物の使用関係
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
後掲の参考書のいずれかを用いて予習・復習をする。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
各回配布レジメ
参考書References
宇賀克也『行政法概説III〔第5版〕』(有斐閣、2019年)
塩野宏『行政法III〔第4版〕』(有斐閣、2012年)
藤田宙靖『行政組織法』(有斐閣、2005年)
室井力編『新現代行政法入門(2)』(法律文化社、2004年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポートによる(100%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特記事項なし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
(1)学習支援システムやWebexが利用できるだけの通信環境、(2)各回の配布物を参照するためのPDF閲覧ソフトウェア(Adobe Acrobat Reader〔無料〕など)、(3)レポート課題の閲覧・提出のために用いる、.doc, .docx.の形式で保存できるソフトウェア(Microsoft Wordなど)、(4)上記(1)から(3)までのものを利用するために必要となるPC、あるいは、スマートフォン等。
その他の重要事項Others
この科目は行政法科目に該当する。あらかじめ行政法入門を履修したか、現に履修中であることが、科目での学びが効果的なものとなるため、望ましい。