スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies

オリンピック開催など、世界的な競技会、イベントに見られるように、世界各国でスポーツと政治の関係は、多面的に切っても切り離せないようになっている。スポーツと政治は、国際的にも各国の事情でも、政治とのつながりがなく進んできた例は非常に少なく、利権などに絡んだことや、「大会不参加」など、政治に利用されていたことが歴史にも刻まれている。過去のオリンピックや競技会などのイベント、政策などを通じ、スポーツと政治はどうあるべきかを考察し、視野を広げていく。

スポーツと政策、スポーツと法律、スポーツと外交など、多くの国際的な関係事例を見ながら、日本のスポーツの今後にかかわる政治との関係に関心を持てるようにする。そのうえで、多岐にわたる情報収集力、分析など、対処法や方向性も含めて多種多用な考え方を学習し、実際のスポーツイベント実施や運営に必要な事項を知識にできるようにする

ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」「DP6」「DP7」に関連

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講義、小レポート、期末レポート提出。元オリンピック選手、スポーツを含めた文部科学政策に関わった政治家、日本オリンピック委員会や日本体育協会加盟団体でオリンピックを推進してきた関係者の話、取材した経験を通じ、オリンピックや国内大会などへの提言的な企画など多角的な思考、考察する時間を設け、レポと、原稿作成など記述する時間を多くして、学習していく。4月9日授業開始。

なし / No

なし / No

春学期

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

1：スポーツと政治・序章　　　　　　　　　　　

講師紹介と授業概要説明、授業計画の説明。
及び全般的なスポーツと政治に関する一般論

2：国交のない国とのスポーツ交流

国交のない国でのスポーツイベントに参加したアスリートの考えていたこと。その後、国交正常化への道につながる

3：オリンピックにおける政治との関係１

オリンピックにおける政治学、近代オリンピックによって支配化を意図した例などを紹介し、政治とスポーツの関係を見る

4：オリンピックにおける政治との関係２

政治、国交回復への道、平昌オリンピックで、韓国と北朝鮮の統一チームが出場した例から何を見るか

5：オリンピックにおける政治との関係３

オリンピックの大会開催誘致、参加への政治介入。
各競技の世界選手権、アジア選手権などの開催と政治介入

6：オリンピックにおける政治との関係４

オリンピック開催、オリンピック選手育成・強化は体制護持から始まったのか

7：オリンピックにおける政治との関係５

モスクワオリンピックの米国などのボイコット（日本も不参加）と今日まで

8：オリンピックにおける政治との関係６

ロサンゼルスオリンピックのロシアなどのソ連のボイコット（日本は参加）と今日まで

9：政治と国民のスポーツ活動１

ドイツ分断時、東ドイツにおける国民のスポーツ活動の目的と状況

10：政治と国民のスポーツ活動２

スポーツとアパルトヘイトとの関係・変遷、オリンピックでの状況

11：政治と国民のスポーツ活動３

幻の東京オリンピック、第二次世界大戦後のスポーツ復活

12：スポーツ政策１　国民体育大会

国民体育大会開催発案とその後のスポーツ政策、体育協会と政治家の関係。スポーツ基本法のなりたち

13：スポーツ政策２　スポーツ六法

２１世紀になってからの現実。スポーツ基本法をはじめとするスポーツ六法と今日まで

14：スポーツ政策３　　世界のスポーツ禁止令などの政策

スコットランドで発布されたゴルフ禁止令など、各国のスポーツ奨励と禁止令。スポーツとレジャーの区分、区別とスポーツ振興策

新聞（ニュース記事、解説、社説、コラムを中心）に目を通し、必要なキーワードをまとめたおく。雑誌、テレビなどを通じてオリンピックやスポーツ政策に関するキーワードを記録しておく。本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間 を標準とします。

新聞（スポーツ紙を含む）、雑誌、書籍の一部を授業内で資料として説明・配布する。

各種新聞記事、雑誌記事を中心とする

・授業内に実施する小レポート　　　20％
・全授業終了後に実施するレポート　80％

特になし

特になし

特になし