デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
LANe500N4(英語 / English language education 500)テクニカルライティングTechnical Writing
豊島 純子Junko TOYOSHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U3000 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 基盤科目 |
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Outline (in English)
Modern engineers need strong communication skills to be successful in the global world. This course aims to improve graduate students' verbal English communication skills, especially writing skills, to thrive in the global engineering community. The course objective is to instruct students on how to structure explicit, concise, and audience-directed texts. The 14-week course consists of lectures, writing projects, discussions, and presentations. In the course, students learn skills in writing documents such as e-mail messages, PowerPoint presentations, CVs, and academic papers. Also, they will collaborate with peers to critique the assigned writing tasks. The final goal of this course is to write an English abstract of their research. Before writing the abstract, students will read English academic articles related to their specializations, review the content, and make presentations about their chosen articles.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
インターネットの普及とグローバル化によって英語で自らの考えを発信できる能力━特にライティングによるコミュニケーション力━が社会で活躍するための要件となってきています。
この授業の目的は工学系大学院生にとって特に重要な「具体的な内容を論理的かつ正確に相手に伝え、相手を納得させられる英語ライティング力」を身につけることです。この目的を達成するために相手(情報の受け取り手)を常に意識しながら、構造的でわかりやすい英文を書くための考え方とスキルを学びます。
到達目標Goal
英文ライティングで具体的な内容を正確に伝え相手を納得させるには、文章のストラクチャ(組み立て)がきわめて重要です。
この授業の目標は「読み手にとってわかりやすい構造的な英文を書けるようになること」です。そして、その目標を達成するために工学系大学院生に必須のEmail、CV(英文履歴書)、英語プレゼンテーション原稿、アブストラクトを題材に英語で書く練習をします。特に論文要旨を200ワード程度に凝縮させたアブストラクトを書くには「誰の為」、「何の為にその研究を行ったか」、そして「既存研究と比べてどこが新しいのか」を明示する必要があります。要点を簡潔に明示できる能力は、研究活動のみならず、様々な場面で不可欠と言えます。修士論文の冒頭に必要なアブストラクトを自信をもって書けるように授業でしっかり学んでいきましょう。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義と実習からなり、COVID-19の感染状況を鑑み、zoomと学習支援システムを併用する予定です。4/13の初回授業で授業の概要と進め方を説明しますので、受講を考えている方はぜひ仮登録して学習支援システムの「お知らせ」を参照して授業に参加してください。
受講者はテキストにそって各テーマ(Email, CV,英語プレゼンテーション、英語要旨等)に関する講義を受講後ライティングの課題に取り組みますが、テキスト以外にOWL//Purdue Writing Lab, British Council等の優れた英語学習サイトを題材に学びます。
受講者は講義後に作成した原稿を相互にピア・レビューしあいます。中間と学期末に実施予定のプレゼンテーションはビデオ撮影し、受講者同士で相互に評価しあいます
教員は課題について主として学習支援システムでフィードバックしますが、授業内でコメントする場合もあります。
最終課題として修士論文執筆時に必要なアブストラクト(英語要旨)を各自の研究テーマにそって書き上げます。アブストラクトを執筆する準備としてそれぞれの専門分野の英語論文をレビューし、その分野特有の専門用語や表現を学びます。また英語研究論文を書く上で重要な引用文献の書き方等のスキルも学習します。
尚、詳細な授業計画と内容は4/13の初回授業で説明しますが、授業の進捗により内容を一部変更する場合があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:テクニカル・ライティング概論
初日はガイダンスとテクニカルコミュニケーションについてお話します。学習支援システムの「お知らせ」にオンライン授業のURLを掲示しますので、仮登録をすませて参加ください。
2:英語ライティングの基本とEssay Writing
英語エッセイの書き方を復習し、実際に書く練習をします。
3:英語論文の書き方
"Keys to Writing Great Papers"の講読
大学院生向けに英語論文執筆の秘訣が書かれた"Keys to Writing Great Papers"を読み、優れた英語論文を書くための心構えと方法を学びます。
4:第3章 英文メール術
英文メールの基礎と構成を学びます。そしてフォーマルとインフォーマルなライティングの違いと書き方を学習します。
5:第3章 英文メール術
さまざまな事例を研究して実際に書く練習をします。
6:第6章 CV、レジメ(英語履歴書)
自分の経歴と業績をCV、レジメのフォーマットにまとめる方法を学びます。
7:第6章 CV、レジメ(英語履歴書)
CV、レジメを実際に書く練習をします。
8:Article Review
前半のまとめに、各自が選んだ専門分野の英語論文をレビューして発表します。発表はビデオ撮影します。発表者はビデオ録画と相互評価支援システムによる他の受講者と教員のフィードバックを参照して自己省察レポートを書きます。
9:第4章 プレゼンテーションの極意
英語プレゼンテーションの事例研究を行い、実際にロジカルなプレゼンテーションを組み立てる練習をします。
10:第4章 プレゼンテーションの極意
新形態のポストカードプレゼンテーションの練習をします。
11:第1章 アブストラクトの書き方
アブストラクト(英語要旨)の構成を学び、実際に書く練習をします。
12:第1章 アブストラクトの書き方
アブストラクト(英語要旨)を仕上げ校正します。
13:第1章 アブストラクトの書き方
各自が作成したアブストラクト(英語要旨)を口頭発表後に提出します。発表はビデオ撮影します。発表者は相互評価支援システムによる教員とほかの受講者のフィードバックとビデオ録画を参考に省察します。
14:まとめ
第13回目の授業で提出されたアブストラクトを教員が添削し、各受講者にフィードバックします。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回の学習内容をテキストにそって予習し授業にのぞみます。ライティングの課題は各自が期日までに授業外で準備し、授業時にピアレビューし、グループまたは個人でプレゼンテーションをします。
Midterm Reviewには各自の専門分野の英語論文をレビューし、プレゼンテーションしますので、紹介できそうな英語論文を探しておいてください。そして、最終課題として英語要旨を書きますので、題材となる研究テーマ(学部の卒論テーマも可)を考えておいてください。
尚、本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・「ハーバードでも通用した研究者の英語術-ひとりで学べる英文ライティング・スキル」 島岡 要、Joseph A.Moore、羊土社、ISBN978-4-7581-0840-9
参考書References
・「Keys to Writing Great Papers: Advice for Graduate Students and Young Researcher」(中島エリザベス著、BookWay)
・Rosenberg, B.(2005). Technical Writing for Engineers and Scientists. New Jersey:Pearson Education.
・Wallwork, A.(2011). English for Writing Research Papers.New York: Springer
・Zemach, D.E., Broudy, D.,&Valvona, C.(2011). Writing Research Papers - From Essay to Research Paper . Oxford: Macmillan Education
・「科学技術系の現場で役立つ英文の書き方」(N.マッカードル、J.T.ムラオカ、時国滋夫著、講談社サイエンティフィック)
・「ポイントで学ぶ科学英語論文の書き方」(小野義正著、丸善株式会社)
・「理系研究者のためのアカデミック・ライティング」(ヒラリー・グラスマンーディール著、東京書籍)
・The Purdue Online Writing Lab(OWL) https://owl.english.purdue.edu/
成績評価の方法と基準Grading criteria
・Midterm Review 30%(Presentation 20%, Paper 10%)
・課題 30%
・最終課題 40%(Presentation 10%, Paper 30%)
・3分の1以上欠席の場合、単位は不可とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「修士論文の冒頭に必要な英語要旨の構成や書き方がわかって、とてもためになった」、「自分の研究分野の英語論文を読む機会ができてよかった」「自分の課題や選んだ英語論文を発表する機会があり、プレゼンテーションが上手になった」というコメントをいただきました。ライティング力だけでなくコミュニケーション力を高めるために、日常生活で使用頻度の高い実践的な内容を選び、授業を進めてまいります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業に参加できるデバイスを用意してください。
その他の重要事項Others
ニューヨーク州立大学(UB)で理工系学生(STEM)向けのテクニカル・コミュニケーションを修了し書籍および実務翻訳を手がけてきた教員が、構造的で明快な英文ライティングの書き方を指導します。