デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ADE500N1(建築学 / Architecture and building engineering 500)近現代デザイン概論Introduction to Modern Form Design
今村 創平Souhei IMAMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U0101 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes |
建築院:建築士 都市院:建築士 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 共通基盤科目 |
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Outline (in English)
This course investigates the principles and systems hidden behind architectural design from the early 20th century using language from today's era. In addition we closely examine changing patterns in new architectural themes specific to the modern 21st century.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
20世紀初頭に成立した近代建築の意匠を、私たちの生きる時代の表現の様式として、その背後にひそむ原理や体系について究明する。また21世紀の現代社会を特質づける新たな建築課題がいかなる様式の変容をうながしているのかも具体的に探る。
到達目標Goal
近代建築様式生成の時代的背景について知る。近代建築の建築家と建築作品についての具体的な認識を深める。また現代建築の作品を通じてその新たな建築課題について考察する。
【学習・教育到達目標との関連(アーキテクト・マインド)】
歴史と文化:◎ 技術と芸術:○
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科建築学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP5」「DP7」に関連
デザイン工学研究科都市環境デザイン工学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP5」に関連
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
レム・コールハースとハンス・オブリストによる「プロジェクト・ジャパン」(平凡社)と八束はじめ「メタボリズム・ネクサス」を輪読する。両書は1960年代にわが国で展開されたメタボリズムが建築デザイン分野の最後のアバンギャルドであるという認識のもとに編集された貴重なインタビュー+画像+資料の記録集である。建築、都市デザインからプロダクト・デザインまでが一体的に生成した時代とはどんな時代だったのか。さらに60年代だけでなくその前後30年間をカバーしているので、両書を学習する中でやがてわが国の近代デザインの生成過程があぶりだされてくる。なお、下記の授業計画は、授業履修者との協議により変更される場合があるので、あくまでひとつの目安と考えてほしい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ガイダンス(渡辺)
授業スケジュール、読書案内、発表授業について。
2:運動(渡辺)
モダニズムはスクールでなく、ムーブメント(運動)だった。その中でメタボリズムとは何だったのか?
3:磯崎新(発表授業)
磯崎新へのインタビューと磯崎の作品への分析から建築家の思想について考える。
4:タブラ・ラサ(発表授業)
1930-40年代モダニストはどのような活動をおこなったのか?
5:丹下健三と丹下研究室(発表授業)
戦前からヒロシマまで、丹下健三の果たした役割には一貫性があった。
6:菊竹清訓(発表授業)
スカイハウス、海上都市など菊竹の斬新な発想はどこから生まれたか。
7:メタボリズム1960(発表授業)
世界デザイン会議のためのポートフォリオを再読する。
8:川添登・大高正人(発表授業)
川添というエディターの果たした役割、大高による坂出人口土地の意味を再考する。
9:東京湾と東京計画1960(発表授業)
東京湾については丹下健三のプロジェクトがよく知られているが、それだけではなかった。
10:槇文彦(発表授業)
槇とメタボリズムの関係は何か、槇の独自性はどこにあるのか。
11:メタボリズムのレパートリー(発表授業)
メタボリズム概念はどのように展開したのか。
12:黒川紀章トメディアアーキテクト(発表授業)
黒川の作品分析とメディアの寵児となった建築家に見る建築家とメディアの関係。
13:榮久庵憲司(発表授業)
プロダクト・デザインの分野を開拓した榮久庵の出自。どこから来てどこへ向かったのか。
14:大阪万博(発表授業)
それはメタボリズムの祭典でもあった。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
近代建築および近代建築史に関する参考文献の読書。事例研究の作品を選定し、模型制作を行なう。敷地図・平面図・立面図・断面図などの図面の分析を行なう。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
レム・コールハース、ハンス・オブリスト「プロジェクト・ジャパン」平凡社、2011年
八束はじめ「メタボリズム・ネクサス」オーム社、2012年
参考書References
授業開始時に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への取り組み(20%)と発表授業の評価(40%+40%)。前半と後半に必ずIAEサーバーにパワーポイントを提出し授業内で発表することが単位認定の条件である。授業を4回以上無断欠席すると単位認定外となるので注意。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パワーポイントでの発表。IAEサーバーの利用、RFCによる公開。
その他の重要事項Others
実務経験との関連:現役の建築家で一級建築士である担当教員から建築設計論の指導を受けることができる。