デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
SES500N3(環境創成学 / Sustainable and environmental system development 500)自然・環境デザインNatural Environment Design
福井 恒明、板垣 範彦Tsuneaki FUKUI, Norihiko ITAGAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U2114 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3,月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 都市環境デザイン工学専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
When a planner or designer plans a project it is necessary that they understand how the natural environment around land and water regions was established. The aim of this course is to study the following topics: 1) Ecology of plants necessary for considering conservation of biodiversity, including elements to be taken into account in infrastructure projects; 2) Ecology of aquatic life and elements that should be taken into account in next-generation river planning.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
都市環境デザインが関わる分野におけるエンジニアリングやデザインを考える上では、その舞台となる陸域や水域の自然環境がどのように成立しているかを理解しておく必要がある。本授業では次の内容を学修することを目的とする.1)自然環境のとらえ方や生態学などにおける自然環境の構造の考え方を学び,都市と自然の関係を理解し,現代都市の諸課題に対処するために自然環境を都市計画・設計に生かすデザインの考え方や手段を学習する.2)魚がすみよい環境とは,人間にとっても快適で恵みの多い水辺空間を意味する.水生動物の生態を理解したうえで,次世代の河川計画に反映する要素について考え,表現する.
到達目標Goal
(第1回〜第8回)
自然環境のとらえ方や自然環境の構造の考え方について学ぶ.さらに都市と
自然の関係を理解する.最終的に,現代都市の諸問題に対処するための自然
・環境デザインの具体的な手法について理解し応用する方法を理解する.
(第9回〜第14回)
・魚の目線で河川空間をとらえ,課題を抽出することができる.
・次世代の河川計画について意見をもち,デザインとして表現することができる.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
(第1回〜第8回)
・授業時間(100分)ごとに教科書の範囲を定め,内容について概要を説明する
(プロジェクター使用).
(第9回〜第14回)
・講義を中心に授業を進める。
・グループディスカッションとプレゼンテーションがあり(13,14回目),授業後にレポート提出を求める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回:イントロダクション
課題説明
テーマや授業の進め方.講師の経験とランドスケープをめぐる時代変遷紹介.課題説明
2回:人と自然との関係の考察
自然の魅力・感動,人と自然の関わりに関する説明
3回:ランドスケープ・生態工学の技術−1
生態学的プランニングの考え方と技術の紹介
4回:事例紹介−1
第3回に関する事例を紹介する.都市/地方・里山/都市公園/福祉施設/埋立地・工場
5回:ランドスケープ・生態工学の技術−2
植栽技術についての紹介
6回:事例紹介−2
第5回に関する事例を紹介する.広域公園/都市再開発/住宅
7回:課題発表/講評-1
第2回に出題した課題について発表と講評を行う
8回:課題発表/講評-2
第2回に出題した課題について発表と講評を行う
9回:川の基礎知識
各地の流域,河川用語,河川管理と法律などについて学ぶ
10回:水生生物の生態学
魚類・エビ・カニ類の種類と生態,生物多様性,絶滅危惧種,生物調査技術,川漁や生業などについて学ぶ
11回:水域の環境科学
ハビタット,水質,空間スケール,生態ネットワーク,環境観測技術,生態系サービスなどについて学ぶ
12回:生態と土木の融合
自然再生,ミティゲーション,河川構造物,多自然川づくり,流域再生などについて学ぶ
13回:グループディスカッション
第10〜12回の講義をふまえ,河川環境の課題に関するグループディスカッションをおこない,生態環境に配慮した川の絵を作成する
14回:プレゼンテーション
グループディスカッションで作成した絵をもとに,授業内発表と質疑応答をおこなう
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・該当内容について予習復習をおこなう。
・プレゼンテーション結果をふまえたレポート作成(個人)がある本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
(第1回〜第8回)なし
(第9回〜第14回)「河川生態環境工学」玉井信行・水野信彦・中村俊六 編,東京大学出版会,1993,3,800円+税
参考書References
(第1回〜第8回)
武田史朗、山崎亮、長濱伸貴「テキスト ランドスケープデザインの歴史」学芸出版社
山本紀久 「造園植栽術」彰国社
一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟 「ランドスケープアーキテクトになる本I・II」マルモ出版
亀山章 「生態工学」朝倉書店
亀山章、倉本宣・日置 佳之 「自然再生:生態工学的アプローチ」ソフトサイエンス社
(第9回〜第14回)
・「水辺の小わざ」改定増補第二版 浜野龍夫 編,山口県土木建築部河川課,2016,3,000円(税込)
・「景観生態学」M.G.Turner, R.H.Gardner, R.V.O’Neill 著(中越信知・原慶太郎 監訳),文一総合出版,2004,3,800円+税
・「四万十 川漁師ものがたり」山崎武 著,同時代社,1993,1,500円+税
(その他必要に応じて紹介する)
成績評価の方法と基準Grading criteria
(第1回〜第8回)全体の8/14
・課題発表により成績評価を行う
(第9回〜第14回)全体の6/14
・グループディスカッション20%,プレゼンテーション30%,個別レポート50%として成績評価をおこなう。
・6回中,1/3(2回)以上欠席した場合は単位取得を認めない
第1回〜第8回,第9回〜第14回の結果を合計して評価し,60%以上を合格とする.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
具体例をベースにした説明と学生の身の回りを想定した課題テーマの設定は概ね好評であることから,基本的にこの方針を継続する.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
貸与PCなどの作業ができるパソコンと,インターネットに接続できる環境.
その他の重要事項Others
第9回〜第14回は,3時限連続×2日間で実施する可能性がある.