人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
SOW500J1(社会福祉学 / Social Welfare 500)生活問題特論Study of Social Problems
結城 俊哉Toshiya YUKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S0080 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | オータムセッション/Autumn Session |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
福祉社会専攻 専門展開科目(ソーシャルワーク系) |
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Outline (in English)
Consider living problems in Japanese society. As a method for that, we will learn through examples how to structurally understand life problems as a reflection of social problems and the significance of support.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本社会における生活問題について検討する。そのための方法として社会問題の反映としての生活問題を構造的に理解する方法と支援の意義について事例を通して学ぶ。
到達目標Goal
この授業を通して、個別の生活問題を通してその背景にある社会(病理)問題についてソーシャルワーク的な視点をとおして理解する力を涵養することができる。具体的には、「貧困問題(生活保護・ホームレス・子供の貧困)」、「障害者・高齢者虐待問題」、「差別・偏見(スティグマ)」の問題を事例としながらソーシャルワーク・スキルとしてのアセスメント力、問題解決力を育てることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義はオンラインまたは対面での開講となります。それにともなう授業計画の変更については、学習支援システムでその都度提示します。本講義は、集中講義ですので、課題解決型学習を取り入れフィールド・ワーク等の体験によるリアクションペーパー及びフィードバックとしての学習課題レポート(まとめ)の提出と発表(報告)が必要となります。 さらに、リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる各自の研究テーマと関わらせた議論に活かします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:導入:生活問題とは何か
生活問題と社会問題の関係について検討する。
2:社会福祉における生活問題と社会病理現象との関係について。
顕在化する生活問題としての社会病理とは何かについて考える。
3:生活問題としての「いじめ」問題との関係
いじめ現象の理解についてその対処方法について検討する。
4:生活問題における「ひきこもり」問題へのアプローチ
生活問題としての「ひきこもり」現象の意味について考える。
5:生活問題と「非行」問題の関連性
非行問題としての「少年非行・少女売春」について検討する。
6:生活問題における「虐待」問題の位置
児童虐待・障害者虐待・高齢者虐待、ドメスティック・バイオレンス(DV)等の「虐待」問題の背景について考える。
7:生活問題と「自殺」問題
日本社会における「自殺」問題は、各世代ごとにことなる背景の意味について検討する。
8:生活問題と「ハラスメントの関連性」
日常の人間関係における「人権侵害」をハラスメント問題の視点から検討する。
9:生活問題と「嗜癖(アディクション)」問題
アルコール依存・ギャンブル依存・買い物依存等々の「依存症」問題が描き出す生活問題における社会問題を考える。
10:生活問題としての「貧困・ホームレス」問題
福祉問題の原点でもある「貧困」問題について「生活保護(公的扶助)」の視点から再検討する。
11:生活問題に対処する援助者(ケアの担い手)の視点
ソーシャルワークの視点から生活問題の構造を理解する方法について学ぶ
12:生活問題に向き合う援助者の病理について
対人援助職の病理と言われる「バーン・アウト(燃え尽き症候群)」について考える。
13:生活問題と「対象喪失」問題(=喪の仕事を中心に)
援助者として「対象喪失」・「メメント・モリ」の問題との向き合い方について検討する。
14:生活問題とCOVID19(新型コロナ感染症)がもたらした社会構造の変化について各自の研究テーマに関わらせた発表(報告)
対人接触をタブー化するCOVID19がもたらした生活様式の意味と自分の研究課題の関連について考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講生は、本授業の準備学習・復習時間は各2時間(計4時間)を標準とします。その中で、各自の研究テーマ(課題興味・関心)に近いテーマに引きつけながら文献レビュー等の学習を深めておくこと。
テキスト(教科書)Textbooks
結城俊哉著(2019)『ケアのフォークロア:対人援助の基本原則と展開方法を考える』(第3刷版)高菅出版
参考書References
神谷美恵子(2013)『ケアへのまなざし』みすず書房
江口英一編(1991)『生活分析から福祉へ〜社会福祉の生活理論』(第6刷版)光生館
社会病理学会監修(2019)『社会病理学の足跡と再構成』学文社
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート課題(50%)・平常点(50%)
授業における参加度及び授業内容を反映した深く考察力のあるレポート課題の提出によって、総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし