デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design

　人間の活動は，公私共にほとんどがプロジェクトであり，目標を確実に達成しようとするとマネジメントが必要になる．
　「プロジェクトマネジメント」とカタカナでしか言えないものは，日本文化に存在しない概念であり，日本で自然に育った人には身につかない考え方である．また書店には「プロジェクトマネジメント（以下PMと略す）」の本は多数並び社会のニーズは高いが，体系の解説・事例の解説・コツやポイントなど範囲が狭く，初めて2～3冊読んだ程度では理解できないのが現状である．本授業では、都市環境学科が専門とする建設分野を例にとり、プロジェクトマネジメントに必要な知識および実践について、学習する。社会人として建設分野で活躍するために必要となる知識を習得することができ、就職後に即役立つ講義内容となっている。

　プロジェクトマネジメントの基本的な考え方・知識の習得および建設分野を対象としてプロジェクトマネジメントを実践する場合に必要な知識を習得する。
　学生は、以下を習得することができる。
　・プロジェクトマネジメントの基礎知識
　・プロジェクトマネジメントの実践手法
　・建設分野におけるプロジェクトマネジメントの適用の仕方
　・建設マネジメントに関する知識と実践手法
　習得の結果、学生はプロジェクトマネジメントの実践手法について、習得することができる。さらに、日本の公共事業の調達制度、課題、発注者、設計コンサルタントおよび施工会社それぞれの役割り、建設マネジメント手法、海外と国内の公共事業遂行方法の比較等をとおして、就職後、建設事業における自分の仕事の位置付け、立場、課題を知ることができる。
　
　

• （Ａ）歴史・文化・自然の理解・尊重:
• （Ｂ）技術者倫理:
• （Ｃ）工学基礎学力:
• （Ｄ）専門基礎学力:40％
• （Ｅ）専門知識の活用・応用能力:40％
• （Ｆ）総合デザイン能力:20％
• （Ｇ）コミュニケーション能力:
• （Ｈ）継続的学習能力:
• （Ｉ）業務遂行能力:

デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連

日本語 / Japanese

　授業は7回行われる。1回は２コマから成り、１コマ目は講義、２コマ目は討論・演習となる。講義内容は、授業計画参照のこと
　成績は、毎回提出されるレポートにより評価される。

あり / Yes

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

1,2：ガイダンス／マネジメントの基礎

・授業の進め方・目的
・プロジェクトマネジメントとは、
・建設マネジメントとは
・レポート作成・提出

3,4：建設マネジメント基礎１

・公共調達マネジメント
・技術者の役割
・契約約款
・レポート作成・提出

5,6：建設マネジメント基礎２

・品質管理
・工程管理
・契約制度
・積算予定価格
・レポート作成・提出

7,8：建設マネジメント応用

・コンストラクションマネジメントとは
・プロジェクトの流れ（計画・検討・設計・施工・維持管理）
・レポート作成・提出

9,10：プロジェクトマネジメント基礎１

・プロジェクトマネジメントとは
・プロジェクトマネジメント１０の知識
・レポート作成・提出

11,12：プロジェクトマネジメント基礎２

・プロジェクト定義
・プロジェクト計画
・プロジェクト実行
・プロジェクト監視。コントロール
・プロジェクト集結
・レポート作成・提出

13,14：プロジェクトマネジメント応用

・国際建設プロジェクトマネジメント
・プロジェクトマネジメント総括
・レポート作成・提出

　学生は指定テキストの関連部分を予め読み、概要および疑義を発表できるように準備する。

社会基盤マネジメント 堀田 昌英, 小澤 一雅 技法堂出版

世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント第４版　総合法令出版
プロジェクトマネジメント実践講座　伊東大輔　日本実業出版社

以下の評価基準とする。
・レポート7回予定（30％）
・グループ討議・発表（30％）
・小テスト（40％）
上記に平常点を加え、総合的に成績評価を行う。

・活発な議論ができるよう、分かり易く、丁寧に説明することを心掛ける。
・学生の興味を引くような講義内容とする。
　

　授業中はＰＣ必要。インターネットにより、授業に必要な資料を検索する。