法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)民事訴訟実務の基礎Introduction to Civil Procedure Praxis
鷹取 信哉、派遣裁判官
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V2111、V2112、V2113、V2114 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2, 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 必修 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
実務基礎科目群 専門的技能教育 |
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Outline (in English)
In this course, you will learn of statutes and rules that govern civil action litigation in district courts. Subsequently you will learn what the object of the claim should be, and what is the fact that based on, and how the fact is determined to exist, while picking up some types of disputes. You will also acquire the basis of litigation activities such as preparation of a complaint, the way of writing answers, and documents stating offer of evidence.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
紛争の解決のためにはどのような請求をすればよいのか(訴訟物)、それを基礎づけるのに必要な事実は何か(要件事実)、その事実の存否はいかにして確定されるのか(事実認定)を、紛争類型別に取り上げながら順次学んでいく。また、訴状・答弁書・準備書面の作成、証拠の申出などの訴訟活動の基礎を修得する。さらに、民事保全及び民事執行の基礎的知識を習得する。
到達目標Goal
民事訴訟の基本構造の中核となる要件事実の考え方と事実認定の基礎を理解し、あわせて第1審手続過程の学習を通じて、手続全体の流れを理解する。
その上で、実務上重要な売買,貸金等の要件事実を習得するとともに、訴状・答弁書・準備書面の作成、証拠の申出などを通じて、民事訴訟手続の理解を深める。
民事保全及び民事執行についても、具体的な事例を通じて、基本的な知識を習得し、その機能、手続の概要を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
裁判官と弁護士のオムニバス方式で授業を進める。
授業では、実際に考え、書くことの重要性から、課題を通じて、多角的・双方向的な授業を行う。提出された課題等については、授業内で講評する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:第1審手続の概説(鷹取)
民事訴訟における第1審手続の概略を学習する
[準備学習等]
『第4版民事訴訟第1審手続の解説―事件記録に基づいて―』の検討
第2回:要件事実総論(派遣裁判官)
要件事実の基本的な考え方や概念を理解する
[準備学習等]
テキストp.1~p.35の予習
第3回:訴状の作成と主張・立証過程(鷹取)
適切な情報収集の重要性を理解し、訴状の作成の基礎を学習する
[準備学習等]
事前課題の検討
第4回:売買の要件事実(派遣裁判官)
売買の要件事実を理解する
[準備学習等]
テキストp.1~p.35の予習
第5回:答弁書・準備書面の作成と主張・立証過程(鷹取)
被告の攻撃防御方法としての答弁書の作成や準備書面の作成について、立証過程と関連させつつ検討する
[準備学習等]
事前課題の検討
第6回:貸金請求の要件事実(派遣裁判官)
貸金請求の要件事実を理解する
[準備学習等]
テキストp.36~p.52の予習
第7回:争点整理手手続(鷹取)
具体的な事例を通じて争点整理手続の実際を理解する
[準備学習等]
事前課題の検討
第8回:所有権に基づく明渡請求訴訟の要件事実(派遣裁判官)
所有権に基づく明渡請求訴訟の要件事実を理解する
[準備学習等]
テキストp.53~p.84の予習
第9回:訴訟上の和解(鷹取)
訴訟上の和解をめぐる実務上の諸問題を理解する
[準備学習等]
事前課題の検討
第10回:不動産登記手続請求訴訟の要件事実(派遣裁判官)
不動産登記手続請求訴訟の要件事実を理解する
[準備学習等]
テキストp.85~p.119の予習
第11回:事実認定論(鷹取)
民事事実認定教材を用いて事実認定の基本的な考え方を理解する
[準備学習等]
記録教材貸金請求事件の予習
第12回:賃貸借契約の終了に基づく明渡請求訴訟の要件事実(派遣裁判官)
賃貸借契約の終了に基づく明渡請求訴訟の要件事実を理解する
[準備学習等]
テキストp.120~p.131の予習
第13回:民事保全・民事執行(鷹取)
仮差押え,金銭執行を中心に,民事保全及び民事執行の意義,機能,基本的な枠組み等を理解する
[準備学習等]
事前課題の検討
第14回:動産引渡請求訴訟の要件事実(派遣裁判官)
動産引渡請求訴訟の重要事実を理解する
[準備学習等]
テキストp.132~p.140の予習
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業を受ける前に『新問題研究要件事実』の該当箇所をよく読んで予習をする。
事前に課題が与えられたときは、その解答を用意して授業に臨む。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
司法研修所編『新問題研究要件事実 付ー民法(債権関係)改正に伴う追補』(法曹会,2020)
その他、各回毎に指示する。
参考書References
司法研修所編『改訂紛争類型別の要件事実』(法曹会,2015)
司法研修所監修『第4版民事訴訟第1審手続の解説―事件記録に基づいて―』(法曹会,2020)
司法研修所編『民事事実認定教材-貸金請求事件-』(司法協会,2003)
成績評価の方法と基準Grading criteria
演習時の質疑・討論(3割)と期末試験(7割)により評定する。
授業期間中における評価(平常点)
演習時の質疑・討論 30%
期末における評価
期末試験 70%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
民事訴訟を具体的事件を素材として、要件事実と事実認定を中心に身近なものとして理解させていく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にない。
その他の重要事項Others
裁判官と弁護士とで交互に授業を担当する予定であるが、来校いただく裁判官の方のご都合もあるので、日程及び授業内容について変更される場合がある。