法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)刑法各論Ⅰ刑法各論Ⅰ
佐藤 輝幸Teruyuki SATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0081 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火1/Tue.1 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This is the lecture for the typical crimes such as murder, theft, fraud, road traffic offenses and so on.
In this course,the related judicial precedents and the academic opinions will be considered.
This course belongs to the following courses;Administration,public policy and law;Company ,its management and law;Culture,society and law.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
刑法典第2編は,個別の犯罪について,それぞれの成立要件及び法定刑を規定している。本授業では,このうち,財産犯を除く個人的法益に対する罪及び国家的法益に対する罪の主要な犯罪について,保護法益を探究し,解釈により構成要件を中心とする成立要件について学ぶことを目的とする。
これらの犯罪についての解釈論の基本的な思考枠組みを習得することは,将来法律専門的な職業を目指す「裁判と法コース」の学生にとって必須であることはもちろん,社会政策としてこれらの刑罰規制の仕組みを応用して犯罪対策を行うことが求められる「行政・公共政策と法コース」の学生にとっても,有益である。さらにこの科目は「企業・経営と法」の各コースおよび「文化・社会と法コース」にも配置されている。
到達目標Goal
犯罪構成要件の解釈は,条文から厳格な理論を展開しつつ,実際上も妥当な結論を導くという,特有の思考様式が必要となる。このような思考方法法の基礎を身につけることを目的とする。
財産犯を除く個人的法益に対する罪及び国家的法益に対する罪のうち,刑法典における典型的な犯罪について,判例・学説で問題とされている基本的な論点に関して,解釈論を展開することができる。
以上のような解釈論の結論を,所与の事実に適用し,犯罪の成否を議論することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式の動画配信で行う。レジュメを授業支援システムにアップし,それに沿って行う。判例集と六法を参照できる状態で視聴すること。
各回の動画の時間は,扱う内容によって多少増減することがある。
質問については,オフィスアワーおよび学習支援システムによって対応する。また,中間レポートについては,期末試験までに講評をアップロードする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業の進め方,教材等の説明,刑法各論とは。
第2回:生命・身体に対する罪概観/殺人罪
生命・身体に対する罪概観。人の始期と終期,自殺関与罪の種類と処罰根拠,同意の意義。
第3回:暴行罪・傷害罪
暴行の意義,傷害の意義,暴行罪と傷害罪の関係と主観的要件。
第4回:過失致死傷罪/堕胎罪
過失致死傷罪概観,胎児性致死傷。堕胎罪の保護法益と種類,堕胎の意義,人工妊娠中絶。
第5回:遺棄罪/生命・身体に対する罪のまとめ
遺棄罪の趣旨,遺棄と不保護の意義,保護責任,殺人との区別。生命・身体に対する罪のまとめ。
第6回:自由に対する罪概観/脅迫罪・強要罪
自由に対する罪概観。脅迫罪の保護法益,脅迫の意義,強要罪の結果。
第7回:自由に対する罪(小括)
刑法による自由保護のあり方について(これまでの講義の復習を兼ねる)
第8回:逮捕・監禁罪/略取・誘拐罪
移動の自由の意義,逮捕・監禁の意義。略取・誘拐罪の種類,略取・誘拐の意義
第9回:強制わいせつ罪・強姦罪
性的自由の意義,姦淫・わいせつの意義,性交同意年齢,主観的要件,強制わいせつ罪・強姦罪の特別類型。
第10回:住居侵入罪
住居侵入罪の保護法益,客体,侵入と不退去
第11回:名誉毀損罪・侮辱罪
名誉の種類と意義,事実の摘示,公然性,免責事由。
第12回:信用毀損罪・業務妨害罪
信用の意義,毀損行為の態様,業務妨害罪の保護法益,業務の意義,妨害行為の態様。
第13回:国家的法益に対する罪概観/公務執行妨害罪
国家的法益に対する罪概観,公務員の意義,職務の意義,行為態様,公務執行妨害と業務妨害の関係。。
第14回:賄賂罪
汚職の罪概観,賄賂罪の種類,賄賂罪の保護法益,賄賂の意義。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習よりも復習に力を入れ,分かったことと分からないことを明確化し,分からないことについては,オフィスアワー等で質問すること。大学は,勉強習慣を身につける場ではなく,研究に必要な知識や考え方を習得する場であるので,「学習時間」で判断することは無意味であるが,一応の目安として,上述の分かったことと分からないことの明確化を目的とした復習に3時間程度をかけ,余裕があれば,授業前にレジュメや入門書の該当箇所を流し読みしておくと良い。さらに,学期末に,期末試験対策を兼ねて,15~20時間程度かけて全体の復習をしておくことは,全体像の理解とそれに基づく相互の関連性の理解にもつながり,知識を定着させ,学修を深めるのに非常に有益である。
テキスト(教科書)Textbooks
西田典之ほか『判例刑法各論』(第7版,2018,有斐閣),
六法(小型のものでよい)。
参考書References
西田典之〔橋爪隆補訂〕『刑法各論』(第7版,2018,弘文堂),
山口厚『刑法各論』(第2版,2010,有斐閣)。
今井猛嘉他編『リーガルクエスト刑法各論』(第2版、2013年、有斐閣)
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート45%,期末試験(試験実施が難しい場合はレポート)55%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
期末試験を90分とする。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業を視聴できるPCおよびインターネット環境。