経済学部Faculty of Economics
ECN300CA(経済学 / Economics 300)金融各論ⅠBTheories in Money and Banking I B
高橋 秀朋Hidetomo TAKAHASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | K6238 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
This course provides lectures to understand and valuate the basic derivatives and their applications in the financial risk management and investment. Concretely, we focus on the theories and the methods in option pricing (binomial and Black-Sholes model), portfolio insurance, and real option. To understand practical application of the theories and the methods in derivatives more easily, I introduce numerical examples and conduct simulation-based analyses.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は、ファイナンスのリスク資産評価に関する知識がある程度身についている者を対象として、デリバティブを利用したリスクの移転方法およびその応用に関して学習していく。具体的には、2項モデル・BSモデルによるオプション評価、ポートフォリオ・インシュアランス、リアル・オプションによる投資評価である。それらの概念は数式などを通じて学習していくだけでは理解が難しいので、シミュレーションの方法も同時に学習し、数値例を用いてより理解を深めていく。
到達目標Goal
本講義の目標は、確率・統計に関する基本的な知識を前提として、オプションを利用したリスク・インシュアランスの方法、オプションの価格評価、オプションが企業の投資意思決定に与える影響を理解し、実際に存在する投資ファンドや企業がどのような基準で投資判断を行っているのか、企業に関連するニュース(特に、M&A)の背後にはどのような経済的事情が存在するのかを考察できる力を身につけることにある。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP8」「DP9」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義はオンライン講義とセミナー方式を組み合わせて行う。受講者はシステムにアップロードされた講義資料を各自で学習したのち、キャンパス(もしくはライブ形式)で行われるセミナー形式の講義に参加することが求められる。本講義では、数学や統計的な知識を利用して、企業や投資ファンドがどのような方法で資産や企業を評価しているのかを示すのはもちろんであるが、できる限り事例を多く導入し、わかりやすく解説していく。そのため、講義はExcelを多用する。講義は授業形式、演習形式(Excel)、質疑応答で構成される。セミナー形式で行われる講義ではアサインメント(クイズを計算したExcelファイルの提出)が課されるが、それは講義が開かれた日のうちに提出してもらう。次回の最初に要点を解説し、フィードバックする。その解説を聞いても不明瞭な点がある場合は講義終了後、もしくは、オフィスアワーに教員に直接し質問しすること。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:オプションの概説
オプションペイオフの構造
2:様々なオプション戦略
バタフライ・スプレッド等
3:オプション評価1
2項1期間モデル
4:オプション評価2
2項多期間モデル
5:オプション評価3
ブラック・ショールズ・モデル
6:オプション評価4
多期間2項モデルのBSモデル近似
7:オプション複製
デルタ・ヘッジング
8:シミュレーション
モンテカルロ法
9:シミュレーション応用
投資シミュレーション
10:オプションによる保険
ポートフォリオ・インシュアランス
11:転換社債評価
株式とオプションによる複製
12:企業の投資意思決定
NPVによる投資意思決定
13:リアル・オプション1
撤退オプション
14:リアル・オプション2
拡張オプション
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義資料は事前にアップロードするので、受講者は当該資料に目を通した上で講義に参加することが望ましい。また、講義ではEXCELを利用し計算を行う練習問題を出題することがあるので、EXCELを利用できる環境下にあることが望ましい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
S. Benninga『Financial Modeling 3rd ed.』(The MIT Press, 2008)
参考書References
Z・ボディー、R・マートン(著)、大前恵一朗(翻訳)『現代ファイナンス論 第2版』(ピアソン・エドゥケーション、2011年)
R・ブリーリー、S・マイヤーズ、F・アレン(著)、 藤井 眞理子、国枝 繁樹(翻訳)『コーポレートファイナンス 第8版(上・下)』(日経BP社、2010年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
セミナー形式の講義後に課されるアサインメントと期末課題レポートで評価する。アサインメント30%、期末課題レポート70%で評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義内容理解のためのフィードバックを可能な限り行い、学生の内容理解に尽力する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義ではExcelを利用した演習を中心に進めるので、受講生はMS Excelがインストールされている、自分のPCもしくは大学貸出のPCを講義前に準備しておくこと。