デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
FRI300ND（情報学フロンティア / Frontiers of informatics 300）サービス工学（２０１９年度以降入学生）（２０２１年度開講）サービス工学（２０１９年度以降入学生）（２０２１年度開講）
野々部 宏司、原 辰徳Koji NONOBE, Tatsunori HARA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | B2741 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
| 曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1,水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 選択必修 |
| 入学年度Admission year | 2019 |
| カテゴリー（2023年度~）Category (2023~) | |
| カテゴリー（2019~2022年度）Category (2019~2022) |
システムデザイン学科 専門科目 展開科目 |
| カテゴリー（招聘学科）Category | ＳＤ |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Service engineering is an engineering discipline concerned with methodologies and technologies that are useful for improving service productivity and value co-creation through services. Of course, services here are not limited to in-person customer service, but also include the provision of functions via products and software. In recent years, the digitalization of the socio-economy has been progressing, and services are evolving by connecting with each other. The purpose of this class is to acquire service literacy that attempts to comprehend what services are, including the peripheral contents of humanities and sociology, through the understanding of various methods in service engineering.
The topics of service engineering include service design by applying engineering design, application of various mathematical methods to services, technical support for service cites, and servitization of manufacturing industries. In all of these cases, the basic focus is on the satisfaction and experience of the user, but there are approaches that not only support the activities of the provider to create the service, but also try to enhance co-creation through active support for the user. In this class, after organizing the differences in these approaches as Service Engineering 1.0/2.0, several lecturers will give lectures on each topic (theme). Then, students will deepen their understanding through discussions among themselves.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
サービス工学とは、サービスの生産性向上やサービスによる価値共創に役立つ方法論や技術に関する工学領域である。無論、ここでのサービスは対人接客に限らず、製造業製品やソフトウェアを介した機能提供を含む。また近年では、社会経済のデジタル化が進み、サービスが互いにつながることで進化している。本授業の目的は、サービス工学における様々な手法の理解を通じて、人文社会学の周辺内容を含め、サービスとは何かを読み解こうとするサービスリテラシーを身につけることにある。
サービス工学のトピックとしては、工学設計を応用したサービスデザイン、サービスへの様々な数理手法の応用、サービス現場の技術的支援、および製造業のサービス化などが挙げられる。いずれの場合も、利用者の満足や体験への注目が基本であるが、提供者の活動を支援してサービスをつくりこもうとするだけでなく、利用者への積極的な支援を通じて共創を強化しようとするアプローチが存在する。本授業では、こうしたアプローチの違いをサービス工学1.0／2.0として整理した上で、複数名の講師から各トピック（テーマ）について講義を行ってもらう。そして、受講生同士でのディスカッションを通じて、理解を深めていく形式をとる。
到達目標Goal
・接客業、小売業、製造業、医療、観光など様々な分野に共通するサービスの見方を習得する。
・他授業で学んだ工学的手法（設計方法、数理手法など）がサービスへと応用される例とその注意点を理解する。
・サービス工学の2つのアプローチ（提供者の活動支援とサービスのつくりこみ、利用者の活動支援と共創強化）を具体例とともに理解し、その両方で身の回りのサービスを捉えられるようになる。
・周辺にある人文社会科学分野のサービスの知見や取り組みを大まかに理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業は各回2コマ連続で実施する。第2回以降、1コマ目は座学を中心とした講義であり、各テーマに対する簡単な事前課題の提出を行った上で臨んでもらう。2コマ目は、各テーマに関するグループワークや個人演習を行うことで理解を深める。グループワークでは、授業の最後に簡単な報告発表を行ってもらう場合がある。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：イントロダクション
サービス工学概論
本講義の内容、進め方。
社会経済のサービス化などの他、サービス工学1.0（提供者の支援）や2.0（利用者の支援と共創強化）などの考え方を学び、以降の各講義を位置づけを知る。
第2回：サービスマーケティング
1970年代から発展してきたサービスマーケティングを取りあげ、サービスに対する基礎的な見方、および近年の見方（サービスドミナントロジック等）を学ぶ。
第3回：サービス工学と数理計画
産業界での取り組み
人間系を含むサービスを対象に、オペレーションズ・リサーチや数理計画の手法を適用していく方法を、理論と実践の両面から学ぶ。
第4回：現場起点のサービス工学とその展開
産業技術総合研究所のサービス工学チームの活動を紹介する。サービス工学の研究開発と産学連携の取り組みがどう変遷したかについて学ぶ。
第5回：メカニズムデザインによるサービス設計
経済学の応用分野であるメカニズムデザインをもとに、サービスのプロセスにおける様々なレベルのルール（サービスメカニズム）を設計する方法を学ぶ。
第6回：製造業のサービス化
製品とサービスの組み合わせ（製品サービスシステム）の類型からはじまり、製造業のサービス化、機能販売の方法、必要な組織能力について学ぶ。
第7回：サービス工学とデータ・AI
サービスの標準化
サービソロジー（サービス学）
データ・AIを用いた共創の推進方法について学ぶ。
また、まとめ（リフレクション）を行いながら、サービスに関する他分野のトピックをを概観し、サービスの標準化やサービソロジー（サービス学）について触れる。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・事前課題の提出
・授業内容の復習
・レポート課題の実施と提出
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特定の教科書は使用しない。各回の内容に応じた資料を都度配付する。
参考書References
・サービス工学入門、東京大学出版会
・サービス工学―51の技術と実践―、朝倉書店
・サービソロジーへの招待、東京大学出版会
・サービス・マーケティング入門、法政大学出版局
成績評価の方法と基準Grading criteria
各授業開始前や授業途中に求める事前課題・リアクションペーパーの提出：40%
各授業中に実施するグループワーク等における積極的な参加：30%
特定テーマについてのレポート課題（2回分、選択可）の評価：30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケート未実施