デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
COS500N4(計算科学 / Computational science 500)コンピュータサイエンス論Computer Science
常盤 祐司Yuji TOKIWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U3003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 基盤科目 |
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Outline (in English)
Through practical case studies on modern IT systems and services such as GAFA, students will figure out trends and evaluate the current circumstances around IT. Next, students will learn methodologies of IT system development and key components of current IT in lectures. Through system prototyping using modern IT framework and development environments, students will experience practical system development. In addition to obtaining a technical knowledge of IT, students will learn social subjects surrounding IT such as copyright, media literacy, and privacy.
The objectives of this course are for students to enrich their liberal art knowledge as well as deepen their understandings of IT, placing focus on students especially in engineering and design.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
GAFAなどに代表されるITを活用した最新のシステムあるいはサービスを事例として取り上げ、歴史的かつ技術的な視点からそれらの動向の把握と評価を行う。次に、システム開発の方法や主要な要素技術について解説を行う。その後、最新のフレームワークや開発環境を用いたシステムのプロトタイピングを通じて、実践的なシステム開発を体験する。また、ITに関する技術的なテーマだけでなく、それらを取り巻く社会的な幅広いテーマも取り上げる。これらを通じてITを活用した最新のシステムやサービスに関する技術的な理解を深めるとともに、総合的なデザイン力を修得することを目的とする。
到達目標Goal
ITを活用したシステムやサービスを単なるユーザの目線ではなく、技術者の目線でも見られるようになることを目標とする。
具体的には、歴史的な事実を踏まえてITの現状と課題を説明できるようになるとともに、プロトタイピングを通じてITを活用したシステム開発の概要を説明できるようになる。また、ITシステムを利用するために必要となる著作権、セキュリティ、メディアリテラシーなども説明できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業ではデザイン工学に関係するITの主要技術を取り上げ、その機能と原理に関し実習を交えながら具体的な解説を行う。
教員が一方的に話をする知識伝達型の授業ではなく、学生参加型の授業とし、授業中に受講者から意見を求めたり、プロトタイピングするシステムに関する相談会や発表会を行う。
また、授業支援システムのディスカッション機能により復習を行う。また、先進事例に関しては外部で提供されるビデオコンテンツによる自習を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:概説
授業の目的、概要、評価基準およびコンピュータサイエンスの知識体系を説明する。
第2回:ITの現状と課題~システム基盤
はじめにGoogleおよびAmazonの事例を説明し、システム基盤について現状を説明する。ツールを使ってサーバを構成する。
第3回:ITの現状と課題~ソフトウェア基盤
ソフトウェア基盤とクラウドの現状と課題を説明する。
第4回:経験則による方法論
これまでの経験から得られたアプリケーションを構築するための実践的な知識や方法論を説明する。
第5回:グループセッション
グループで開発するシステムの概要や役割分担を検討する。
第6回:開発するシステム報告会
グループで開発するシステムの目的や開発スケジュールを報告する。
第7回:システム開発の考え方
アプリケーション開発の概要を説明する。また要件を明確化するための方法としてUMLの一要素であるアクティビティ図を解説する。
第8回:認証/認可
認証と認可の方法に関する具体的な事例と最新の課題を説明する。
第9回:セキュリティ/著作権
セキュリティに関する考え方を事例を交えて説明する。また、ソフトウェアおよびコンテンツの著作権について説明する。
第10回:相談会/グループセッション
個人に分担されて開発しているシステムの課題を解決するためのセッションを行う。
第11回:課題解決への提案/国際化(i18n)
相談会で示された課題の解決を提案する。また、世界各国で利用するためのシステムの仕組とコンテンツ翻訳の方法を説明する。
第12回:通信によるビデオ配信/メディア情報リテラシ
通信によるデジタルコンテンツ配信の仕組と課題を説明する。また、情報メディアの「読み手」の能力となるメディア情報リテラシを説明する。
第13回:Hackathon
個人に分担されて開発しているシステムを結合して、システム全体として動作することを確認する。
第14回:課題発表
実習課題に関するプレゼンテーションを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
復習として授業支援システムの掲示板を利用し、毎回の授業に関連するトピックスに関し自身の考えを述べる。最新のフレームワークや開発基盤を用いたWebアプリケーションの開発を時間外の学習として行う。先進事例に関しては外部で提供されるビデオコンテンツによる自習を行う。また、最終回終了後にはラーニングポートフォリオを作成し14回の授業を省察する。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
授業支援システム上に随時掲載する。
参考書References
授業支援システム上に随時掲載する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
掲示板投稿(11回、22点)、レポート(3回、50点)、e-Learning報告(10点)、実習課題制作およびプレゼン(8点)、ラーニングポートフォリオ(10点)を予定している。
定期試験は行わない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学部にてすでに修得した知識項目は省略し、別の領域を学習したいという希望があった。そのため初回にアンケートを行い、学部で取得した知識の深化あるいは拡大を行うことを目的とし、授業内容を変更することがある。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
実習の際にノートPCを利用する。必要となる場合は授業内で随時指示する。
その他の重要事項Others
Webシステムの開発を行うので、コンピュータの操作やプログラミングに習熟していることが望ましい。
また、毎回の出席を前提としており、授業で説明した内容について授業支援システムの掲示板によるコメントを義務付ける。