デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
LANe500N4(英語 / English language education 500)プレゼンテーション技法Presentation Methods
加藤 貴之、RICHARD JP JOSEPHTakayuki KATO, RICHARD Jean-Pierre Joseph
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U3001 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5,金6/Fri.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 基盤科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Researchers need to effectively discuss their research from technical perspectives to enhance the quality of their studies while also being responsible for clarifying its significance to the public. In order to improve the professional and public nature of their research, this course will provide students with presentation and discussion skills. Moreover, students will be required to understand various viewpoints to explain their research projects to different types of audiences, including laypersons. This course is taught by two instructors; 10 lessons out of 14 are facilitated by one mainly in Japanese, and 4 lessons by the other in English.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
専門分野において活発な議論をすることは研究の質を向上させるうえで欠かせない。その一方で、広く社会一般に研究の意義を説明することも重要である。こうした研究の専門性と公共性の要請に応えるため、修士論文の研究計画やその成果について日本語及び英語で報告するために必要な技法を身につける。また、自分自身の研究について専門分野の異なる人にもわかりやすく説明するために重要な観点を理解する。なお、本科目は二人担当者制となっており、授業コマ数14回のうち、10回は日本語圏出身の担当者によって行われ、4回は英語圏出身の担当者によって行われる。
到達目標Goal
次の5点を中心に、国際学会及び学際的交流の場で役立つプレゼンテーションスキルの習得を目指す。
1.明確な構成と根拠のある主張を展開できる論理性
2.PowerPoint等のICTに関する効果的な運用技術
3.要点をわかりやすく伝えられる発信力
4.聴衆の背景知識に配慮できる対応力
5.建設的な議論を促す質疑応答ができる即興力
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・講義および演習形式において、さまざまなプレゼンテーションの実例に検討を加え、そこから発見したスキルを習得したい。実例は、ビデオ教材等担当者が準備するものの他、受講者の 実演等の貢献によるものを含む。
・授業時間外において、英語のニュース記事を読むことや指定した音声のシャドウイングをとおして、英語を日常で使うことに慣れてもらう。
・最終課題では、各自の修士論文のテーマについて質疑応答を伴ったプレゼンテーションを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:Introduction: 学習・評価方法
授業の進め方や英語による発信力強化のための自宅学習の方法などを説明する。
また、最終課題となるプレゼンテーションのテーマについて検討する。
2:Lecture: 発表の基本ルール、資料検索
プレゼンテーションに必要なポイントを、Physical面、Story面、Visual/Audio
aid面の3つに分けて説明し、それぞれのトレーニング方法を学ぶ。また、オンラインの資料検索の基本的な方法を確認する。
3:Presentation: 研究分野の紹介(日本語)
自分の研究分野について、一般的な聴衆を想定したプレゼンテーションを日本語で行う。研究計画の詳細は触れず、受講者同士お互いの分野について理解を深めることを目的とする。
4:Exercise: 導入・質問の仕方
プレゼンテーションの導入部分や質疑応答を英語で行うためにトレーニングを行う。
5:Exercise: 英語の音声トレーニング
自分の話す英語を学習用のPCを使って録音する。発音に関する基本的な知識、及び、モデル発音に近付けるためのトレーニング方法を学ぶ。
6:Lecture: 発表原稿(研究分野・英語)の作成
自分の研究分野について、一般的な聴衆を想定した英語での発表の原稿を作成する
7:Presentation: 研究分野の紹介(英語)
自分の研究分野について、一般的な聴衆を想定したプレゼンテーションを英語で行う。前回の発表の改善点をふまえ、効果的な発表を行う。質疑応答を含む。
8:Lecture: Annotated Bibliography、Abstractの作成
自分の研究分野について、他の研究者が書いた論文を批評的に読み解き、自分の研究に活かせる資料を作成する方法を学ぶ。先行研究と自分の研究の違いを明確にすることを目指す。発表の要旨を作成する方法を学ぶ。
9:Exercise: 導入部分(背景等)の発表練習
最終課題の導入部分についてプレゼンテーションを行い、それをモデルとして受講者による検討を行う。
10:Exercise: 研究デザイン(実験の方法・理論)
最終課題の実験の方法・理論についてプレゼンテーションを行い、それをモデルとして受講者による検討を行う。
11:Presentation: 修士論文の研究計画等(日本語)
最終課題となる修士論文の研究計画の口頭発表を質疑応答を含めて行う。
12:Preparation: リハーサル
最終課題となるプレゼンテーションのリハーサルを行う。Physical面、Story面、Visual/Audio aid面について、強化トレーニングを行う。
13:Presentation: 修士論文の研究計画等(英語)
最終課題となる修士論文の研究計画の口頭発表を質疑応答を含めて行う。
14:Exercise: 修士論文の研究計画等(英語)の発表のレビュー
最終発表の内容や提示法等について、ディスカッションを通じて気づきを深める
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
I. 開講期間全般にわたって以下の点を心がけてください
・関連研究の論文を少しずつ読んで、レビューをすること。
・事前のプレゼン練習は、友人や同僚などに協力を得て、見てもらう機会を作ること。
・授業で紹介する英語発信力を鍛えるトレーニングを一日15分程度続けること。
・授業内のプレゼン機会に先立ち、リハーサルとしてプレゼン動画を作成すること。
II. 提出物や発表課題について以下の機会に参加してください
・アプリ等で提供される自他のプレゼン動画をチェックしてコメントを作成すること
・クラスメイトの発表原稿や要旨の事前チェックをお互いにすること。
なお本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし(資料配布)
参考書References
<必要であれば購入してください>
・『理科系のための入門英語プレゼンテーション』[CD付改訂版](廣岡慶彦、朝倉書店)<2011年3月発売、ISBN-10: 425410250X、 旧版はCDが無いので注意>
・『英文翻訳術』 [ちくま学芸文庫], (安西徹雄、筑摩書房)
・『実戦・日本語の作文技術』(本多勝一、朝日新聞出版)
・『技術英文の書き方55のルール』(片岡英樹、創元社)
・『工業英語ハンドブック: 工業英検基礎例文・単語集』(社団法人日本工業英語協会)
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価方法:
・平常点Contribution: 15% [コメント等]
・発表Presentation: 55% [分野紹介(日)10%、分野紹介(英)10%、修論計画の発表等(日)10%、修論計画の発表等(英)25%]
・提出物Submission: 30% [Annotated Bibliography 10%、abstract(日)10%、abstract(英)10%]
評価基準:
[100~90点 S]
日本語・英語両方の言語により、研究(計画or成果)について、聴衆の前提知識を考慮しながら、質疑応答を含んだ発表を明確な構成と根拠を示して行える。
[89~87点 A+] [86~83点 A] [82~80点 A-]
日本語・英語両方の言語により、研究(計画or成果)について、聴衆を意識しながら、質疑応答を含んだ発表を適切な手段で行える。
[79~77点 B+] [76~73点 B] [72~70点 B-]
日本語・英語両方の言語により、研究(計画or成果)について、質疑応答を含んだ発表を必要な手続き・内容を踏まえた上で行える。
[69~67点 C+] [66~63点 C] [62~60点 C-]
研究(計画or成果)の発表に必要な手続き・内容を理解する。
[59~ 0点 D]
研究(計画or成果)の発表に必要な手続き・内容を十分に理解していない、ほとんど理解していない。
[未受験、採点不能 E]
以上
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
英語の発話トレーニングを必要に応じて増やしたいと思います。質疑応答の実践練習を増やす予定です。学会等での発表の予定がある場合、その内容について練習できる機会を授業で設定しています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
毎回、PCを準備してください。
その他の重要事項Others
・2020年度、本科目は二人担当者制となっています。担当者同士は連絡を密にとって、授業の進捗を把握します。
・14回の授業のうち、10回が主に日本語を使用し、4回は主に英語を使用する。
・最終課題は、受講者各自の研究計画の内容・進捗状況に応じて、柔軟にテーマを設定できるように支援します。
・授業が学際的な研究発表の場になるように、受講者がお互いの研究内容について関心を持ち、積極的に意見を述べることが期待されます。