スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies
OTR600I1(その他 / Others 600)スポーツ健康学演習ⅡSeminar in Sports and Health Studies Ⅱ
吉田 政幸Masayuki YOSHIDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S9121 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリー | 研究指導 |
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Outline (in English)
This course is a sport management seminar. Its’ objectives are to (1) develop a proposal for their master’s theses, (2) conduct a pilot study, and (3) design the main study based on the results of the pilot study. Upon successful completion of this course, students will be able to understand the methodology that is useful for their master’s theses.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
1. 研究の構想および計画を練ることで、データ収集や分析などの研究方法に関する力を総合的に高める。
2. スポーツマネジメント領域の修士論文の作成に必要な研究方法論を十分に理解する。
到達目標Goal
修士論文の序論の執筆、研究計画の立案、倫理申請、収集したデータの分析を実際に行うことのできる研究力を獲得する。
1.修士論文の目的、リサーチクエスチョン、仮説を導出し、設定できる。
2.修士論文の研究の種類と目的に応じて適切な標本抽出方法を選択できる。
3.修士論文においてにおいて扱う尺度の種類と特徴を理解する。
4. 記述統計に加え、仮説検証に必要な推計統計(t検定、ANOVA、MANOVA、回帰分析)を用いてデータを分析できる。
5. 多変量解析の確認的因子分析と構造方程式モデリングを用いて、心理的尺度の構成概念妥当性を検証するとともに、仮説に基づいて要因間の関係性を分析できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
学期の前半は修士論文の遂行において求められる目的、リサーチクエスチョン、仮説を適切に設定するとともに、研究目的を達成するために必要とされる研究方法論(尺度の作成、サンプリング、尺度の信頼性および妥当性の検証、仮説の検証)について学習し、倫理申請に対応できるようになる。学期の後半は統計分析に焦点を合わせ、課題に取り組みながら、基礎的な記述統計および推計統計に加え、発展的な多変量解析を学ぶ。演習では修士論文に関連する理論、方法、統計分析についてディスカッションを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回:オリエンテーション
本演習の目的および概要について理解する。併せて、春学期にレビューした先行研究を改めて考察し、その問題点を明らかにするとともに、修士論文の目的とリサーチクエスチョンを適切に設定する。
2回:研究の重要性
研究の重要性を実践的視点と学術的視点の両方から説明する。
3回:概念的枠組み
修士論文で用いる全要因を定義し、概念規定を明確にする。
4回:理論的枠組み
研究の分析枠組みとなる概念図に具体的な要因をあてはめ、完成させる。また、仮説検証の理論的根拠となる合理的な説明(理論)をいくつか特定し、修士論文への応用について検討する。
5回:仮説の導出:関係性の説明
要因間の関係性を支持する理論をいくつか用いることで、仮説の導出根拠を書き上げる。
6回:方法:研究のデザインとサンプリング
修士論文の目的を達成するための調査デザインを決定するとともに、調査における母集団とそれを代表する標本を設定し、そのための標本抽出方法を選択する。
7回:方法:調査項目
研究で用いる要因を測定するための尺度を設定する。
8回:t検定と分散分析
t検定と分散分析の内容と実施方法を学び、実際に二次的データを用いて検証する。
9回:分散分析と交互作用
分散分析の交互作用効果とその検定方法を学び、実際に二次的データを用いて検証する。
10回:多変量分散分析
多変量分散分析の内容と実施方法を学び、実際に二次的データを用いて検証する。
11回:確認的因子分析の基礎
心理的要因の構成概念妥当性を検証するために必要な確認的因子分析の内容と実施方法について理解を深める。
12回:確認的因子分析による構成概念妥当性の検証
二次的データを用いて確認的因子分析を行い、心理的尺度の収束的妥当性と弁別的妥当性を検証する。
13回:構造方程式モデリングの基礎
複雑な関係性に関する仮説検証において有効な構造方程式モデリングの内容と実施方法について理解を深める。
14回:構造方程式モデリングによる関係性の分析
二次的データを用いて構造方程式モデリングの検証を行い、要因間の関係性を分析する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この授業は予習を必要とします。事前に出題される課題に取り組むとともに、そこでの疑問や感想を書き出し、ディスカッション形式で展開される演習に参加できるように準備してください。本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし(必要に応じて資料を配付する)。
参考書References
各学生の研究テーマに関連する先行研究や学術図書。
成績評価の方法と基準Grading criteria
理論に基づく仮説の設定:20点
統計課題1(記述統計):20点
統計課題2(基礎的な推計統計):20点
統計課題3(確認的因子分析):20点
統計課題4(構造方程式モデリング):20点
【仮説の評価基準】
20点:適切な理論を用いて現象を合理的に説明し、それに対応する要因間の関係性やグループ間の違いに関する仮説を正しく導出している。
15点:理論を用いて現象を合理的に説明し、それに対応する要因間の関係性やグループ間の違いに関する仮説を正しく導出している。
10点:理論を用いて現象を合理的に説明し、それに対応する要因間の関係性やグループ間の違いに関する仮説を導出している。
5点:理論を用いて現象を説明し、それに対応する要因間の関係性やグループ間の違いに関する仮説を導出している。
【統計課題の評価基準】
20点:授業の内容を踏まえ、分析を正しく行うとともに、独自の視点から合理的な説明を加えられている。
15点:授業の内容を踏まえ、分析を正しく行うとともに、独自の視点から説明を行っている。
10点:授業の内容を踏まえ、分析を正しく行っている。
5点:授業の内容を踏まえて分析を実施している。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
少人数の授業であり、少しでも疑問に感じたことは質問してください。丁寧に説明したいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
文の執筆やデータ分析を行うためのパソコン、マイクロソフト・オフィス(ワード、エクセル、パワーポイント)
その他の重要事項Others
演習で身に付けた知識とスキルを実際に用いて倫理申請を済ませてもらいます。