デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
CST500N3(土木工学 / Civil engineering 500)空間情報デザインSpatial Information Design
渡邉 竜一Ryuichi WATANABE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U2101 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1,水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 都市環境デザイン工学専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
Architects and civil engineers are responsible for the design of countless structures and buildings. Space is closely related to the demands of society, as well as the technologies and industries of the current era. It is important that we rethink what will comprise new spaces, infrastructure for our age and the relationship between function and space. In this course, students will discuss the meaning of space and structure with architects, historians, philosophers and designers from various fields.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
建築家や土木設計者は、多くの構造物や建築を生産してきた。社会の要求と時代の技術・産業と密接に関係しながら、建築空間、土木構造物は思考されてきている。たとえば、古代ローマはオーダーや幾何学的な配置により空間を規定してきたし、ゴシック建築は神の世界との接触から空間が思考されてきた。産業革命以降、鉄や鉄筋コンクリートといった素材、工業生産のなかで、モダニズムの空間が誕生した。機能と空間の関係性、もしくは人をつなぐ関係性から生まれる空間。空間と活動が分離しても成立可能であるか、空間は風景へと接続可能か、営みから空間は生産されうるのか。今改めて、空間(風景)と機能(活動や営み)の関係を考えてみたい。また時間という概念から空間を見たとき、それは過去との接続であり関係性の構築でもある。現代はさらに情報空間も概念に加わる。これらを加えて思考を展開したとき、地域性や固有性と普遍性を兼ね備えた空間が可能となるのかもしれない。空間の役割について様々な分野の設計者と共に議論したい。
到達目標Goal
空間の持つ特徴を理解し、機能と空間の関係性に関しての基本的枠組み、議論を提示できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
6/17 オンライン開講:
今回の講義シリーズは、様々な職能の第一線で活躍する実務者をお招きし、それぞれの視点から空間、インフラの在り方を議論する。レクチャーの後、講師を交えたディスカッションを行う。講義やディスカッションを通じて、建築、土木、都市環境、ランドスケープといった細分化された領域の分断ではなく、横断的に議論をすることで、これからの社会資本となるインフラを思考する力を身につけて欲しい。
【ゲストレクチャーの内容は、変更になる可能性があります。】
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:6/17第一回ゲスト
岩本健太氏
映像作家
映像を通じたコミュニケーションの可能性についてお話いただきます。
経歴:音楽や街に関わる様々な映像を制作。2006年に始まった音楽家GOTH-TRADが主宰する音響イベント”BACK TO CHILL”においての映像制作を活動の中心としている。www.dbkn.tv
2:6/17ディスカッション
ゲストを交えた議論を行います。
3:6/24第2回ゲスト
mosaki 田中元子氏
建築や施設が、街に開かれたそこに暮らす人々のための場所になるための、事業企画から運営までにまつわるお話をしていただきます。
経歴:1975年茨城県生まれ。独学で建築を学び、2004年大西正紀と共にクリエイティブユニットmosaki(モサキ)を共同設立。建築やデザインなどの専門分野と一般の人々とをつなぐことをモットーに、建築コミュニケーター・ライターとして、主にメディアやプロジェクトづくりを行う。2013年日本建築学会教育賞(教育貢献)受賞。
4:6/24ディスカッション
ゲストを交えた議論を行います。
5:7/1第3回ゲスト
蘆田暢人氏
建築家
デザイン×エネルギーで社会を変えるENERGY MEETの活動、宇宙空間での建築についてお話いただきます。
経歴:1975年京都府出身。京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。内藤廣建築設計事務所(設計チーフ、取締役設計室長を責任)を経て、2012年株式会社蘆田暢人建築設計事務所設立。同年、株式会社ENERGY MEET設立。
6:7/1ディスカッション
ゲストを交えた議論を行います。
7:7/8第4回ゲスト
熊谷玄氏
ランドスケープデザイナー
つくることだけでなく、つくらないことも選択できるのがランドスケープデザイン。風景を創るお仕事の内容についてお話しいただきます。
経歴:1973年横浜生まれ。1994年ICS COLLGE OF ARTS卒業 。1995〜2001年Studio崔在銀。2002〜04年earthscape inc.を経て2009年3月より株式会社スタジオゲンクマガイ(STGK Inc.)代表。現在一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟理事/同事業セミナー委員、東京電機大学、愛知県立芸術大学で非常勤講師
8:7/8ディスカッション
ゲストを交えた議論を行います。
9:7/15 第5回ゲスト1
next commons lab
森田優子氏
石山紗希氏
nextcommonslab.jp
森田 優子
1976年 群馬県生まれ。みずほフィナンシャルグループのITシステム開発、プロジェクトマネジメントに長らく従事。新しい仕事をつくりだす現場に関わりたいとの思いから一般社団法人Next Commons Lab 弘前にコーディネーターとして2019年3月着任。
石山 紗希
大学卒業後、青年海外協力隊としてガボンにて農業普及員として活動。この経験から自身のベクトルが地元青森へ向くように。帰国後はUターンを見据え都内のNPO法人ETIC.に勤務し、日本各地の方々と一緒に仕事をする。2018年にUターンし現在はNext Commons Lab弘前を中心に、弘前でチャレンジする人を応援するコーディネーターとして活動中。
10:7/15 第5回ゲスト2
臂徹氏
株式会社キャッセン大船渡 取締役
2011年 一般社団法人おらが大槌夢広場設立、理事に就任(復興ツーリズムの実践やインキュベーションを行う組織)
2013年 株式会社Next Cabinet IWATE設立、代表取締役に就任(地域を活性化するためのデザインや事業をローンチする会社)
2015年 株式会社キャッセン大船渡設立、取締役に就任(大船渡のエリアマネジメントを推進する組織)
2016年 大船渡商工会議所商業部会副部会長に就任
2017年 合同会社Pride Cocoon設立、CEOに就任(待機児童問題の解消と商店街活性化を目的として子育て中のママさんたちが子 どもを預けながら働けるオフィス「マザー・リープス」の運営)
2018年 NPO法人おおふなと市民活動センター理事に就任
【受賞歴】
2012年 総務省「地域づくり総務大臣表彰」(団体表彰:おらが大槌夢広場として) 2013年 日本都市計画家協会「楠本洋二賞」(奨励賞:個人業績に対して) 2016年 都市緑化機構「緑の環境プラン大賞」(国土交通大臣賞:キャッセン大船渡として) 2017年 日本都市計画家協会「日本都市計画家協会賞」(日本まちづくり大賞:キャッセン大船渡として)
11:7/22 第6回ゲスト
北野央氏
公益財団法人仙台市市民文化事業団
地方の公共施設(メディアテーク)における、災厄(震災)に関する草の根アーカイブ活動を支えるプラットフォーム事業の取り組みについてお話いただきます。
経歴:1980年北海道生まれ。せんだいメディアテークで「3がつ11にちをわすれないためにセンター」や「考えるテーブル」など、東日本大震災を含む地域文化の記録活動や対話の場づくりなどの協働事業を主に担当。それらの記録を紹介する展覧会「レコーディング イン プログレス」(2015年)や「震災と暮らし」(2016年)などを企画。共著書に「コミュニティ・アーカイブをつくろう!」(晶文社、デジタルアーカイブ学会 学術賞・最優秀賞)がある。2017年からは総務課に異動し、仙台市文化プログラム等を担当する。
12:7/22ディスカッション
ゲストを交えた議論を行います。
13:7/29 第7回ゲスト
服部暁文氏
東日本旅客鉄道株式会社
東京支社事業部 企画・地域共創課 山手線プロジェクト 兼事業創造本部 経営戦略部門 事業戦略グループ
JR東日本にて東京感動線、新大久保フードラボなどユニークな企画を手掛けられています。事業企画がどのように空間に反映されていくのか、クライアント側からの視点でお話いただきます。
経歴:2008年、東日本旅客鉄道株式会社に入社。同年より株式会社JR東日本ステーションリテイリング(現:株式会社JR東日本リテールネット)に出向。09〜11年まで東京支社の新宿建築技術センター、事業部開発課で駅舎改修やプロパティマネジメントを担当。その後、スウェーデン王立工科大学・アアルト大学の大学院に留学し、事業創造本部へ。大規模・地域開発部門ターミナル開発グループ横浜駅西口開発プロジェクトを担当。
14:7/29ディスカッション
ゲストを交えた議論を行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
ゲストについての予習を行い、本授業の復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
必要に応じて指示します。
参考書References
特になし
成績評価の方法と基準Grading criteria
ディスカッションの内容、参加(70%)、授業態度・意欲(30%)による
欠席4回以上は単位を認めない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
その他の重要事項Others
授業時間以外での作業が前提となる。