法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)国際刑事法International Criminal Law
今井 猛嘉Takeyoshi IMAI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V5341 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~ |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
展開・先端科目群 先端 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
In this course,several recent topics related to the criminal law will be discussed from the International Criminal Law perspective.
For example,the transborder economic crime will be dealt with in comparison of its settlement from Englsih,French and German ideas.
The participants will be required to have adequate command of not only
English but also French and German.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本の刑法総論、各論の主要なトピックにつき、主に独英仏での対応する議論を検討する。
そのため、配布資料も、独英仏語で記載されたものとなる。
少なくとも、十分な英語力がある学生に限り、受講を許可する。
到達目標Goal
日本の刑法典、その他の関係法令、及び、その解釈・立法は、外国の経験に基づき、整備、展開されてきた。そこで、日本の刑法の解釈を、より深く理解するには、その沿革と現状を理解することが、遠回りに見えて,実は近道であることも多い。
本講義では、以上の観点から、日本の刑法総論、各論の主要なトピックにつき、独英仏での対応する議論を紹介し、日本の状況との比較を試みることで、国際的に妥当する刑法の基礎的内容を理解することを到達目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP5」と「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業計画に従って、講義をし、受講生との意見交換を行う。予習を十分に行うことが必要である。
資料は独英仏語のいずれかで書かれている。
リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かす
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:Actus reus 1
行為、因果関係、不作為(その1)
第2回:Actus reus 2
行為、因果関係、不作為(その2)
第3回:Mens rea 1
故意、意図、無謀性、錯誤
第4回:Mens rea 2
行為と意思との同時存在、主観面のまとめ
第5回:Strict liability
厳格責任、無過失責任、過失の意義
第6回:Parties to crime 1
正犯、共同正犯、狭義の共犯、不作為による共犯
第7回:Parties to crime 2
共犯者の要件(客観的要件、主観的要件)、共犯と中止犯、共犯からの離脱、法人ないし組織体の責任
第8回:General defences 1
煽動、マクノートン・ルール、オートマティズム
第9回:General defences 2
錯誤、同意、酩酊、強制、緊急避難
第10回:Non-fatal violence offences
暴行、傷害、その他人身に対する罪、ストーキング、強姦
第11回:Homicide
謀殺、故殺、挑発による故殺、自ら招いた挑発と故殺、限定責任と精神障害の抗弁、客観的に認定される(構成的)故殺、重過失致死、不作為による故殺
第12回:Theft and related offences
窃盗、委託物横領、背任、盗品関与、強盗、夜盗、脅迫、器物損壊
第13回:Deception and non-payment
詐欺、窃盗と詐欺との関係、カード詐欺、二項詐欺、債務免脱と詐欺
第14回:Cyber crime
コンピュータ濫用罪、国際的背景、欧州サイバー犯罪条約
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義予定にしたがって、十分に予習をし、講義の後は復習し、事例、新たな概念の習得に努めること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
開講前に配布する予定である。
参考書References
開講前に指示する予定である。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間中における評価(平常点)
質疑応答 10%
討論への参加 10%
期末における評価
レポート 80%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
英語力すら不足しており、授業内容を理解できない学生が見られる。
また、国際関係については、常時、関心をもち、国際関係において刑罰の適用が要請される犯罪現象がどのように生じているかについて、アンテナを巡らしてほしい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特に無し。
その他の重要事項Others
国際関係に常に関心を持っていてほしい。
国際紛争に関連して犯罪的事象が生じた場合の、国際法及び刑法の原則に従った解決方法を考える習慣を身につけてもらいたい。