デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ADE500N2(建築学 / Architecture and building engineering 500)鉄筋コンクリート構造概論Reinforced Concrete Structures
高橋 智也Tomoya TAKAHASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U1003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3,水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 建築学専攻 基盤科目 |
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Outline (in English)
Through the use of case studies students will learn about the mechanics and fundamental characteristics of concrete structure, how to make selections of types of structure, structure design, and modern trends in technology.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
鉄筋コンクリート構造の特性および基本理論、構造設計手法、技術動向について、研究事例の分析を通じて学ぶ。
到達目標Goal
コンクリートと鉄筋の材料特性を整理し、鉄筋コンクリート構造の原理と性能を理解する。柱梁接合部の新たな設計方法等の建築学会における最新研究動向を把握する。研究事例分析は実験を用いた研究を選定し、鉄筋コンクリート部材における実験的研究の内容を理解する。機械式継手やプレキャスト等、今後の発展が期待される分野の設計・施工の基本的な考え方を修得する。授業内発表を通じて、高度な研究内容を第三者へ的確に説明する能力の向上をはかる。以上の5点を目標とする。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- 総合デザイン力 :
- 歴史と文化:
- 持続可能性と設計論理:○
- 専門性:◎
- 技術と芸術:
- 情報技術:
- 表現能力・コミュニケーション能力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
鉄筋コンクリート構造学は、様々な観点から研究が行われ、日々進歩している。そのため設計規準も定期的に改定される。この授業では初回時に、学生各々に近年の研究事例(実験的研究)を割り当て、研究の背景やその分野における現状の規準で規定されていること、論文で示される最新知見、その他の関連論文などについて分析を開始してもらう。講義では鉄筋コンクリート構造の特徴や原理を整理し、さらに各種コンクリート系構造や学会における最新研究の一端を紹介することで各々に割り当てた研究事例の礎について解説していく。授業の最終回には、学生による発表形式で研究事例に対する分析、討論を行う。また、各講義で小課題を与える。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:鉄筋コンクリートの材料
授業ガイダンス、コンクリートの性質、コンクリートの配合、鉄筋の性質
2:鉄筋コンクリートの基本
付着、定着、継手、配筋、構造形式
3:梁部材の剛性・耐力と変形性能
梁の復元力特性、各種モーメント(曲げひび割れ、曲げ終局)、せん断力の伝達メカニズム(トラス・アーチ機構)、各種せん断耐力(せん断ひび割れ、せん断終局)
4:柱部材の剛性・耐力と変形性能
柱の復元力特性、各種モーメント(曲げひび割れ、曲げ終局)、各種せん断耐力(せん断ひび割れ、せん断終局)、軸力による変形性能への影響
5:壁・基礎部材の剛性・耐力と変形性能
耐震壁の復元力特性、耐震壁各種モーメント(曲げひび割れ、曲げ終局)、耐震壁各種せん断耐力(せん断ひび割れ、せん断終局)、基礎部材の基本、杭の二次設計
6:柱梁接合部
釣合破壊、接合部降伏破壊、柱梁強度比
7:保有水平耐力
保有水平耐力計算の基本、崩壊形、必要保有水平耐力、構造特性係数Ds
8:配筋(1)
構造部位ごとの配筋方法、機械式継手、機械式定着金物
9:配筋(2)
高強度せん断補強筋、配筋事例
10:プレストレストコンクリート
プレストレストコンクリートの基本、プレストレストコンクリート構造の設計、プレストレストコンクリート構造施工事例
11:プレキャストコンクリート(1)
プレキャストコンクリートの基本、プレキャストコンクリート部材接合部の設計
12:プレキャストコンクリート(2)
プレキャストコンクリート構造の歴史と最新動向、プレキャストコンクリート構造施工事例
13:最新技術動向
新材料(高強度コンクリート、繊維補強コンクリート等)、後挿入型定着工法、厚肉床壁構造 等
14:研究事例分析発表
発表会
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各々に割り当てられた研究事例の分析を背景も含めて行うことで、講義内容との関連を整理する。また、各講義で小課題を示し、授業時間外に取り組むことで、理解の定着を図る。それ以外にも、参考書等を用いて予習と授業後の復習に積極的に取り組むこと。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
指定なし。授業内で資料を適宜電子配布する。ただし、将来構造設計を志す学生は、下記参考書のうち学会書物は少なくとも購入することを勧める。
参考書References
⽇本建築学会:鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説2018、丸善 /日本建築学会:鉄筋コンクリート構造保有水平耐力計算規準・同解説、丸善 /市之瀬敏勝:鉄筋コンクリート構造、共立出版
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点:50点 小課題点:25点 最終研究事例発表およびレポート:25点
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
質問を行うなど、講義への積極的な参加を期待する。