法務研究科Law School
LAW500A2（法学 / law 500）経済刑法Economic Criminal Law
京藤 哲久Norihisa KYOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | V5351 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | 2～ |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 選択 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
展開・先端科目群 先端 |
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Outline (in English)
In this Economic Criminal Law course, we treat the following two parts. In the first part,general part,we examine (1)the relationship between the property crime and the economic criminal law, (2) the meaning and function of corporate punishment and (3) the protection of payment card, such as a credit card or debit card, with criminal sanction. In the second part,special part, we examine (1) Crimes in Antitrust Law, Financial Instruments and Exchange Act to protect market, (2) Crimes in Companies Act( including breach of trust in Penal Law) to protect company, (3) Consumer Criminal Law. Many crimes appearing in the newspaper and attracting people's attention are nowadays crimes treated in this course of economic criminal law. This course will also help understanding of Antitrust Law, Financial Instruments and Exchange Act and Companies Act, as basic structures of these Acts are analysed to comprehend the role of criminal sanction.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
経済刑法は、とても興味深い法領域で、履修すると幅広い法知識と広い視野が得られ、実務の世界でもとても役に立つ知見です。いかんせん、少し手強い。理解を容易にするため、授業では、「総論」として、(1)財産犯と経済刑法の関係、(2)法人処罰の役割、(3)支払手段・信用手段の刑法による保護について検討し、次に「各論」として、(1)市場機能を保護する刑罰法規（独禁法、金商法）、(2)会社を保護する刑罰法規（会社法、背任罪を含む）、(3)消費者を保護する刑罰法規を中心に扱う。新聞紙上を賑わし人々の注意を惹く犯罪の多くはこの経済刑法の授業で扱われる犯罪である。独禁法、金商法、会社法等の構成を踏まえて刑罰法規の意義を検討するので、これらの法律の理解にも資する。
到達目標Goal
本授業は、１年で履修した刑法総論、刑法各論、財産法、商法などの法律基礎科目の応用編でもある。世の中にある様々な経済取引活動などにつき、その私法上の法律関係も踏まえた上で、経済刑法がカバーすべき特別法の罰則部分について基本的な理解を得ることが目的である。刑法と民商事法、行政法が交錯する領域なので、諸法規の基本的な制度目的を実現するため、刑罰法令に今日求められる役割に関心をもって法規を解釈することができるようになる。
対象とする素材はどれも手強いが、取り組むことを通じて、「考える力」、「調べる力」（法曹にとっては、極めて重要な資質である。判例をすべて暗記している必要はなく、調査により必要な判例にアクセスできればよい。）、「議論する力」が身につく。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「ＤＰ５」と「ＤＰ６」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業計画に従って、講義をし、受講生との質疑応答にあわせて、理解を深めて行くという方法を採用する。オンラインの授業になる場合でも、教材に即して検討を進め、ホワイトボードを用いて授業を進めるので、対面型の授業とさしてかわらない授業となります。また、定期試験解説期間にフィードバックを行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：総論1
財産犯と経済刑法
財産犯と経済刑法の関係 理論と歴史
第2回：財産犯と経済刑法
財産犯と経済刑法の関係
交錯
第3回：財産犯と経済刑法
財産犯と経済刑法の関係
解釈
第4回：総論2
法人処罰
法人処罰の諸問題
第5回：総論3
支払手段・信用手段の保護
有価証券、振替制度の役割とその保護
第6回：支払手段・信用手段の保護
カード犯罪、誤振り込み等をめぐる諸問題
第7回：各論1
市場機能の保護
独禁法罰則 不当な取引制限
第8回：市場機能の保護
独禁法罰則 独禁法罰則と犯罪論上の諸問題
第9回：市場機能の保護
金商法罰則 相場操縦
第10回：市場機能の保護
金商法罰則 インサイダー取引・損失補てん
第11回：各論2
会社の保護
会社法罰則 歴史と特別背任罪
第12回：会社の保護
会社法罰則 会社財産を危うくする罪
第13回：会社の保護・倒産犯罪
会社法罰則 賄賂罪、利益供与罪
倒産刑法
第14回：各論3
消費者の保護
出資法
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に教材を配付するので、これにざっと目を通しておく程度のことは必要だが、予習よりは復習が大切な科目なので、予習については大きな負担にならない程度の予習でかまわない。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。この科目では、とくに復習に重点を置いて欲しい（予習しようにも歯が立たない領域というのはある。）。
テキスト（教科書）Textbooks
教材はこちらで用意したもの（教科書形式の教材 統合すると数百ページになるだろう）を配付するので、特に教科書は指定しない。
参考書References
芝原・西田・佐伯・橋爪編『ケースブック経済刑法（第３版）』有斐閣２０１０年）
自習用に使うと格段に実力がつくものの、少し高度。授業で利用する場合には該当部分を配付したうえで解説する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間中における評価 質疑応答50%
期末における評価 期末レポート50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の意欲が高まるよう、改善提案はできるだけ生かしたい。授業で扱う法律の骨格の説明は役に立つようなので、今年も理解しやすいものを用意する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
特になし