デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
CST500N3(土木工学 / Civil engineering 500)耐久性力学Durability Dynamics
溝渕 利明MIZOBUCHI TOSHIAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U2113 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1,金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 都市院:建築士 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 都市環境デザイン工学専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
The theme of this course is to quantitatively evaluate the time dependence of durability performance in concrete structures as well as to acquire basic knowledge on design, construction and maintenance plans while learning methods to evaluate the life cycle of concrete structures.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
コンクリート構造物の耐久性能の時間依存性を定量的に捉え,設計,施工,維持管理計画に反映させていくための基礎的知識の習得と,コンクリート構造物のライフサイクルを評価していくための手法について学ぶことを目標とする。
到達目標Goal
コンクリートの時間依存性と耐久性との関わりについての基礎知識を身につけることを本授業の到達目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
近年,既存コンクリート構造物の経年劣化が顕在化しており,合理的な構造物の設計・施工や管理運用を行うためのアセットマネジメントやライフサイクル評価が求められている。それらを実現して行くためには,時間経過とともに変化するコンクリート構造物の使用性,耐久性,安全性を,適切な物理的・化学的モデルで評価し,予測することが必要となってくる。ここでは,耐久性向上を設計の面から検討するための評価方法,特に体積変化に起因するひび割れや各種有害物質による劣化,劣化が及ぼす構造性能低下,構造性能低下による劣化促進などの評価方法について概説していく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス,耐久性力学とは?
ライフサイクル,時間依存,耐久性
第2回:耐久性力学曼荼羅
相関図,劣化要因,劣化メカニズム,複合劣化
第3回:劣化メカニズム(水和熱によるひび割れ)
水和熱,温度応力,ひび割れ,水和発熱モデル
第4回:劣化メカニズム(自己収縮によるひび割れ)
自己収縮,硬化収縮,化学変化,ひび割れ
第5回:劣化メカニズム(鋼材腐食によるひび割れ)
鋼材,腐食膨張,ひび割れ
第6回:劣化メカニズム(アル骨,溶脱)
アルカリシリカ反応,溶脱,ひび割れ
第7回:劣化メカニズム(化学的侵食,乾燥収縮,凍害)
化学的侵食,乾燥収縮,凍害,ひび割れ
第8回:物質の生成・変化・消費に関するモデル
化学反応速度,個液平衡,気液平衡,空隙構造
第9回:物質の移動に関するモデル
熱移動,水と熱の連成,気体の移動,イオンの移動
第10回:体積変化・変形・応力・ひび割れに関するモデル
体積変化・変形,剛性変化,ひび割れ
第11回:耐久性力学における劣化現象の予測手法
水和熱,自己収縮,鉄筋腐食
第12回:ひび割れを介した物質移動に関する劣化予測手法
ひび割れ,移流・拡散,劣化
第13回:構造性能評価に向けた耐久性力学アプローチへの展開
構造物耐力に対する時間依存性を考慮した評価,劣化による耐力低下を考慮した構造性能の評価方法
第14回:構造性能評価に関するモデル化および数値解析
劣化機構を構造解析に取り入れるための解析モデル,解析方法の提案,最新の研究成果の紹介
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義内容の復習
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし
参考書References
日本コンクリート工学会:コンクリート構造物の耐久性力学
PHP新書:コンクリート崩壊
日刊工業新聞社:よくわかるコンクリート構造物のメンテナンス
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポートによる評価:レポート課題100%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
なし