経済学部Faculty of Economics
ECN200CA(経済学 / Economics 200)公共経済論APublic Economics A
篠原 隆介Ryusuke SHINOHARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | K6221 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
This course deals with a public microeconomics based on the perfect competition theory. First, we review the utility maximization by consumers and the profit-maximization by firms. Then, we study the market interaction between consumers and firms through a partial equilibrium model (the demand and supply theory) and a general equilibrium model (in particular, the pure-exchange economy). Through the equilibrium theories of the markets, we learn the merit of the competition in the markets.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、完全競争理論を通して、市場経済がもたらす利点を学習する。まず、市場分析の基礎となる、消費者行動と企業行動の理論を学習する。消費者・企業行動の分析の基礎となる消費者の効用最大化問題と企業の利潤最大化問題を学習し、消費者と企業の行動の仕組みを理解する。次に、市場取引の帰結が市場均衡となり、市場均衡では経済厚生の観点から望ましい取引を実現していることを学習する。最後に、より一般的な市場分析の枠組みである交換経済を学習し、厚生経済学の基本定理を理解した上で、市場メカニズムの利点について総括する。
到達目標Goal
本講義の目標は、ミクロ経済学に基づき、市場の利点と欠点を整理できるようになること、そして、現代社会における、市場と政府の望まれるべき関係を客観的かつ公正に考察する力を身につけることが目標である。本講義では、特に市場経済の利点を中心に理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP7」「DP9」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
完全競争の理論に基づく、政府と市場の役割分担を、標準的なミクロ経済学を用いて、学習する。本講義では、理論分析を主に行うが、本講義の内容が現実世界とどのように関連するのかについて、意識しながら講義を受講して欲しい。
本講義はオンラインで開講する(オンデマンド型・リアルタイム型の併用)初回のガイダンスはオンデマンド型で行い、これ以降の講義は初回講義にて指示する。講義に関するお知らせ、資料配布、課題の出題は、すべて学習支援システムを通して行う。課題等のフィードバック(課題の解答解説等)は講義内で行う予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:市場経済の利点と欠点
市場が持つ利点と欠点の概観、市場経済における政府の役割。
2:消費者行動(1)
選好と効用関数、予算制約、限界代替率、効用最大化問題について。
3:消費者行動(2)
所得効果、代替効果、スルツキー分解について。
4:消費者行動(3)
消費者行動の理論を応用し、最適な税制について考察する。
5:企業行動(1)
生産費用の概念(総費用、可変費用、限界費用、平均費用)について。
6:企業行動(2)
利潤最大化行動における限界収入と限界費用の役割について。
7:企業行動(3)
完全競争企業の利潤最大化と供給曲線について。
8:市場取引(1)
消費者余剰、生産者余剰、総余剰。配分効率性について。
9:市場取引(2)
市場均衡、市場均衡取引と配分効率性について。
10:市場取引(3)
企業への参入促進政策が市場取引に与える影響について。
11:交換経済(1)
複数財取引と市場均衡、ワルラス均衡について。
12:交換経済(2)
複数財取引市場における経済厚生基準、効率性と衡平性について。
13:交換経済(3)
厚生経済学の基本定理、本定理を通した市場と政府の望ましい関係性。
14:講義総括と問題演習
春学期の学習内容を総括し、問題演習を実施する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間(計4時間)を標準とします。講義の準備として、ミクロ経済学AB(2年次配当)の復習をすること、授業支援システムで配布される講義資料に目を通すことは必ず行うこと。講義の復習として、練習問題演習を必ず行うこと。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は指定しない。担当教員作成の資料を学習支援システムにて配布する。
参考書References
① 板⾕淳⼀、佐野博之『コアテキスト公共経済学』新世社、2013年
② 佐藤主光『公共経済学15講』新世社、2017年
③ 寺井公子、肥前洋一『私たちと公共経済』有斐閣、2015年
④ 土居丈朗『入門公共経済学』日本評論社、2002年
成績評価の方法と基準Grading criteria
課題レポート(100%)により評価を行う。詳細については、学習支援システムにて知らせる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
練習問題や数値例を多用して、できるだけ分かりやすく講義することを心がける。
その他の重要事項Others
①本講義を受ける上で、「ミクロ経済学AB」で使うような数学の知識は必要です。「ミクロ経済学AB」の復習は、各自で行うことを強く推奨します。
②本講義は、「財政学」、「経済政策論」と補完的な関係にあるため、同時に履修すると、理解は深まる。
③本講義で用いる数学は、「ビジネス数学入門」で習得可能であるため、履修を推奨したい。
④授業に関する連絡は、すべて学習支援システムを通して行う。