法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)法制史History of Law
中網 栄美子Emiko NAKAAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V3151 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火1/Tue.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~ |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
基礎法学・隣接科目群 基礎 |
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Outline (in English)
This course is for learning the Japanese Modern Legal History, especially about the process of establishing major codes such as the Constitution, Civil Code, Commercial Code, Penal Code etc. The core part of the course is the history of Japanese legislation from the end of the Tokugawa period and the Meiji Restoration to the modern era, But the distinctive aspects of the laws and the legal systems in ancient times, medieval times and early-modern times are also discussed for the comparison with the modern and present times. In addition, we also learn about the history of the "Judicial system reform" and the "Discrimination and law" in Japan.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本近・現代法制史を、主として憲法、民法、商法、刑法など主要法典の制定過程を中心に学ぶ。授業の中心は幕末・明治維新以降~現代に至るまでの日本法制史だが、古代・中世・近世の法や裁判についても近・現代と比較する目的で適宜取り上げる。併せて、「司法制度改革」や「差別と法」の歴史についても学ぶ。
到達目標Goal
未来の法曹として、過去と現在の関わりを時に客観的に時に批判的に問いながら、日本の法や裁判への理解を深化させ、法的思考力や分析力を培うことを目的とする。
この授業を通じて、
・主要法典の成立過程の概要を理解する
・前近代と近代のと裁判の相違を理解する
・現代の法的諸課題を理解する
ことができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義を中心に質疑応答・討論を行う。
各回授業終了後はリアクションペーパーの提出を求める。
このほか授業後半の回では各自が30分程度の報告(プレゼンテーション)を1回行う。
授業内でインターネットを使用し、オンライン上の資料検索や資料紹介を行うことがある。
※2021年は対面授業を予定しているが、新型コロナウイルスの感染状況により教室での授業が困難となった場合は、ZOOMを利用してのリアルタイム型オンライン授業を実施する。
※提出されたリアクションペーパーに対して、添削・返却する。併せて、
授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーから
いくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:法制史入門
法制史とは ~最近の裁判事例から~
[準備学修等]
予習課題を別途指示
第2回:古代法特論
律令法の継受
[準備学修等]
テキストp28~31、
p56~63及び77~82
第3回:中世法特論
中世法の基本的特徴と裁判制度
[準備学修等]
テキストp107~117
及びp124~127
第4回:近世法特論
近世法の基本的特徴と裁判制度
[準備学修等]
テキストp175~182、
p212~219及びp222~228
第5回:近代の法①
(幕末維新)
幕藩体制から近代国家への移行
[準備学修等]
テキストp251~257
第6回:近代の法②
(近代国家形成)
大日本帝国憲法の制定
[準備学修等]
テキストp257~268
第7回:近代の法③
(不平等条約)
領事裁判と条約改正
[準備学修等]
テキストp268~269
及びp281~285
第8回:近代の法④
(西欧法の継受)
旧民・商法の起草と法典論争
[準備学修等]
テキストp307~311
第9回:近代の法⑤
(刑法理論の争い)
旧刑法の制定と現行刑法の制定
[準備学修等]
テキストp288~294
及びp359~366
第10回:近代の法⑥
(内地延長主義)
植民地の法と法制度
[準備学修等]
テキストp335~337
第11回:近代の法⑦
(労働者の権利)
社会法の形成
〔準備学修等〕
テキストp379~384
第12回:近・現代の法①
(民主主義)
日本国憲法の制定と戦後改革
[準備学修等]
テキストp339~350
第13回:近・現代の法②
(司法制度改革)
陪審裁判と裁判員裁判
法曹養成の歴史
[準備学修等]
テキストp353~356
及びp408~409
第14回:近・現代の法③
(差別と法 2021NEW)
差別と法
ハンセン病・新型コロナウイルス
[準備学修等]
テキストp401~402
及び追加プリント
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回授業に該当するテキスト部分を予習する。事前配布資料がある場合はテキストと併せて予習を行う。特に読み方・意味などが不明の歴史・法律用語は各回の授業前に可能な限り調べてくること(調べ物の際の基本検索ツールについては初回授業で紹介する)。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
浅古弘・伊藤孝夫ほか編『日本法制史』青林書院、2010年
このほか授業でレジュメ・資料を配布する。
※テキスト及び参考書については初回時に説明する(初回時に持参不要)。
参考書References
川口由彦著『日本近代法制史』(第2版)新世社、2014年
出口雄一ほか著『概説 日本法制史』弘文堂、2018年
このほか適宜授業で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間中における評価(平常点)
各回質疑応答 15%
各回コメントペーパー 15%
報告(プレゼンテーション) 20%
期末における評価
レポート課題 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「歴史」の授業を「暗記物」ととらえ、覚えることばかり多くて「大変」とか「つまらない」と感じていた学生諸君に「歴史」は貴方の生きる国の、そして貴方自身の過去・現在・未来を「考える」ための授業であることを自覚してもらいたい。
この授業では貴方がこれまで「そういうものだ」と漠然と考えていた、あるいは、「それが常識だ」と信じていた既存の「歴史的事実」を一旦壊し、あるいは揺るがし、再構成する訓練を行うものである。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
初回授業では各自貸与パソコンを持参し、インターネットに接続できるように準備しておくこと。
その他の重要事項Others
授業前後に質問を受け付けるほか、Eメールでの質問も受け付ける。連絡用メールアドレス等は初回に案内する。