デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
DES300ND(デザイン学 / Design science 300)サービスUXデザイン(2019年度以降入学生)(2021年度開講)サービスUXデザイン(2019年度以降入学生)(2021年度開講)
吉橋 昭夫Akio YOSHIHASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | B2730 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1,木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択必修 |
入学年度Admission year | 2019 |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
システムデザイン学科 専門科目 展開科目 |
カテゴリー(招聘学科)Category | SD |
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Outline (in English)
Service design is a new design field that deals with human activities, objects, information, space, and processes. In this class, we will design "service" and customer experience (UX) . We will consider some tools and contents that support the service, and service ecosystem and business model for providing the service. This year, we will try to design new "delivery" service.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「サービスデザイン」は、ひとの活動やモノ、情報、空間、プロセスなどを総合的に扱う新しいデザイン領域である。この授業では、具体的な「サービス」を企画し、サービスを利用する顧客の経験(UX)をデザインする。サービスを支えるツールやコンテンツ、サービス提供の仕組みやビジネスモデルについて考える。フィールドワーク等から着想を得て、人と情報、道具、空間、プロセスの関係を組み立てながら、サービスをデザインするための基本的な方法を身につける。今年度は「delivery(デリバリー:配達)」をテーマに新しいサービスを考案する課題を行う。
制作物(提出物)は以下のようなものである。 1)サービスの内容を理解でき体験できるプロトタイプ(試作)例:サービスのウェブサイト、プロダクト、グッズ、サービス案内のパンフレット、 スマホアプリ(UIUX)、デジタルサイネージなど(提案内容により適切なものを選択する)。 2)サービスの仕組みと顧客の経験の全体を説明するもの。
例:カスタマージャーニーマップ、エコシステムマップなど。 3)プレゼンテーションのためのデータ 例:PowerPoint、pdf、映像など(上記1,2の内容を含むもので形式は自由)
なお、扱うサービスはデジタルサービスに限定しないため、アプリをデザインすることは必須ではない。
到達目標Goal
「サービス」の特徴について理解するとともに、ユーザー経験(UX)の記述方法とデザインプロセスを把握する。サービスをデザインするために必要な考え方、デザイン手法、プロセスを正しく理解する。形の無い「サービス」をかたちづくるためのスキルと知識、言語化と説明能力を身につける。成果物として、デザインした「サービス」をかたちにしたものが(プレゼンテーションデータやプロトタイプなど)が制作物として得られる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
原則としてチーム制作(受講人数により1チーム3〜5名程度)とする。課題制作とその指導を行う演習を中心とし、必要に応じて関連する知識や方法を伝えるための講義を行う。課題制作の進捗に合わせて、プレゼンテーションや内容に対するフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:テーマおよび課題の説明,
チームビルディング
課題説明「delivery(デリバリー」について,講義「サービスデザイン」とはなにか?チーム決定
2:リサーチ、手法解説
リサーチ「デリバーリー」
日常の観察
解説:カスタマージャーニーマップ
3:リサーチ結果の共有
リサーチ「デリバーリー」体験の報告
リサーチでの気づきの共有
経験の記述:カスタマージャーニーマップの共有
4:アイディエーション(アイデア出し)
サービスのアイデア出し
ペルソナの設定,サービスのアイデア展開,
解説:ペルソナ、ジャーニーマップづくりの紹介と実践
5:アイデア発表
アイデア発表
解決したい問題、サービスの内容、ペルソナ、顧客に提供する価値
6:デザイン展開
サービスの具体化,
プロトタイピング
サービスオブジェクトの試作
7:中間プレゼンテーション
サービス案とプロトタイプの発表・共有
8:サービスの詳細デザイン
サービスの詳細デザイン、UX検討、
提案サービスのカスタマージャーニーマップ記述
9:プロトタイピング
サービスのプロトタイピング手法の紹介
サービスの試作、サービスオブジェクトの試作
10:サービスエコシステム
サービスエコシステムの検討手法解説:ステークホルダーマッピング
11:ビジネスモデル検討
エコシステムマップに基づき、ビジネスモデルの検討
12:デザイン提案の詳細化
デザイン提案の詳細化
最終プレゼンテーションの準備
13:最終プレゼンテーション
最終プレゼンテーションと講評
14:リフレクション
授業のまとめ、
プロセスのふりかえり(リフレクション)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、1回につき各2時間を標準とする。チームでの議論などを効率的に進めるとともに、デザイン制作に必要な時間を確保すること。チームでの議論やデザインの試作を継続しておこなうため、授業への積極的な参加とチームへの貢献が求められる。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。授業内で参考資料、文献、サイト等を紹介する。
参考書References
「Good Service DX時代における“本当に使いやすい”サービス作りの原則15」ルー・ダウン 著,ビー・エヌ・エヌ、
「サービスデザインの教科書」武山政直 著,エヌティティ出版、
「This is Service Design Thinking 日本語版」マーク・スティックドーンほか編著,ビー・エヌ・エヌ新社、
「サービスマネジメント入門―ものづくりから価値づくりの視点へ 第3版」近藤隆雄 著, 生産性出版
「1からのサービス経営」 伊藤宗彦・高室裕史 著,碩学社
「This is Service Design Doing サービスデザインの実践」マーク・スティックドーンほか 編著, ビー・エヌ・エヌ新社
成績評価の方法と基準Grading criteria
プレゼンテーション(2回)40%、提出物(データほか)40%、クラスやチームへの貢献20%,
チームとしての成果物の評価と、個々の担当部分・貢献度の評価を合わせて行う,
遅刻・中抜け・早退は大幅な減点対象となる。
プロトタイピングによる試行錯誤とアップデートによる質の向上を推奨するので、チャレンジした結果としての失敗は減点しない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していません
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
PC(プレゼン資料作成)、必要に応じてプロトタイピングツール(AdobeXDなど)、授業内で紹介する無料のアプリなど。必要に応じてプロトタイプ制作用の素材(紙や画材など)や加工道具が必要となる。
その他の重要事項Others
サービスデザインは扱うデザイン対象と範囲が広く、企画からUXの検討、プロトタイプ制作まで多くの検討が必要になるため、授業時間外に、チームでのディスカッションや制作作業の時間が必要となる。授業に主体的に参加しともに学ぶ姿勢、チームに貢献する意思があることが履修の条件となる。
緻密な計画と実行よりも「プロトタイピング」による実践を推奨する。(早く作って早く失敗する、アップデートをかけつつ質を向上させる)
創発を促進する「共創」の環境をつくるため、知識やアイデアはクラスで共有することとする。秘密主義で隠したり成果を独占しようとしないこと(ただし他者の著作物の安易なコピペやアイデアの剽窃は論外である)。またUI画面の作り方やアプリケーションの使い方を教える授業ではないので注意のこと。