イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)ヘルスケアマネジメントHealth Care Management
新見 正則Masanori NIIMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | W0114 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6, 水7/Wed7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 共通選択科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
専門科目 共通選択科目 |
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Outline (in English)
The year 2025, when the baby-boom generation is late-elderly (75 years or older), is called the 2025 problem in health care. Healthcare is an urgent task for the nation. In addition, the number of cancer patients is increasing, and it is necessary to respond to medical care for cancer patients. The majority of hospitals have produced a little profit. Unlike general businesses, it is important to know the different aspects of heath care business. Health care is similar to economy. There is a lot of opinion, and at that point we don't know what the answer is. However, looking back in the future, it will be clear which opinion was correct at that time. In such a chaotic medical situation, you should acquire the qualities and knowledge to perform health care management, and learn the skills and methods to be acquired.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
1.授業の目的
新型コロナウイルス肺炎の収束の兆しが見えていない。誰も想像できない世界が訪れる可能性も否定できない。そんな中、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)になる2025年はヘルスケアにおける2025年問題と呼ばれている。医療が進歩し、簡単には死ねない時代となった今日、ヘルスケアは国家にとっての喫緊の課題である。また、がん患者も増加しがん医療への対応も必要である。そして、多くの医療機関が赤字経営とあるなか、産官学を含めた対応が急務であるが、一般的なビジネスとは異なり、官主導で行われるヘルスケアの根幹を知った上で、適切な対応取ることが大切である。そこで求められるリーダーシップの性質も一般的なビジネスとは異なる面も少なくない。そんなヘルスケア領域でのマネジメントでも、環境や組織、メンバーによってとるべきリーダーシップのあり方には違いがみられるはずである。そしてイノベーションをおこすことが求められる組織(多くの医療機関が実はそうである)においてはどのようなマネジメント上の課題があり、それをどのように考え、どのようなアクションをとることが最適解なのかを考える。医療は経済と似ている。たくさんの意見が出て、そしてその時点では何が正解かはわからない。ところが、将来顧みるとその時にどの意見が、意志決定が正解であったかが判明する。そんな混沌としている医療業界で、ヘルスケアマネジメントを行う資質と知識を身につけ、また身につける技術や方法を学ぶ。
授業は意思決定と思考の訓練の場である。MBA科目である以上、理論的知識と実践的な知見双方の向上を目指す。受講生の積極的な参加を期待する。尚、本クラスは聴講生を認めないので留意されたい。
到達目標Goal
ヘルスケアマネジメントを行う資質と知識を身につけ、また身につける技術や方法を学ぶ。ネットが普及し、HPや動画からたくさんの情報が得られる時代である。そして、それらを利用することは当然である。しかし、オンラインでは得られないオフラインでの交流を授業では楽しみましょう。人と繋がること、運を拾う能力を鍛えること、そしてオンラインでは得られない知識を深めることが皆様の人生の成功には必要とです。ヘルスケアマネジメントには一般的なビジネスの知識に加え、日本の健康産業に独特な法令と規則を理解することが肝要です。そしてもっとも信頼性の高い将来予測である人口統計を考慮して将来の戦略を練る必要があります。ヘルスケアマネジメントのリーダーには医師の他、看護師やパラメディカルが担当することが多いですが、医療を知り尽くした事務職や全く畑違いのビジネスマンが就任することもすくなくありません。いろいろな視点から総合的に戦略を練ることが大切なのです。それぞれの領域では当然に、またその領域に囚われずにヘルスケアマネジメントのリーダーになる素質を身につけることが今回の授業の到達目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業で最も大事にするのは討議である。クラスでは、ケース(当方で適宜リアルケースを準備)に述べられている内容やクラスで議論される論点について自分の判断を述べ、行動のとり方を主張することが奨励される。クラスメンバーの発言を聞き、理解するだけの出席では極めて不十分である。自分の意見を頭の中で形成し、それを声に出して他のメンバーに主張する行為をなすことが、本コースの学習の仕方の重要な部分になる。人の意見を聞き、自分だったらどのように意志決定するのかを考えることが基本姿勢である。その中で人を説得する技術も学んで頂きたい。このような学習の仕方は、多くの者にとって不慣れで、苦痛を伴うこともあるが、自分で自分の考え方を知り、他の人との相互作用の中から新しいものを創っていくやり方を知るかけがえのない機会となる。クラスでは全員がこの機会を平等に持っており、それを活用するか無駄にするかの判断は各自に任される。すなわち、指名による発言の強制はせず、自発的で自由な発言によりクラス討議を形成することを主義とする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:第1回9月22日水曜日 ヘルスケアマネジメントへの誘い
この日は講師と受講生の自己紹介を中心に行います。
医療も市場原理で動き、不確実であることを知りましょう。医療は国策的側面が強いです。通常のビジネスモデルは通用しません。
2:第2回 9月29日水曜日 ヘルスケアマネジメント概論
ちょっと座学もやりましょう。
講師 新隆文 医療経営コンサルタント ATサポート代表取締役
3:第3回 10月6日水曜日 二見先生の講義(1):看護師の立場からのヘルスケアマネジメント + 導入ディスカッション
熱い社会貢献を語ってもらいます。
講師 二見茜 東京医科歯科大学 国際医療部副部長
4:第4回 10月13日水曜日
二見先生の講義(2)+
いかに医療はマネタイズしているのか?
「ザ・プロフィット」に登場する23の利益モデルをベースにヘルスケアマネジメントでのマネタイズの構造を考えましょう。突飛なアイディアが大歓迎です。
5:第5回 10月20日 新型コロナウイルス肺炎でも勝ち抜ける医療ビジネスモデルの基礎知識
講義開催日の新型コロナウイルス肺炎の影響を織り込んで、講義スタイルは随時変更します。
6:第6回 11月3日 新型コロナウイルス肺炎でも勝ち抜ける医療ビジネスモデルのプレゼンテーション(1)
小さなビジネスモデルでも、国家規模のビジネスモデルでも大歓迎です。ヘルスケアマネジメントでお金を回して、幸せを提供できるシステムを語りましょう。
7:第7回 11月10日 プレゼンテーション(2) 新型コロナウイルス肺炎でも勝ち抜ける医療ビジネスモデルをみんなでやろう!
イノベーション・マネジメント研究科発のビジネスモデルができると良いですね。書籍やYoutubeでは学べない貴重な意見交換の場になることを願っています。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
以下の教科書は医療の本質を知るために初回授業が始まる前に一読すること
「ザ・プロフィット」 エイドリアン・J・スライウォツキー著
上記は何度読んでも良く解りません。でも読んで下さい。
初日にSNSグループを作り、そのSNSグループに教材となる動画を送る
参考書References
「ザ・プロフィット」 エイドリアン・J・スライウォツキー著
成績評価の方法と基準Grading criteria
MBAの学生に改めて記す必要もないが、会合に出席しディスカッションに参加することが前提条件である。成績はクラス・ディスカッションへの貢献度で決める。討論形式の授業であるので、学生からの自主的で活発な討議が授業を作る。クラス貢献度は、講師の主観的判断による評価ではある。あくまでもクラス・ディスカッションへの参加のインセンティブとするので、加点主義で運用する。発言内容によって減点することはない。発言しないMBA学生は学費の無駄遣いである。積極的に発言されることを切に望む。尚、グループ発表もこの貢献度に含む
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
SNSでグループを作成するので、随時改善点、希望などを募集。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
スマホやパソコンは必須。動画を見るためにも必要。その場でSNSで質問するためにも必要。
その他の重要事項Others
なし