法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)知的財産法ⅡLaw of Intellectual Property II
武生 昌士Masashi TAKEO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V5141 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~ |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
展開・先端科目群 先端 |
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Outline (in English)
This course covers the basics of Patent Law of Japan with attention to fundamental case law.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
知的財産法は,近時の法律実務における重要な私法系先端分野のひとつである。本講義では,知的財産法の中でも特許法に焦点を当て,判例を中心にその基礎的な体系的理解を得ることを目的とする。
到達目標Goal
特許法について,制度全体についての一通りの体系的理解及び主要な論点における判例の理解を前提とした基本的な考え方を身に付けてもらうことにより,今後特許法に関する問題に直面した際に,自分で調査し考えることができるだけの基礎的素養を涵養することを目標とする。
より具体的には,第一に,特許法を理解する上で重要な基礎的な概念について十分に理解し,その内容を正確に示すことができるようになることを目標とする。
第二に,特許法が問題となる具体的な事例(紛争)について,特許法を適用するとどのような帰結が導かれる(解決が図られる)こととなるのかを,判例・学説の理解の前提に立った上で示すことができるようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では,知的財産法の中核を担う法律のひとつである特許法について,産業の発達に寄与するためにどのような制度が設けられているのかを,具体的な裁判例にも触れながら,講義形式で一通り説明していく。下記授業計画に示した形での講義を予定しているが,順序や内容については必要に応じ変更する可能性がある。特に,受講者が既に学部で特許法を履修済みの場合,講義形式よりも質疑応答をメインにした授業とする予定である。詳細は受講生と相談しながら決定することとしたい。
また,情勢により対面での授業実施が困難な場合,オンデマンド教材とZoom等でのリアルタイムオンライン授業を適宜組み合わせて授業を進める予定であるが,これも具体的には受講生と相談して決めることとしたい。
定期試験については,解説期間においてフィードバックを行う予定である。その他,メール・学習支援システムなども活用しつつ,フィードバックは必要に応じて随時行うようにしたい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス・知的財産法の概要
本講義の概要説明,知的財産法の全体像
[準備学習等]
テキスト第1編第1章・第2章(2~15頁)
第2回:特許法の概要・権利の客体(1)
特許法の全体像,発明の定義(自然法則の利用要件)
[準備学習等]
テキスト第2編第1章・第2章(18~31頁)
第3回:権利の客体(2)・特許の要件(1)
発明の定義(その他の要件),特許要件(新規性・進歩性)
[準備学習等]
テキスト第2編第2章(32~53頁)
第4回:特許の要件(2)
特許要件(先願・拡大先願など)
[準備学習等]
テキスト第2編第2章(54~60頁)
第5回:権利の主体(1)
発明者,特許を受ける権利,共同発明,冒認出願に対する救済など
第6回:権利の主体(2)
職務発明など
[準備学習等]
テキスト第2編第3章(69~77頁)
第7回:権利取得の手続
出願,出願公開,審査,補正など
[準備学習等]
テキスト第2編第4章(78~91頁)
第8回:審判・審決取消訴訟
各種審判及び審決取消訴訟の目的と概要
[準備学習等]
テキスト第2編第5章(92~106頁)
第9回:特許権(1)
特許権の内容・存続期間など
[準備学習等]
テキスト第2編第6章(107~109頁,140~143頁)
第10回:特許権(2)
特許権の制限,法定通常実施権など
[準備学習等]
テキスト第2編第6章(127~140頁)
第11回:特許権に関する取引
特許権の譲渡,専用実施権,通常実施権など
[準備学習等]
テキスト第2編第8章(163~179頁)
第12回:侵害と救済(1)
文言侵害・均等侵害・間接侵害など
[準備学習等]
テキスト第2編第6章(110~127頁)
第13回:侵害と救済(2)
抗弁事由,民事的救済など
[準備学習等]
テキスト第2編第7章(144~162頁)
第14回:まとめ
講義全体の総括
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキストの予習のほか,各回の終了時に次回までに予習すべき資料(論文・裁判例等)を指定する場合があるので,一読した上で授業に臨むこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
愛知靖之・前田健・金子敏哉・青木大也『知的財産法』(有斐閣,2018)。
参考書References
田村善之『知的財産法〔第5版〕』(有斐閣,2010),小泉直樹『知的財産法』(弘文堂,2018),中山信弘『特許法〔第3版〕』(弘文堂,2016),島並良ほか『特許法入門』(有斐閣,2014),小泉直樹・田村善之編「特許判例百選〔第5版〕」(有斐閣,2019)など。
詳細は開講時に改めて,また授業中にも適宜,指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業での質疑応答30%,期末試験70%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義資料は各回の冒頭に配布するほか,学習支援システムにも誤記等を修正したものを適宜アップロードすることも検討している。