法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)知的財産法ⅠLaw of Intellectual Property I
武生 昌士Masashi TAKEO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V5131 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~ |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
展開・先端科目群 先端 |
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Outline (in English)
This course covers the basics of Copyright Law of Japan with attention to fundamental case law.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
知的財産法は,近時の法律実務における重要な私法系先端分野のひとつである。本講義では,知的財産法の中でも著作権法に焦点を当て,判例を中心にその基礎的な体系的理解を得ることを目的とする。
到達目標Goal
著作権法について,制度全体についての一通りの体系的理解及び主要な論点における判例の理解を前提とした基本的な考え方を身に付けてもらうことにより,今後著作権法に関する問題に直面した際に,自分で調査し考えることができるだけの基礎的素養を涵養することを目標とする。
より具体的には,第一に,著作権法を理解する上で重要な基礎的な概念について十分に理解し,その内容を正確に示すことができるようになることを目標とする。
第二に,著作権法が問題となる具体的な事例(紛争)について,著作権法を適用するとどのような帰結が導かれる(解決が図られる)こととなるのかを,判例・学説の理解の前提に立った上で示すことができるようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では,知的財産法の中核を担う法律のひとつである著作権法について,文化の発展に寄与するためにどのような制度が設けられているのかを,具体的な裁判例にも触れながら,講義形式で一通り説明していく。下記授業計画に示した形での講義を予定しているが,順序や内容については必要に応じ変更する可能性がある。特に,受講者が既に学部で著作権法を履修済みの場合,講義形式よりも質疑応答をメインにした授業とする予定である。詳細は受講生と相談しながら決定することとしたい。
また,情勢により対面での授業実施が困難な場合,オンデマンド教材とZoom等でのリアルタイムオンライン授業を適宜組み合わせて授業を進める予定であるが,これも具体的には受講生と相談して決めることとしたい。
定期試験については,解説期間においてフィードバックを行う予定である。その他,メール・学習支援システムなども活用しつつ,フィードバックは必要に応じて随時行うようにしたい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス・知的財産法の概要
本講義の概要説明,知的財産法の全体像
[準備学習等]
テキスト第1編第1章・第2章(2~15頁)
第2回:著作権法総説・権利の客体(1)
著作権法の概要,著作物の定義(総説)
[準備学習等]
テキスト第3編第1章・第2章(182~194頁)
第3回:権利の客体(2)
著作物の定義(創作性要件など)
[準備学習等]
テキスト第3編第2章(194~201頁)
第4回:権利の客体(3)
著作物の具体例,特殊な問題など
[準備学習等]
テキスト第3編第2章(201~205頁)
第5回:権利の主体
著作者の認定,職務著作,映画の場合など
[準備学習等]
テキスト第3編第3章(206~217頁)
第6回:著作者人格権
公表権・氏名表示権・同一性保持権など
[準備学習等]
テキスト第3編第5章(260~272頁)
第7回:著作権(1)
各支分権について
[準備学習等]
テキスト第3編第4章(218~233頁)
第8回:著作権(2)
著作権の制限
[準備学習等]
テキスト第3編第4章(234~254頁
第9回:著作権(3)
保護期間など
[準備学習等]
テキスト第3編第4章(255~259頁)
第10回:著作権に関する取引
著作権の譲渡、利用許諾など
[準備学習等]
テキスト第3編第8章(301~315頁)
第11回:著作隣接権
実演家の権利など
[準備学習等]
テキスト第3編第6章(273~281頁)
第12回:侵害と救済(1)
侵害成立のための要件(依拠性・類似性),みなし侵害など
[準備学習等]
テキスト第3編第7章(282頁~293頁)
第13回:侵害と救済(2)
民事的救済(差止め・損害賠償など)及び刑事罰など
[準備学習等]
テキスト第3編第7章(293頁~300頁)
第14回:まとめ
講義全体の総括
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキストの予習のほか,各回の終了時に次回までに予習すべき資料(論文・裁判例等)を指定する場合があるので,一読した上で授業に臨むこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
愛知靖之・前田健・金子敏哉・青木大也『知的財産法』(有斐閣,2018)。
参考書References
島並良ほか『著作権法入門〔第2版〕』(有斐閣,2016),田村善之『知的財産法〔第5版〕』(有斐閣,2010),中山信弘『著作権法〔第2版〕』(有斐閣,2014),小泉直樹ほか編「著作権判例百選〔第6版〕」(有斐閣,2019)など。
詳細は開講時に改めて,また授業中にも適宜,指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業での質疑応答30%,期末試験70%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義資料は各回の冒頭に配布するほか,学習支援システムにも誤記等を修正したものを適宜アップロードすることも検討している。