スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies

本講義の第一のテーマは、スポーツに関する法的問題を知ることである。スポーツと法律、スポーツと法的問題を結びつけて考えることは、近年とくに注目されている。社会の規範として法律があるように、スポーツにもルールという規範が存在する。本講義の第二のテーマは、さまざまなスポーツ・ルール（特に規約類）について考えることである。それにより、選手や指導者の活動環境が良くなることが期待される。

さまざまなスポーツレベルに存在する法的問題を知り、解決策を述べることができる。
スポーツ紛争の解決手段を分類し、違いを説明することができる。
事故に関するスポーツ指導者の負う法的責任について正しい知識を身に付け、果たすべき注意義務について説明できる。

ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連

日本語 / Japanese

スポーツ界の規約・ルールと関係する法規（条約・法律・憲章ほか）との関係について検討し、ルールのあり方について議論する。
スポーツビジネスをめぐる法的問題を理解する。
スポーツ活動中の事故をめぐる指導者の法的責任について正しい知識を習得し、指導者に求められている注意義務を理解する。
適宜、意見の開陳は求めるが、理解の確認や意見表明のためにリアクション・ペーパー類の小テストの提出を求める。
提出された小レポート等については、適宜、次回の授業で紹介し、学びを深める。

あり / Yes

なし / No

秋学期

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

1：ガイダンス

授業の進め方、テキスト、評価について

2：スポーツ法とスポーツ法学

スポーツ関係法規、スポーツ法学の対象

3：スポーツ団体の性格

団体の法人格、規約策定、部分社会論

4：スポーツ・ルールの機能

規約・ルールの意義、内容、処分

5：スポーツにおける機会均等

スポーツにおける男女平等、障害者スポーツおよび国籍をめぐる法的諸問題

6：ドーピング問題

アンチ・ドーピング対策の歴史と現在（条約、規程）、違反と処分

7：企業スポーツの法的諸問題

企業スポーツの誕生・発展・衰退・選手の身分保障、移籍規定

8：プロスポーツの選手契約(1)

プロ野球の選手契約（入団・移籍・引退）、野球協約、プロサッカー選手契約規定

9：プロスポーツの選手契約(2)

サッカーＪリーグの選手契約（入団・移籍・引退）、野球協約、プロサッカー選手契約規定

10：プロスポーツの選手契約(3)

大相撲、バスケットbjリーグ、野球独立リーグなどの選手契約

11：スポーツビジネス

契約、各種権利、スポンサーシップ、放送権、命名権ほか

12：スポーツ事故の法的責任

指導者の法的責任（民事・刑事）

13：指導者の注意義務

安全配慮義務の構造、具体的注意義務

14：スポーツ紛争の解決手段

裁判、裁判外紛争解決（仲裁・調停）、スポーツ仲裁

日頃から、各種メディアを通じて、スポーツ関連ニュースに関心を持つ。
第1回：シラバスの理解
第2回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第3回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第4回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第5回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第6回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第7回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第8回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第9回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第10回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第11回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第12回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第13回：前回の復習及び提示された予習（４時間）
第14回：前回の復習及び提示された予習（４時間）

使用しない

特に指定しない。適宜、紹介する。

授業参加（20％）…授業実時数の2／3以上の出席が成績評価の対象条件です。数回の実施を予定している小レポートの内容を評価に加えます。
試験・レポート（80％）…与えられた質問に対して、決められた時間でいかにまとめることができるかが評価の基準です（最大80％）。日本語力、文章作成力も問われます。

一方的な講義ではなく、意見交換等の双方向の授業を目指す。