現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration

２１世紀社会の底流となる「人口減少社会」「少子高齢化社会」における地域社会の望ましい経営（マネジメント）について、自治、分権、コミュニティ、まちづくり、公共施設の維持更新、住宅政策等の観点から理解を深めるとともに、市民、NPO等の市民団体、民間事業者、行政等の多様な地域主体の連携、協働、協創のあり方について考察する。

次の事項について基本的な理解を得るとともに、テーマごとの課題とその対応方針についても問題意識を高めることを到達目標とする。
・地域経営に関する基本的な法制度及び代表的諸制度のあらましと特性
・地域経営に関する国と地方の関係、法律と条例の関係
・地域経営に関する市民（住民）、事業者、行政等の連携・協力・分担の考え方
・地域空間の整序ルール、公共空間と私有施設の関係、公共施設の維持更新等に関する仕組みと課題
・既存の地域資源の活用した地域経営のあり方

ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP3」に関連

日本語 / Japanese

授業は、原則、「講義」と「講義テーマに応じた全体討議又はミニワークショップ等のワーク作業」により進める。授業は、各回のテーマの本質が何かということを常に問いかけ、その問いに対して受講生が、具体的に思考できるような工夫を施して楽しく進めたい。各回講義に関する課題提起については、次回講義のはじめにに、リアクションペーパーの紹介や参考事例等を紹介して課題解決型の進め方を行う。なお、コロナ感染症対策に伴う講義方法等については、大学の方針に基づく。

あり / Yes

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：オリエンテーション
地域経営論の全体像

講義ガイダンス、「地域経営」の今日的意義と視点

第2回：自治・分権と地域経営

・「地方自治」「地方分権」の今日的課題
・憲法、地方自治法、個別法に基づく公共の福祉と財産権

第3回：住民参加と地域経営

・参加、参画、協働、協創（共創）と地域経営　・参加型まちづくりから協働・協創（共創)型地域経営へ

第4回：地域経営と合意形成

・まちづくり、地域経営における合意形成論

第5回：まちづくり条例と地域経営①

・まちづくり、地域経営における法律と条例の関係　・まちづくり条例の系譜と展望

第6回：まちづくり条例と地域経営②

・まちづくり紛争の実態　・まちづくり紛争の予防と調整

第7回：まちづくり条例と地域経営③

・まちづくりのルールと特性・協議調整型まちづくりとは

第8回：地域経営と公民連携まちづくり①

公共施設、公共空間の更新と魅力化（道路、公園、広場、河川等を
魅力化する取り組み）

第9回：地域経営と公民連携まちづくり②

公共建築物整備の民間活用（PFI制度等の民間活用の施設整備）

第10回：地域経営と公民連携まちづくり③

まちづくり会社と地域経営（長浜、高松、紫波等のまちづくり会社を対象に）

第11回：住宅地経営とまちづくり①

・戸建て住宅地…高齢化社会における郊外住宅地のこれから　・マンション住宅地…管理組合と自治会

第12回：住宅地経営とまちづくり②

空き家、空き地問題と地域経営

第13回：人口減少時代の地域経営

・ストック活用のまちづくり　・リノベーションまちづくり

第14回：講義の総括

・レポートの提出と発表　・講義の総括とコメント

・人口減少社会、少子高齢化社会における都市や地方のまちづくりや地域経営に関する広範な書籍、新聞記事等の通読を薦める。本授業の復習時間は各2時間を標準とします。

特になし。毎回、パワーポイント資料を事前にアップします。

講義において適宜紹介する。

①講義とその後の全体討議・ミニワークショップを踏まえたリアクションペーパー５０％
②選択課題に基づくレポートとプレゼンテーション５０％（レポート課題は６月前半に提示）春学期の少なくとも前半がオンラインでの開講となったことにともない、成績評価の方法と基準も変更する。具体的な方法と基準は、授業開始日に学習支援システムで提示する。

・具体的事例の紹介が、講義の理解度を高めるため、講義は具体的事例を豊富に盛り込んで行います。

特になし。

特になし。