デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design

動きをともなうあらゆる製品には「機構（メカニズム）」が存在する．機構はメカニカルな製品を企画・設計（デザイン）するにあたり，デザイナー，エンジニアが理解しておかなければならない重要な要素である．本演習では，自動車，家電，文房具，玩具など普段から身近にあるプロダクトのメカニカルデザインを題材として、リンク機構やカム機構，伝動装置，歯車など主な機械要素を用いた設計の基礎について学修する．実際に機構の分解組立てや，簡単な設計課題の演習を通じて，メカニズムデザインしながら理解を深める.

・基本的な機械の機構（メカニズム）やその運動を理解できること．
・自分で機械の機構（メカニズム）を含んだメカニカルデザインを実施する．
・簡単な工作（や三次元ＣＡＤ／ＣＡＭソフトウェアを用いた）によるメカニカルデザイン実践できること．

デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連

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本授業は，基本的にYouTubeを用いたコンテンツ視聴と，Zoomを用いたライブ配信などを利用して，オンラインで行います．
演習課題の実施においては，コロナ感染症の状況をみて実施内容を検討します．
各実施課題については，コロナ感染症の状態，外部講師などの関係者の都合により変更する可能性もある．これらの予定変更については，都度授業で説明する．

なし / No

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：メカニカルデザイン実践

メカニカルデザイン（B期）の要点を復習しつつ，本講義で特に重要な減速機やリンク機構について詳細を説明し、減速機の簡易的な設計演習を行う。また、デザインから実物、実物からリバースエンジニアリングする際に重要は計測技術としてノギス等を利用した計測演習を行う。

第2回：機械の構造を知る1（回転伝達機構）

大量生産された家電製品の分解組み立てを通して、実設計を実践的に学ぶ。
1人で1つの分解組み立てを行い、スケッチや寸法計測、なぜそのような設計になっているのかを検討する演習を行う。

第3回：機械の構造を知る2（例：文具）

ユーザーの使い方を観察し，変化を続けている文房具のデザインとエンジニアリングについて，現役エンジニアによる事例紹介と，それにあわせた文具の分解によって学ぶ

第4回：演習の中間総括と演習課題の説明

各演習課題の総括と説明を行う．メカニズムをつくる演習課題の内容と実施方法について説明する．

第5回：演習１：構造をつくる．

段ボール等材料の特性を理解した上で，その特性に合致したスツールを設計製作する．

第6回：演習２：動きをつくる

機構を2つ以上含むカラクリボックスを設計製作する．

第7回：演習の総括

演習課題に対して各個人が制作した成果物のメカニズムについてスライドと動画を用いて発表審査を行う．

1)シラバスの内容を事前に確認する。
2)設計のための三次元ＣＡＤ／ＣＡＭソフトウェアSolidWorksの基本的な操作法を予め予習する。自宅でVPN接続ができずSolidoWorksが利用できない場合は，他のCADソフトを利用しても構わない．
本授業はCADオペレーティングを習う授業ではないので，基本的にCADソフトの使い方を指導しない．
3)要求仕様に沿った課題を設計する。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

必要な教材，資料は適宜紹介する．あるいは電子媒体で配信する．

1)SloidWorks：チュートリアル
2)機構学　　ISBN-13: 978-4627668911

平常時の課題への取り組み（30％）
課題の提出（70％）
により総合的に評価する．
成績評価の配分としては，コロナの感染状況により適切な方法に，概ね１０%程度の調整の可能性がある．それらについては，都度授業で状況の説明と合わせて公表する．

N/A

設計演習は三次元ＣＡＤ／ＣＡＭソフトウェアSloidWorksを用いる．したがって，大学から貸与されているノートパソコン（SloidWorksインストール済み）を各自必ず持参すること．
ソフトウェア(SloidWorks)は必ず，大学より提供される最新版をインストールしておくこと．
必要な場合はマウスを準備して持参すること．

授業物品調達や講師の予定調整により記載内容と開催回が変更される可能性があります。