法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)法律学特講(知的財産法の今日的課題)法律学特講(知的財産法の今日的課題)
武生 昌士Masashi TAKEO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0265 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course covers the basics of Trade Secret Protection (and Design Protection).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義では,知的財産法に関する諸問題のうち,著作権法・特許法・標識法以外のものの中から,その時々に重要と思われる課題を個別的に採り上げ,どのような制度が設けられているのかを,具体的な裁判例や関連する他の法制度にも触れながら学んでいく。
今年度も,近時その重要性をますます高めつつある営業秘密の保護を中心に採り上げる。雇用の流動性が高まりつつある今日,その反面として,退職従業員による営業秘密の流出といった案件を報道において目にする機会もまた多くなっている。営業秘密の保護は,知的財産法のひとつである不正競争防止法において規定されているものであるが,これは,市場において競争を行っている事業者のみならず,その従業員や役員といった個人にも関係してくる規律であるため,これについて一定の理解を身に付けておくことは社会に出た際に少なくない意義を有するものである。
この授業は,以上のような営業秘密に関する規律を中心に,不正競争防止法のうちのいくつかの規定等を学ぶことを目的とするものである。民法(不法行為法)や労働法を学んだ上での応用科目といった意味合いを有するが,情報の秘密管理といった事柄は幅広い分野に関連し得るため,「裁判と法コース」,「行政・公共政策と法コース」,「企業・経営と法コース(商法中心)」,「同(労働法中心)」などの各コースにおける学習の最終段階において受講すべき科目のうちのひとつとして位置付けられる。
到達目標Goal
不正競争防止法における営業秘密の保護に関する規律などを中心に,関連する知的財産法上の規律について,制度全体についての一通りの体系的理解及び主要な論点における基本的な考え方を身に付けてもらうことにより,今後関連する問題に直面した際に,自分で調査し考えることができるだけの基礎的素養を涵養することを目標とする。
より具体的には,第一に,営業秘密保護の規律などを理解する上で重要な基礎的な概念について十分に理解し,その内容を正確に示すことができるようになることを目標とする。
第二に,営業秘密保護などが問題となる具体的な事例(紛争)について,不正競争防止法を適用するとどのような帰結が導かれる(解決が図られる)こととなるのかを,裁判例・学説の理解の前提に立った上で示すことができるようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では,不正競争防止法における営業秘密の保護(及びデザイン保護に関する法制度等)をテーマとし,具体的な裁判例にも触れながら,講義形式で一通り説明していく。音声付きのパワーポイントをオンデマンドで視聴していただくことを基本形式とするが,リアルタイムオンラインも必要に応じて実施する予定である。詳細は学習支援システムを通じて期中に改めて告知することとしたい。
下記授業計画に示した形での講義を予定しているが,順序や内容について
は必要に応じ変更する可能性がある。
質問等はメール・学習支援システムを通じて随時受け付け,個別に,ある
いは次回授業を通じてフィードバックすることとしたい。期末の課題に関し
ては学習支援システムを通じて講評を行う予定である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス・知的財産法の概要
本講義の概要説明,知的財産法の全体像に占める本講義の位置
第2回:営業秘密の不正利用(1)
不競法2条1項4~10号総説,営業秘密の定義(秘密管理性等)
第3回:営業秘密の不正利用(2)
営業秘密の定義(有用性,非公知性等)
第4回:営業秘密の不正利用(3)
不正利用行為
第5回:営業秘密の不正利用(4)
適用除外,救済手段など
第6回:営業秘密の不正利用(5)
営業秘密に関する問題演習,答案の書き方の解説など
第7回:限定提供データの不正利用
不競法2条1項11号~16号の概説
第8回:商品形態模倣行為の規律(1)
不競法2条1項3号の制度趣旨,保護の要件
第9回:商品形態模倣行為の規律(2)
保護の要件,適用除外
第10回:商品形態模倣行為の規律(3)
請求主体,救済手段など
第11回:意匠法概説(1)
登録意匠制度とは,意匠の定義
第12回:意匠法概説(2)
意匠の定義,登録要件
第13回:意匠法概説(3)
登録要件,意匠権・意匠権侵害概説など
第14回:まとめ
授業の総括
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回の終了時に,次回までに予習すべき資料や解いてくるべき課題などを出す場合があるので,取り組んだ上で授業に臨むこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は特に指定しない。なお、六法を持参するなどして,不正競争防止法等の条文を確認できる状態で授業に臨んでほしい(意匠法は一般的な六法には掲載されていないので,留意されたい。詳細は開講時に改めて指示する)。
参考書References
田村善之『知的財産法〔第5版〕』(有斐閣,2010),茶園成樹編『知的財産法入門〔第2版〕』(有斐閣、2017),愛知靖之ほか『知的財産法』(有斐閣,2018),茶園成樹編『意匠法〔第2版〕』(有斐閣,2020)など。
詳細は開講時に改めて,また授業中にも適宜,指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験の実施が可能であれば期末試験により評価する(期末試験 100 %)。
試験の実施ができない場合,レポート課題で評価する(期末レポート 100 %。
なお,期末レポートの場合,複数の課題を提示する予定である)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生の理解の度合いを見計らいながら授業を進めるよう心掛けたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義資料は各回の冒頭に配布するほか、授業支援システムにも誤記等を修正したものを適宜アップロードするので、活用してほしい。
その他の重要事項Others
民法(特に不法行為法)や労働法,民事訴訟法,知的財産法などの科目を履修済みか,並行して履修することが好ましいが,初学者にもわかりやすい講義を心がけたい。