人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
ENV500J1(環境保全学 / Environmental conservation 500)地域環境特論Study of Community Environment
野田 岳仁Takehito NODA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S0038 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
福祉社会専攻 専門展開科目(コミュニティ・デザイン系) |
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Outline (in English)
The purpose of this course is to help students master "The life environmentalism model" as known as one of the major theories of environmental sociology and sociology of local community. At the end of the course, students are expected to describe method and theory of the life environmentalism model, discuss the role of environment policy and apply the treatment of environmental problems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は環境社会学・地域社会学のモデルを使って、地域の環境問題の解決や地域づくりや地域ツーリズムの有効性のある政策論を構想することを目的としている。本講義では環境社会学・地域社会学の主要な理論の一つとして知られる生活環境主義の方法論をマスターすることを目指す。
到達目標Goal
地域の環境政策や地域づくり、地域ツーリズム政策に対して、自らの方法論的立場を明確にしたうえで、あるべき方向性や有効性のある政策論を提言する力を身につけることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本のテキストと複数の学術論文をとりあげて、議論を深めていくスタイルをとる。受講生の関心や研究テーマによって若干の変更もありうる。変更がある場合は学習支援システムにて適時提示する。リアクションペーパーや課題等のフィードバックは講義や学習支援システムを通じて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:環境社会学の考え方
現場の生活者の暮らしをとらえる視点
第2回:環境を守るとはどういうことか?
環境の利用と管理の社会的な仕組み
第3回:誰がしっかりすれば環境は守られるのか?
環境保全の要としての地域コミュニティ
第4回:嫌な環境は誰が受け入れるのか?
迷惑施設問題と地元の合意
第5回:公園は都市の環境を豊かにしてきたか?
都市空間における自然環境としての公園
第6回:環境と観光はどのように両立されるのか?
地域のローカル・ルールを守る観光のあり方
第7回:人と野生生物はどのような関係なのか?
農山村地域が抱える獣害問題とその解決方法
第8回:未曾有の災害に人はどのように対処していくのか?
防災政策と復興まちづくり
第9回:環境をめぐって人びとはどのようにいがみ合うのか?
多様性を承認する地域コミュニティ
第10回:生活環境主義の基本理論
現場の生活者の立場から
第11回:生活環境主義の所有論
環境権と所有論
第12回:生活環境主義の組織論
生活組織論と住民の価値規範
第13回:生活環境主義の経験論
行為論から経験論へ
第14回:生活環境主義の実践性
有効性のある政策論への模索
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
課題文献の精読、レジュメの作成・発表の準備など事前学習は不可欠である。自分の関心や研究テーマにひきつけながら検討していくことが必要である。
テキスト(教科書)Textbooks
講義内で適宜アナウンスする。
参考書References
講義内で適宜紹介したり、必要に応じて配布する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
討議や発表を含めた平常点(50%)とレジュメやレポートなどの成果物(50%)を総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパー等を通じて学生からのコメントを適宜授業内容に反映させていく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムを積極的に活用する。
その他の重要事項Others
担当教員は環境保全活動や地域づくり活動の現場における実務経験を有しており、その経験に基づいてより有効性のある政策論を議論していく。
担当教員の専門分野等
〔専門領域〕
環境社会学・地域社会学・観光社会学
〔主要業績〕
『環境社会学の考え方ー暮らしを見つめる12の視点』(共著書、ミネルヴァ書房、2019年)
『生活環境主義のコミュニティ分析ー環境社会学のアプローチ』(共著書、ミネルヴァ書房、2018年)
『原発災害と地元コミュニティー福島県川内村奮闘記』(共著書、東信堂、2018年)
『Rebuilding Fukushima』(共著書、Routledge、2017年)