イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)コーチングCoaching
高田 朝子、稲川 由太郎Asako TAKADA, Yutaro INAGAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | W0102 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6, 火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 共通選択科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
専門科目 共通選択科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
本講義は、演習と実践に重点を置いています。そのため、受講者が実際に3名程度のクライアントに対して、週に30分(合計90分)程度のコーチングを実践する意思と時間を持つことを条件とします。また、授業においても、コーチングを体感するグループエクササイズ(実習)や、スキル習得に向けたエクササイズに重点を置いていきます。 受講者は、ご自身の現場でコーチングを積極的に実践し、また授業に積極的に参加して、コーチングに関するエクササイズを体験する中で、自らのこれまでの職場でのコミュニケーションを内省し、今後、効果的なコミュニケーションスタイルにバージョンアップしていくことを、この授業ではめざします。
講義の最後には、実際にコーチングを行ったクライアントからフィードバックをもらいます。国際コーチ連盟指定のコーチングの効果を測定するエバリュエーションシステム(Ayce)を活用し、コーチングの効果を点数化します。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年、企業のCEOが自分自身に専任のエグゼクティブコーチをつける例が急増しています。
エグゼクティブコーチはCEOに「質問」をします。アドバイスは一切しません。
では、エグゼクティブコーチが行う「質問」とはどのようなものなのでしょうか。
どうして「質問」がCEOの成長や企業の業績向上に貢献するのでしょうか。
エグゼクティブコーチが使う「質問」を中心としたコーチングスキルは、
・部下や後輩、同僚との関わりにおいて効果的なリーダーシップを発揮し、良好なチームビルディングを行う
・部下や後輩のモチベーションを高めつつ、部下を育成する
上記のような場面で活用できます。本講義では、一人ひとりが実践によって、コーチングスキルを獲得していくことを狙いとしています。もっと視点を大きくすると、組織全体の変革にコーチングが体系的に使用されることもあります。なぜ組織の変革に、コーチングが有効なのか?という視点も前面に出しながら、コーチングスキルを学んでいきます。
リーダーシップ、モチベーション、チームビルディング、キャリアという様々な面で、自らの所属するチームに影響力を発揮するマネジャーになりたい、また、組織全体を変革するリーダーになりたいと考える方に参加頂きたいと思います。
到達目標Goal
職場でコーチング・コミュニケーションが実践されていくことを狙いとする。
そのために授業中に、コミュニケーションを体感するグループエクササイズ(実習)に重点を置く。
コーチングとは何か、どのような意味合いを持つのかを理解する。
コーチングというコミュニケーションスキルを理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は高田の監修の元、コーチ・エィが行う。中心部分はコーチ・エィの講師陣に実践的なスキルの獲得を目指す。受講生が授業に積極的に参加して、コミュニケーションに関するエクササイズを体験する中で、自らのこれまでの職場でのコミュニケーションを内省し、今後、効果的なコミュニケーションスタイルにバージョンアップする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:なぜ今、企業はコーチングを活用するのか?
様々な導入事例をもとに、企業がなぜコーチングを導入し、どのようにコーチングを活用し、注いてどのような成果を手にしているのか?をご紹介します。
第2回:コーチングとは何か?
ここでは、コーチングとは何かについて、コーチングの歴史についても振り返りながらレクチャーを行います。コーチングの目的や特徴、三原則、そしてその存在意義について学びます。 また、コーチングの全体構造をご紹介し、本講義中に行う、クライアントへのコーチングの進め方についての理解を深めます。次回までに、3名程度のクライアントを決めてくる宿題が出ます。
第3回:コーチングフロー
コーチングのもっとも基本となる「コーチングフロー」の習得する講義です。
第4回:目標設定
コーチングは目標に向けて行われます。この講義では、目標設定の仕方を学び、またエクササイズを通じて、目標設定を行うためのコーチングを体験的に学びます。
第5回:信頼関係を築く
コーチングは、クライアントとコーチの強い信頼関係の上に成り立ちます。どのように信頼関係を築いていくのかについて学びます。
第6回:効果的な質問
コーチにとって最大の武器になる質問について学びます。どのような質問が効果的なのか。エクササイズを通じて学びます。
第7回:観察とタイプ分け
コーチングを効果的に行うために欠かせないのが、個別対応です。早期に個別対応を行うために、一つの考え方である「タイプ分け」を学びます。
第8回:フィードバック、提案、要望
コーチは、質問して聞くというコミュニケーションの他に、発信するスキルも備えています。発信系のスキルとして、フィードバック、提案、要望を扱います。行動強化、行動修正に不可欠なスキルです。
第9回:体験談を作る
優秀なリーダーに共通しているのは、効果的な体験談を語り、周囲の人を巻き込むことに成功しています。体験談の作り方を学びます。
第10回:エバリュエーション
コーチング期間中に取り組んだこととその成果について振り返ることを「エバリュエーション」と呼びます。 ①コーチングを受けた人が実際に実現できた成果、成長、変化 ②コーチング自体の効果測定。この2つを明らかにする方法を学びます。
第11回:ゲストスピーカー①
実際にエグゼクティブコーチを活用している企業のエグゼクティブにご登壇いただき、講演をしていただきます。
第12回:ゲストスピーカー②
実際にエグゼクティブコーチを活用している企業のエグゼクティブにご登壇いただき、講演をしていただきます。
第13回:成果発表①
Ayceの結果と、自身の体験談を話していただきます。
第14回:成果発表②
Ayceの結果と、自身の体験談を話していただきます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義に出席し、エクササイズに積極的に参加いただくことがこの授業では重要となる。授業時間外はその実践に取り組む。その結果を授業に持ち帰り討論する。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業時に配布する。
参考書References
・『この1冊ですべてわかる 新版 コーチングの基本』コーチ・エィ(著), 鈴木 義幸(監修)(日本本実業出版社、新版2019年)
・『3分間 コーチひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』
伊藤 守(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2008年)
・『会社を変えるリーダーになる エグゼクティブ・コーチング入門』鈴木 義幸(日本実業出版社、2009年)
・『新 コーチングが人を活かす』鈴木 義幸(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2020年)
・『未来を共創する経営チームをつくる』鈴木 義幸(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2020年)
※参考文献は、該当するセッションのなかで紹介して参ります。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は、ワークへの貢献度による評価が40%、クライアントへのコーチング実施状況が20%、成果発表による評価が40%とします。詳細は第2回でお伝えします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実践を重視し、授業でやったことを各自が自分の職場で実践しその結果を持ち帰り討論するというサイクルが確立出来た受講生から高い評価を得た。
受講生は、授業は知識を獲得する場そして振り返りの場として考え、それを職場で実践することを基本として欲しい。
その他の重要事項Others
詳細なシラバスを授業初回に配布する。
授業はコーチ・エィが主となって行う。高田とコーチ・エィは授業開催期間の全ての期間において密接に連絡を取り合い、授業を進めている。この授業は聴講を認めない。
オフィスアワー
コーチ・エィ 月曜 17時から18時半 およびリクエストに応じる