現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration
SOW300JB(社会福祉学 / Social Welfare 300)災害支援論Disaster Support
青木 信夫、松井 正雄、正谷 絵美Nobuo AOKI, Tadao MATSUI, Emi MASATANI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | N1235 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2021年度以前)Category (~2021) |
福祉コミュニティ学科 専門教育科目 専門展開科目 |
カテゴリー(福祉コミュニティ)Category (Department of Community Development) | |
カテゴリー(臨床心理)Category (Department of Clinical Psychology) | |
カテゴリー福祉コミュニティ学科(2020年度以前入学者)Category福祉コミュニティ学科 (~2020) | |
カテゴリー福祉コミュニティ学科(2021年度以降入学者)Category福祉コミュニティ学科 (2021~) | |
カテゴリー臨床心理学科(2020年度以前入学者)Category臨床心理学科 (~2020) | |
カテゴリー臨床心理学科(2021年度以降入学者)Category臨床心理学科 (2021~) |
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Outline (in English)
Knowledge of how to provide comprehensive support for evacuation and rebuilding of life after a disaster occurs, as well as the necessary preparation for effective support after a disaster occurs. They will acquire skills and explore what kind of support is needed for victims of natural disasters that are repeated and huge every year.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
災害が発生した後に余儀なくされる避難生活や生活再建などへの支援の在り方また、災害発生後の支援を効果的に行うために必要な事前の備えなどについて総合的に学び実践するための知識や技術を習得して、年々繰り返され巨大化する自然災害の被災者に必要な支援とは何か、支援のあるべき姿を探求していく。
到達目標Goal
被災者に必要とされる支援や支援の方法について知り、実践的な支援のあり方について理解を深める。
・我が国における災害支援の体制を知り、日常生活でどのような備えが必要であるか考える。
・一方的な支援だけでなくお互いに支援し合えるコミュニティの形成と共助を通して人々が地域を支えて行くことの大切さを知る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義のほかに、グループ討議や図上演習を実施することで学生自身が考え、災害をイメージして支援のあり方について気づかせる。また、被災者と交わる支援のあり方として、体験型の授業を取り入れる。レポート等の提出、フィードバックはメールあるいは「学習支援システム」を通じて行い、最終授業では13回までの各講義内容のまとめやレポート等の講評、解説を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:①授業のオリエンテーション
②体験学習
・震動体験(起震車)
・煙避難体験(煙体験ハウス)
・初期消火(訓練用消火器)
・授業の概要や目的及び進め方、理解すべき点や評価方法等について知る。
・東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の実際の地震観測データを基に高性能サーボモーターにより3次元で再現された震動を体験する。
・人体に無害な煙を充満させたテント内に入り、火災時における煙の怖さと避難方法などを体験する。
・初期消火の必要性を学び、消火器の操作手順を体験する。
2:防災講話
・東日本大震災に学ぶ
(大川小学校、釜石の奇跡)
・東日本大震災の教訓を学び、避難計画や避難行動のあり方について知り、避難に必要な支援とはなにかを考える。
3:心肺蘇生法
・胸骨圧迫/AED操作
応急手当
・止血法・災害時の手当
・救命の重要性を理解する。
・心肺蘇生に必要な胸骨圧迫とAED操作を体験し、実施手順を知る。
・災害時の傷病者に対して身の回りにあるものを利用して一時的に施す手当の方法を知る
4:クロスロード
・災害発生後に行う支援のあり方について出された質問にYESまたはNOで答え、自分ならどのように対応するかを考える。
5:ロープワーク
・結びの基本と応用
・日常生活では勿論のこと、災害発生時には人命救助や避難生活にも役立つロープの結び方の基本を体験する。
6:気象と災害
・近年発生した大規模な気象災害を引き起こした気象条件、及び被害の現状と生活に及ぼす影響などについて理解する。
7:避難所HUG
・避難所の開設、運営を模擬的に体験することにより、避難所で起こる様々な問題にどう対応するかまた、避難所で生活する被災者への支援をどのようにするかについて考える
8:気象情報の活用と避難支援
・災害の危険度を示す情報を活用し、災害時に取るべき判断・行動と共に、避難のタイミングと要援護者への支援を考える。
9:ワークショップ
・災害支援のあり方について、グループ討議を行い被災者が本当に必要とする支援のあり方について知る。
10:防災講話
・地域防災
(自助、共助、公助)
・地域防災を、「自助」「共助」「公助」の視点から考え、被災者支援のあり方について知る。
11:災害ボランティアセンター実施訓練
・災害ボランティアセンターの仕組みを理解し、運営に必要な技術を実施訓練により習得する。
12:図上演習DIG
・災害発生後に行う、「避難行動要支援者」への支援のあり方と事前に必要な体制づくりについて考える。
13:防災グッズの作成
・災害時に身の回りにあるものを利用して避難生活などに役立つ防災グッズを作成する。
14:①授業のまとめ
②秋学期定期試験
・各授業の要点をまとめ、レポート等の講評、質疑応答、ディスカッションを通して災害支援を掘り下げる。
・本授業を終えた後の理解度を確認する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
災害支援に関する学問は、「災害支援学」などのように決められた枠組みの中だけに存在するのではなく、日常生活の中にこそ多くのヒントが潜在していることから、自身が日常生活を送る中で防災や減災とどう取り組んで行くべきか考えることが大切であり、人と交わることで多くの気づきを得ることができるので積極的に情報を得て人と共有するようにする。
本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。
授業時に参考となる資料を配布する。
参考書References
授業内で随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
秋学期定期試験50%、平常点30%、レポート20%
演習や体験型授業を行うので継続的な出席を求める。単位取得の前提条件となる出席回数については、オリエンテーション時(初回授業)に明示する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業では、講師陣の防災啓発活動の現場や被災地での活動体験を基に、学生が災害の当事者として支援のあり方を自ら考え理解できるような内容に心がける。