理工学部Faculty of Science and Engineering
MAN100XF(経営学 / Management 100)経営史History of Business Administration
佐々木 聡Satoshi SASAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学部Faculty of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | H6511 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期集中/Intensive(Spring) |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工学部>Category |
経営システム工学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
By learning the history of corporate management and entrepreneurial activities in Japan, students will acquire the ability to view the direction of corporate management that should be in the near future based on the historical features of Japanese business management and innovative activities and the understanding of international relations history.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本の企業経営と企業者活動の歴史を学ぶ。これによって,学生が日本の企業経営と革新的企業者活動の国際比較史的特徴と国際関係史の理解を基礎に,近未来のあるべき企業経営の方向性を展望する力を身につけることが到達目標となる。
到達目標Goal
日本の経営史の基本的知識を説明できるようにすることと,近未来の日本の企業システムのあるべき姿を展望できる能力を身につけること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業内容の要点を講義形式で概説し,担当教員監修によるDVD教材でそれに関する内容を学び,さらにほぼ同じ内容の書籍教材で学ぶ。最終試験は,自筆ノートのみ持ち込みなどを可とするので,口頭説明やテキストの要点をノートに要領良く整理することが肝心となる。適宜,ノート整理の時間を設ける予定である。2021年度も,前年度と同様,リアルタイム型のオンライン授業(3日間の集中講義)となる可能性が高い。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
授業担当者の自己紹介・授業の進め方,到達目標および成績評価基準などを説明する。
第2回:江戸時代の経済と経営
なぜ江戸期から講義を起こすのか,江戸時代の三井家などの商家経営(両替商・呉服商)の特徴,革新,人事・労務などの特徴を解説する。
第3回:会社知識の導入と会社制度の普及
西欧の会社の知識や制度の導入および国立銀行そのほかの株式会社制度の普及,商法の施行,企業形態別構成の推移とその背景について解説する。
第4回:渋沢栄一と岩崎弥太郎の企業者活動
渋沢栄一自身の足跡をたどりながら,その近代日本の企業社会のオルガナイザーの役割をあとづけるとともに,対比して位置づけられる岩崎弥太郎・弥之助の企業者活動の特徴を解説する。
第5回:工業化のスタートと政府の役割
工部省,内務省を中心に展開された殖産興業政策とその実態および官業払下げの過程とその背景について解説する。
第6回:財閥の形成と発展
「財閥」の定義を示したうえで,いくつかの多角的事業経営の「財閥」化の時期と,三井の「財閥」化と「コンツェルン」化の内容について解説する。
第7回:新興コンツェルンの台頭
1920年代を中心とする日産,日窒,森,日曹,理研などの発展を概説したうえで,日産の事例を中心に,詳しい事業展開をあとづける。
第8回:初代長瀬富郎(花王)と2代鈴木三郎助(味の素)の企業者活動
現在の日用必需品となった製品を生み出す企業の代表例として,花王と味の素を取り上げ,その創業期の革新の足跡を解説する。
第9回:財界団体の形成と歴史的系譜
商業会議所(その後の商工会議所),日本工業倶楽部および同倶楽部から派生した日本経済連盟会(戦後の経団連の前身)や全産連(戦後の日経連の前身)など主要総合経済団体の創設の経緯や系譜について解説する。
第10回:小林一三(阪急・東宝)と堤康次郎の企業者活動
都市型第3次産業として位置づけられる交通・サービス産業の代表事例として,阪急・東宝グループ,および西武グループの創業期の企業者活動について解説する。
第11回:財閥解体と集中排除
戦時期の財閥の活動を解説したうえで,安田プランの策定に始まる一連の財閥解体措置および独禁法の「外科的手術」として施行された過度経済力集中排除法の実際および双方の日本経営史上の意義について概説する。
第12回:戦後復興と企業集団の形成
戦後復興期の経済政策とその効果,戦後の企業再建過程と企業集団の形成過程および企業集団の特徴について解説する。
第13回:高度成長期の企業経営(ホンダ,ソニー,ダイエー,セコムなどの事例を中心に)
高度成長期の日本経済について概説したうえで,戦後に躍進した代表的事例にみる革新とその特徴を解説する。
第14回:3大メガバンク体制と日本企業・日本経済が直面する課題
6大企業集団から3大メガバンク体制への移行とその背景について解説する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】書籍テキストの予習・復習を適宜指示する。学習到達目標への到達を期するためにも,必ず実践すること。集中講義開始前に,簡単な事前課題レポートも課す予定である。
テキスト(教科書)Textbooks
宇田川勝・中村青志編『マテリアル日本経営史』(有斐閣,1999年,2600円+税)
佐々木聡編『日本の企業家群像』(丸善,2001年,1800円+税)
※上記2冊は授業時に頻繁に使用するので,事前に必ず購入して出席時に持参すること。
参考書References
佐々木聡編『日本の企業家群像Ⅱ』(丸善,2003年,2100円+税)
佐々木聡『日本の企業家シリーズ9 丸田芳郎』(PHP研究所,2400円+税)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(50%),小テスト(15%),理解度確認試験(35%)
なお小テストを実施できなかった場合はその比率を理解度確認試験の比率に加えて50%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
アンケートなどでの受講生の反応から,対面授業の場合には板書などをもう少し整理したい。また,受講生の理解度を確認する方法を授業の節目に,もう少し織り込むことにしたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
DVDの映像教材を使用する。