デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
MEC500N4(機械工学 / Mechanical engineering 500)メカニカルデザイン論Mechanical design
山田 泰之Yasuyuki YAMADA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U3117 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1,木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
There are many unilateral diffusion cases of technologies that users do not want.
This is annoying the people and the environment, leaving people behind.
The mechanical systems are mainly responsible the interaction between humans and technology. Then, rethinking about mechanical design in order to solve various problems of modern society as a perspective for proposing an essential solution.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
コンピュータ制御や,情報化技術をはじめとするテクノロジの急速な発展,技術・コスト的ハードルの低下により,うまくいけば何だって良いはずの課題に,そのようなテクノロジを総当たり的に当てはめること自体を目的としているような事例が散見されます.
このようなテクノロジの一人歩きは,むしろ人と人,人と環境との調和を妨げ、ユーザを置き去りにしています。
人間とテクノロジの物理的接点,インタラクションを物理的に媒介するメカニカルデザインを再考し、より本質的なデザインについて学ぶ。
さらに、今後の複雑多様化した現代社会での諸問題解決にむけた、新たなメカニカルデザインについて議論する。
到達目標Goal
・社会には様々な立場によりユーザ中心以外のメカニカルデザインがあることを理解する。
・新製品を企画またはデザインする際に、エンジニアやデザイナとしての自身の主観だけでなく、ユーザを含めたステークホルダの視点でメカニカルデザインを行う必要があることを理解する。
・新たな価値(パッケージ化)を提案することの優位性を理解する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は,基本的にYouTubeを用いたコンテンツ視聴と,Zoomを用いたライブ配信などを利用して,オンラインで行います.コロナの感染状況にあわせつつ,各個人でのフィールドワークなど,本授業の目的を達成する内容を柔軟に提供していきます.
この授業では、ハードウェアデザイン、特にメカニカルデザインに焦点をあてて、人間中心とユーザを含むステークホルダ全体を考慮したデザインの双方向の重要性や少量生産と大量生産でのメカニカルデザインの違いなど、その他の基本概念の説明を事例をもって解説する。さらに、学生が各課題の事例について収集と分析を行い、最終的には新しいメカニカルデザインのパッケージ化を目指す。各課題は評価を含めての発表という形態をとる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回:メカニカルデザイン再考
複雑多様化した現代社会での諸問題は,解をカタチにして提案し,ユーザを含めたステークホルダを魅了することが解決の第一歩と考える.その観点のもと,デザインとエンジニアリング,ビジネスの3つの視点から,メカニカルデザインの現在、未来について再考する
2回:・授業と演習課題の進め方
・少量生産と大量生産のメカニカルデザイン
・情報収集における適切な引用、撮影やインタビューにおける権利の承諾などについ説明する。
・メカニカルデザインの視点から、少量生産と大量生産のハードウェアについて、その製造工程、材料、販路などの比較紹介する.
3回:・少量生産と大量生産のメカニカルデザイン:事例発表会
各学生がテーマに沿ったメカニカルデザインの例を発表する。
4回:○○中心のメカニカルデザイン
人間中心デザイン(HCD)、エンジニア中心(設計しやすい製造しやすい)のデザイン、メーカ中心デザイン(儲けやすい)についてその違いを事例紹介を交えながら解説する。
5回:○○中心のメカニカルデザイン:事例発表会
各学生がテーマに沿ったメカニカルデザインの例を発表する。
6回:ユーザに工夫・改良されたメカニカルデザイン
特に日本人の素養はデザイナ気質な人が多いため,街中は日々変化するアイデアの倉庫である。それらのユーザにより工夫されたメカニカルデザインについて事例紹介を交えながら解説する。
7回:ユーザに工夫・改良されたメカニカルデザイン:事例発表会
各学生がテーマに沿ったメカニカルデザインの例を発表する。
8回:規格化されていないメカニカルデザイン1
ネジやベアリング等とは異なる、規格化されていない機械部品について、事例をもってその背景や効果について解説する。
9回:規格化されていないメカニカルデザイン:事例発表会
各学生がテーマに沿ったメカニカルデザインの例を発表する。
10回:規格化されていないメカニカルデザイン2
見たことのないニッチな図鑑や資料集を企画することを想定する。
まとまった図録や資料集などとして流通していないメカニカルな要素を収集、系統分類することで、新たなメカニカルデザインのパッケージ化のヒントを模索する。
11回:規格化されていないメカニカルデザイン2:事例発表会
各学生がテーマに沿ったメカニカルデザインの例を発表する。
12回:形容詞的なメカニカルデザイン
カワイイロボット、やさしいロボットなど、形容詞的なパッケージ化は元来テクノロジ(メカニカルデザイン)では避けてこられた方法での分類の必要性を解説する。
13回:最終発表前半:新たなメカニカルデザインのパッケージ化
各学生が新たなメカニカルデザインのパッケージ化を提案する。
14回:最終発表後半:新たなメカニカルデザインのパッケージ化
各学生が新たなメカニカルデザインのパッケージ化を提案する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配付資料や動画コンテンツを事前に確認する。課題の一部は授業外に行うこととなる。
テキスト(教科書)Textbooks
必要なものは電子ファイルや動画形式で共有する。
参考書References
授業毎に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への取り組み姿勢20%(出席率、遅刻等)
発表30%
課題50%
の総合評価とする。
ただし,未発表や、未提出課題が一つでもある場合は不合格となる場合がある。
成績評価の配分としては,コロナの感染状況により適切な方法に,概ね10%程度の調整の可能性がある.それらについては,都度授業で状況の説明と合わせて公表する.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内容は、履修学生の能力、嗜好傾向および時代の変化に応じて毎年変わる。授業に対する要望は、授業中に積極的に述べていただきたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ノートPCおよび発表用パワーポイント。物理的なメモがとれるモノ。カメラ(スマホでもよい)
その他の重要事項Others
講義の順は、進捗状況に応じて入れ替えることがある。とくに演習は必要に応じて分散的に行うこともある。