デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ADE500N3(建築学 / Architecture and building engineering 500)比較都市環境デザインComparative Urban Environmental Design
高見 公雄、伊藤 香織、橋本 圭央Kimio TAKAMI, Kaori ITO, Tamao HASHIMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U2102 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1,水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 都市院:建築士 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 都市環境デザイン工学専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
In this course students will learn about important observations when considering urban environment, including topics such as period and regions.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
わが国では前世紀後半の戦災復興から都市化の時代に、猛烈なスピードで都市が計画され、つくられてきた。21世紀に入り一転して人口減少を最大要因としながら都市化の時代への反省、拡がり過ぎた市街地の集約化の時代を迎えた。このように常に荒波の中にあると言えるわが国の都市整備の環境の中、都市環境デザインの妥当性、あるべき姿を見いだすためには、時間的、空間的な比較の中で、私たちの置かれている状況を認識する力が求められる。当授業はこのような視点に基づき、時間的、地域的、また国際的視野の中で都市環境デザインを捉え評価することを狙いとして進める。
到達目標Goal
わが国の都市環境デザインの現状を客観的に認識する能力を得る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
都市整備の今後を考える時、現状を的確に判断できる能力が求められる。わが国の多くの都市は中世までそのルーツを遡ることができ、また地勢や気候風土の固有性を背景として多様な都市環境ができあがってきた。一方近代以降の時代においては少なからず欧米の都市づくりの影響を受け、またその後の極端な人口移動等に応じて、その時々に求められる量的な課題に応えつつ都市はつくられてきた。このような固有性、外的または社会的影響などを切り口にして、都市環境デザインの今後と現状について論じる(高見 公雄)。
都市や地域に関するデータの飛躍的増加に伴い,膨大な情報の中から何を読み取りどのように伝えていくのかが重要性を増している。一方,個々の都市に目を向けると,都市ブランディングや市民とのコミュニケーションなど都市の個性を戦略的都市運営に結び付ける試みが盛んになっている。本講義では,世界の状況の視覚化によって都市のグローバルな様相を論じるとともに,都市の個性を育てるコミュニケーションの手法と理念を概観する(伊藤 香織)。
近代以降、様々な分野において機能主義的な建築・都市環境の概念形成を批判的に捉えなおすために、人間目線でのミクロな考察や実践が重要とされるようになっている。一方で、そこでの建築・都市環境の概念形成を捉える際に、中世から続く視覚中心主義、近代における動線分離、近代以降における境界・周縁性等の現代まで続く影響に対する人間目線での通時的な考察はこれまであまりなされていない。そのため、本講義では、近代以前から現代までの建築・都市環境の概念形成について、特に人間目線におけるそれらの記述の過程を概観したうえで、その限界と今後の展望を見通す。(橋本圭央)
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:固有性
地勢、気候風土、社会体制との関連性
第2回:戦後復興期の都市と建築
経済成長とともに進められた都市づくり
第3回:安定成長期の都市デザイン
一時代を築いた都市環境デザイン
第4回:都市整備施策の国際比較
市街地整備制度の確認と検証
第5回:現状の認識
時間的、国際的観点からの都市環境デザインの現状
第6回:都市の視覚化
各種統計情報の可視化
変化の可視化
第7回:データマイニング
所在情報
情報相互の関連性
第8回:戦略的都市運営
意思決定のためのプラットフォーム
ステップアップの戦略
第9回:都市の個性とコミュニケーション
良さ・利点の発見と確認
表現方法
第10回:事例研究
市民参加
さまざまなイベント
都市情報センター
第11回:近代以前における建築・都市環境の概念形成
視覚中心主義、および遠近法の影響を確認
第12回:近代における建築・都市環境の概念形成
機能主義、および動線分離の問題を例証
第13回:近代以降における建築・都市環境の概念形成
機能主義批判、および境界・周縁性を検証
第14回:現代における建築・都市環境の概念形成
多自然主義、感覚人類学等、およびネットワーク論の可能性を検討
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回に教員より必要な指示が出る。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教員作成のプリントが配布される。
参考書References
各回の内容に即して参考書の紹介がある。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(50%)並びに研究発表(50%)による。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
瞬時に関連情報を捕捉しつつ講義を理解することが望ましく貸与パソコン等を常に携行することが望ましい。
その他の重要事項Others
都市計画コンサルタントとして都市デザインや都市政策立案の実務に就いていた教員が、都市デザインの現場状況を含めて講義し、指導を行う。
新型感染症の状況を踏まえつつリモート形式または対面とリモートが選択できるハイブリッド方式で授業をする可能性がある。