スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
HSS200IA(健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 200)スポーツリスクマネジメントSports Related Risk Management
【2017年度以前入学生対象】
木下 訓光Norimitsu KINOSHITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | M1730 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes |
※2017年度以前入学生対象 ※2012年度以前入学生はカテゴリーが異なる |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
専門教育科目 専門基礎科目(講義科目) |
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Outline (in English)
The lecture intends to provide basic knowledge of risk management in sports according to the medical and scientific evidences. The lecture provide knowledge and skill how to prevent accidents and injuries related to physical activity, exercise and sports.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
競技・レクリエーション・健康管理を目的に行うスポーツ活動・運動中に生じうる身体の異変や重大事故等の実態と、予防のための対処方法がテーマである。「起きてしまった」事故の法的解釈や裁判例の学習ではなく、「いかにして事故を予防するか」について、医学、科学、疫学に基づき述べていく。各回のテーマは「スポーツ医学」などの講義で扱うものと重複する場合があるが、本授業では理論的な基礎について学習するよりも、実際のスポーツ現場で指導者や管理者に必要とされる実践的な知識やスキルの学習に重きを置く。
到達目標Goal
学校体育・部活動や競技スポーツ、フィットネスジムなど様々なスポーツ現場で遭遇しうる事故等の危機管理に必要な基礎知識の習得が目標である。これまでスポーツにおけるリスクマネジメントは法学の分野で考察されることが多かったが、本授業ではスポーツの医科学的リスクマネジメントについて扱う。具体的には、スポーツ活動中に遭遇する内因性突然死、破滅的外傷、熱中症、感染症などの予防や対策、対処方法、スポーツイベントの医事運営などについて、最先端のスポーツ医科学の知見を踏まえて学習する。これらの知識をスポーツ現場において自らが危機管理にあたる際、活用できるようにすることが重要な目標である。あらゆる危機管理の局面において論理的分析・考察ができる思考力を養成することも念頭に置いている。さらに今年度は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)パンデミックについて、その生物学、医学、公衆衛生学分野の最新のエビデンスを学び、未曽有の社会的危機を科学的・論理的・批判的に分析して対峙する姿勢の習得も目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・すべての回をオンライン授業で行う予定である。ただしパンデミックの完全終息などによって、すべての学生の不安を払拭して対面授業を安心して行えるようになった場合、教室における対面授業に切り替える可能性がある。
・授業はGoogle Classroomをベースに、Google Drive、Google Calendar、Google Meetなどを活用して行う。登録方法や使用方法については事前に資料にて説明する予定である。なお本学においてはGoogle Meetに参加できる人数が100名までと限られているため、履修人数がこれを超えた場合、別のビデオ会議システムを併用して行う可能性がある。
・Google ClassroomおよびMeetでオンライン授業を受講するためには、事前に各学生に送られる「招待」メールからGoogle Classroomに登録することが必須である。「招待」メールを受け取るためには、春学期開始前に学習支援システム(hoppii)で履修の仮登録を行わなければならない。第1回目の授業は4月8日(木)であるため、履修を希望する学生は、4月5日(月)17:00までに学習支援システム(hoppii)に履修の仮登録を行なうこと。仮登録の名簿をもとに、4月7日までにGoogle Classroomへ「招待」するメールを学生の統合認証ID宛に送信する。必ず確認して授業までにGoogle Classroomへの登録を行なうこと。4月5日(月)17:00までに仮登録していない場合、あるいは仮登録を済ませていても授業当日までに「招待」メールを確認せずGoogle Classroomに登録をしなかった場合は、第1回目の受講は保障されない。
・履修登録が確定するまでは、204教室のモニタにストリーミングで授業の配信を行う。履修を確定していないが、授業を視聴したい場合は、204教室で視聴可能である。ただしこの場合、オンラインによる教員との双方向・リアルタイムのやり取りには参加できない。またGoogle Classroomにアップロードされる資料にもアクセスは出来ない。なお履修登録が完了した以降はストリーミングは行わない(履修人数が100名を超える場合は、継続を検討する可能性がある)。
・Google Meetによる受講マニュアル、および授業資料は、Google Classroomの「スポーツリスクマネジメント」にアップロードするので、Google Classroomへの登録が済み次第閲覧可能となる。
・ストリーミングで授業を視聴し、以降の授業についてはオンラインでの受講を希望する場合には、その旨申請すること。申請を受けて順次Google Classroomへの登録を追加していく。その申請方法については、第1回目の授業で説明する。
・原則として授業内容は録画して配信することはない。すなわちオンディマンド型の授業配信は行わない。
① 原則として各回ごとに完結するテーマを設定して、スライドによる講義形式で行う。いくつかのテーマは関連し、前段までの講義を踏まえながら学習するため、各回の講義の内容を段階的かつ連続的に習得していかなければならない。
② この分野における日本語の包括的教科書は存在せず、またインターネットや雑誌などのメディアも系統的で正確な情報を提供していない分野であるため、国内外の研究成果や教員自身の経験に基づいた情報やノウハウを基礎にして講義を行う。
③ 実際にスポーツ現場や健康管理関連事業の中で直面する可能性のある状況を念頭に講義する。
④ 可能な限り各回の授業の前週末までにスライドのハンドアウトを授業支援システムにアップロードする。
⑤ 各回の授業ではkeyword, take-home message, summaryを適宜提示する。
⑥ 講義中の質疑応答を奨励する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:新型コロナウィルス感染症(COVID-19)パンデミックにおけるリスクマネジメント
新型コロナウィルスの生物学的・医学的基礎を学び、COVID-19パンデミックにおけるエビデンスを整理して、リスクマネジメントの基礎を学ぶ。
2:「なぜ事故が起きるのか」―スポーツ現場におけるヒューマンエラー
スポーツ現場で起きる事故の機序、危機管理の全体像について講義する。
3:インフォームドコンセントと誓約書
競技大会やスポーツジムで求められるインフォームドコンセントの意義や指導者、管理者の法的責任などについて講義する。
4:スポーツと突然死
若年アスリートスポーツ中の内因性突然死の原因疾患と対策について講義する。中高年者の運動中の突然死について講義する。
5:スポーツにおける重大外傷
スポーツ中に発生する重大外傷(catastorophic injury)、すなわち致死的頭部外傷や脊髄損傷の発生機序や対策について講義する。
6:スポーツと脳振盪
ボクシングやアメリカンフットボール、柔道などで経験する脳振盪について、実態、危険性、対策などを講義する。
7:競技参加のためのメディカルチェック
事故防止に必要な競技参加のためのメディカルチェックについて講義する。
8:「なぜスポーツしてはいけないのか?」―競技スポーツ参加の可否判断
競技スポーツ参加の可否判断の基準(競技スポーツを行ってはいけない条件)、およびスポーツ参加を許可する診断書の意義と解釈について講義する。
9:環境とスポーツ
スポーツ現場における熱中症対策のピットフォールとその解決方法について講義、実効性のある予防のためには何が必要か学ぶ。また寒冷、落雷などにともなう対策について学ぶ。
10:BLS (basic life support; 一次救命処置)& AED (自動体外式除細動器)
BLSとAEDの理論的基礎と適切な運用のために必要なポイントについて学習し、医療の専門家以外の人間が、スポーツ現場でどのようなことに配慮すれば、BLSのスキルを適切に運用できるか講義する。また(mass gatheringとしての)スポーツイベントにおける救急対策について講義する。
11:スポーツ選手と減量
減量に伴うリスク、すなわち脱水症や摂食障害について、実態や対策などを講義する。
12:スポーツ現場におけるハラスメントとその対策
スポーツ現場におけるセクシャルハラスメントなどについて、実態や対策について講義する。
13:スポーツにおける感染症管理
スポーツ活動を通じて感染する可能性のある疾患について、原因と対策を講義する。またオリンピックなどのスポーツイベントにおける感染症対策について講義する。COVID-19のパンデミック対策、感染後のアスリートの競技復帰などについて最新知見を学ぶ。
14:ドーピングとアンチドーピング
ドーピングとアンチドーピングについて講義する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
① 授業支援システムにアップロードしたハンドアウトを用いて予習をすること。ハンドアウトは授業で講義する内容のうちポイントとなる部分を除いて作成するので、予習および講義のなかでこれを補完し学習に役立てること。
② 各回の講義の中でも、keyword, take-home message, summaryなど、重要な概念や用語を適宜まとめて提示するので、それらを手掛かりにして復習をすること。
③ 各回のテーマに沿った課題を授業内、あるいはGoogle Classroomを利用して適宜提示するので、必ず取り組み、理解を深めるための自習に活用すること。
④ 下記【参考書】蘭に、各回のテーマに沿って講義内容の習得または習得した知識の発展に役立つと考えられる書籍、文献、資料を掲載するので、予習、復習などに積極的に活用すること。これらのテキストの記載内容は講義の中でも引用することがある。本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間 を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めず
参考書References
第2回:
『ヒューマンエラーを理解する』(Sidney Dekker、海文堂).(特に第1章~第6章)
小笠原 正、他(編)『スポーツのリスクマネジメント』(ぎょうせい、2009)※資料室収蔵
西澤 真理子『リスクを伝えるハンドブック-災害・トラブルに備えるリスクコミュニケーション』(エネルギーフォーラム、2018) ※多摩図書館収蔵
第3回:
『スポーツの法律相談』(望月 浩一郎 監修、青林書院)※資料室収蔵
第3回および第4回:
『臨床スポーツ医学:特集:スポーツと心臓』(2018年35巻6号)
『臨床スポーツ医学:特集:アスリートに対する突然死予防対策』(2012年29巻2号)
『臨床スポーツ医学:特集:スポーツ・身体活動と突然死』.2009年26巻11号.(特に「身体活動と突然死の因果関係:誘発要因としての身体活動」のセクション)
(雑誌『臨床スポーツ医学』はメディカルオンラインよりアクセスすることで全文ダウンロード可)
第5回:
『ラグビー外傷・障害対応マニュアル』(日本ラグビーフットボール協会、2013年改訂版)
『柔道の安全指導』 (全日本柔道連盟、2015年第4版)
いずれも各競技団体のホームページより閲覧可能。
『柔道事故』(内田 良、河出書房新社)※資料室収蔵
第6回:
『スポーツ現場での脳振盪』(Julian E.Bailes, et al. ed., ナップ)※資料室収蔵
『ほんとうに危ないスポーツ脳振盪』(谷 諭、大修館書店)※資料室収蔵
『臨床スポーツ医学:特集:どう対応するか,スポーツ頭部外傷:“頭部外傷10か条の提言”から考える』(2016年33巻7号)
(雑誌『臨床スポーツ医学』はメディカルオンラインよりアクセスすることで全文ダウンロード可)
第7回:
『臨床スポーツ医学:特集:スポーツと心臓』(2018年35巻6号、木下訓光:アスリートのためのメディカルチェック-心臓突然死を未然に防ぐために-
『臨床スポーツ医学:特集:アスリートに対する突然死予防対策』(2012年29巻2号、木下訓光:アスリートに対するメディカルチェック-その有用性と限界-.p153-162.)
(雑誌『臨床スポーツ医学』はメディカルオンラインよりアクセスすることで全文ダウンロード可)
第8回:
木下訓光:アスリートのメディカルチェックおよびその結果としての競技参加制限・中止勧告における社会的・法的・倫理的問題.1999年スポーツ医学研究センター紀要 pp 15-23.
(http://sports.hc.keio.ac.jp/_userdata/99kiyo-kinoshita.pdf)
第9回:
『熱中症 : 日本を襲う熱波の恐怖(日本救急医学会、へるす出版)
『熱中症対策マニュアル』(稲葉 裕 監修、エクスナレッジ)
『熱中症を防ごう : 熱中症予防対策の基本』(堀江正知、中央労働災害防止協会)
『熱中症review : Q&Aでわかる熱中症のすべて』(三宅康史、中外医学社)
『熱中症の現状と予防 : さまざまな分野から予防対策を見つけ出す』(澤田晋一、杏林書院)
『高温環境とスポーツ・運動 : 熱中症の発生と予防対策』(中井誠一、篠原出版新社)
※以上、すべて資料室収蔵
『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』(日本スポーツ協会)
『夏のトレーニングガイドブック』(日本スポーツ協会)
(いずれもhttps://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.htmlより閲覧可能)
『落雷事故対策マニュアル』(埼玉県体育協会、埼玉県スポーツ科学委員会 http://www.saitama-sports.or.jp/files/science/Thunderbolt)
『雷対応マニュアル』(Jリーグ)
『落雷事故の防止について』(文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1375858.htm)
第10回:
高木 修.『人を助ける心』(1998年、サイエンス社).(特に第1章、第2章、第4章)※研究室収蔵
木下訓光(編)『臨床スポーツ医学:特集:スポーツ・身体活動と突然死』.2009年26巻11号(特に「BLSとAED:突然死予防への課題」、「スポーツイベントにおける突然死対策」のセクション)
(雑誌『臨床スポーツ医学』はメディカルオンラインよりアクセスすることで全文ダウンロード可)
第11回:
木下訓光:スポーツ選手の減量-米国アマチュアレスリングにおける事例-.(1998年スポーツ医学研究センター紀要 pp 17-20. http://sports.hc.keio.ac.jp/_userdata/98kiyo-kinoshita.pdf)
木下訓光:ランニングのスポーツ医学:やせと体組成、月経障害.臨床スポーツ医学.2014;31(9):858-867.
(雑誌『臨床スポーツ医学』はメディカルオンラインよりアクセスすることで全文ダウンロード可)
第12回:
『ハラスメント防止・対策に関するガイドライン』(法政大学.http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/torikumi/harassment/guide.html)
『運動部活動の在り方に関する調査研究報告書』(文科省, 2013)(http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/jyujitsu/1335529.htm)
『スポーツ界における暴力行為根絶宣言』
(https://www.joc.or.jp/news/detail.html?id=2947)
第13回:該当資料無し
第14回:
日本アンチ・ドーピング機構website(http://www.playtruejapan.org/).ダウンロードセンターより最新の『世界ドーピング防止規程(日本語版)』が閲覧可能。同サイトはアンチ・ドーピングの現状を把握・理解する上で重要な情報源である。本授業を受講する学生は必ず参照しておくこと。
『ランス・アームストロング ツール・ド・フランス7冠の真実 』[DVD]。資料室収蔵(ドーピングの実態をよく伝える作品であり本授業の理解を深めるうえで受講者全員に視聴を求める。大学の規約上資料室には3部しか揃えておけないため、定期試験前や該当授業前後には閲覧機会が得難くなることが予想される。各学生においては早目に視聴しておくこと)
その他に下記の書籍などを追加的に参考にしてもよい。
・Herb Appenzeller."Risk Management In Sport: Issues And Strategies" (Carolina Academic Press, 2005) ※研究室収蔵
・小笠原 正、他(編)『スポーツのリスクマネジメント』(ぎょうせい、2009)※資料室収蔵
・入澤 充.『学校事故:知っておきたい!養護教諭の対応と法的責任』(時潮社、2011) ※資料室収蔵
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(原則100%):講義各回に提示する重要点を中心に作成した複数の設問を、各テーマについて満遍なく網羅した試験問題によって評価をする。COVID-19パンデミックの完全終息や本学の授業方針転換など特段の事情がなければ試験もオンラインで行う予定である。
なお授業回によっては小課題を課す場合がある。これらの成果の集積は期末試験の点数に加算して評価する場合がある。
【禁止事項】授業中に提示するスライドや動画などを許可なく撮影・録画・録音することを禁止する。また授業を録音・録画することを禁止する。これに違背して許可なく撮影・録音・録画を行った学生の定期試験受験を認めない。授業スライドに関連する資料を入手したい場合は必ず教員に相談すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度は検討できるだけの十分な回答数が得られていない。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
① 授業コンテンツはリモートに最適化して配信するが、高速インターネット回線に接続できる環境を確保することが望ましい。また以下を参考にしてインターネット回線の月間契約容量に注意すること。
※あくまで参考だが、2020年度スポーツリスクマネジメント9回分のオンライン授業のデータ通信量(Google Meet使用)をモニタリングして分析した結果は以下の通り。
視聴者側の平均ダウンロード速度が49KB/秒、授業前後の接続待機状態を含めて1回の授業における通信量の合計は、平均229MB(主としてダウンロード。授業回によって扱うコンテンツに差があり、170MB~310MB)
授業参加者数にもよるが、月4回の授業の合計通信量は1GB弱と見積もられる。
② ビデオ会議システムを利用した受講を最適化するため、スマートフォンではなくコンピューターまたはタブレットを準備することが望ましい。
③ Google Classroomへの登録には統合認証IDを用いるため、授業関連の連絡に使うだけでなく、Google Meetなどへのアクセスにも統合認証IDによるサインインが必須である。したがって統合認証IDへ送られてくるメールメッセージをリアルタイムに受信・確認できる環境を準備することが必要である(メールの転送設定やGmailにおけるエイリアス設定については、本学全学ネットワークシステムユーザ支援WEBサイトを参照するか、直接全学ネットワークシステム・ユーザサポート窓口に相談すること)。授業開始時に統合認証IDに紐づけされた姓名が確認できない場合は、オンライン授業参加を認めない。
④ 可能な限り各回の授業の前週末までに授業支援システムにPDFハンドアウトをアップロードする。各授業回の資料をダウンロードできるのは、原則として授業日当日の深夜までと設定するので注意すること。
2020年度と異なり、各回の授業内容を録画して配信をしない。したがって授業に定刻通り参加できない場合は、後からその内容を再受講することができないので注意すること。
その他の重要事項Others
・授業内容は録画しないため、後日オンディマンドで視聴することはできない。したがって決められた曜日時限に参加すること。
① オンライン授業中は参加学生の統合認証IDのアクセス状況をリアルタイムにモニタリングして記録として残す。
② 授業中に参加学生に不特定または指名で質問をすることがある。指名時に不在であれば欠席と見なされる可能性があるので注意すること。
③ オンライン授業であるため、100分の授業時間内に何度か休憩を設け、VDT作業関連眼障害(ドライアイ、眼精疲労など)にも配慮するが、学生においても予防的努力をしてほしい。VDT作業関連眼障害については下記の文献が参考になる。
綜合臨床 2011.60巻増刊.995 「ドライアイ・眼精疲労」(VPN接続>図書館>メディカルオンラインより閲覧可能)
④ 授業の展開によって、若干の変更があり得る。
【実務の経験】臨床経験および医学研究歴を有する医師(日本スポーツ協会認定スポーツドクター、日本医師会健康認定スポーツ医)が授業を行う。
【どのように実務経験が授業に反映されるか】上記診療経験に基づき、スポーツ現場で発生する様々な障害、外傷について、患者症例を供覧しながら理解し、学生がその発症機序を医学的に理解して対処できるように講義する。