デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design

デザインスタジオは都市環境デザイン工学科における実技系の基礎的授業として重要な位置を占める。当授業は複数の課題から構成され、基礎造形に係る演習、図面制作技術の習得、そして模型制作の技法、これらを統合した造形表現など。これらにより、都市環境デザイン工学に係る計画づくりの初歩を学ぶ。

基礎造形に関しては、紙、布などの加工を通じて、重力が働く世界における材料の特性を学ぶ。図面を用いた作業により作図検討の基礎を学ぶ。後半では都市、建築模型制作の基礎的な技術、観点を学ぶ。

• （Ａ）歴史・文化・自然の理解・尊重:
• （Ｂ）技術者倫理:
• （Ｃ）工学基礎学力:
• （Ｄ）専門基礎学力:70％
• （Ｅ）専門知識の活用・応用能力:30％
• （Ｆ）総合デザイン能力:
• （Ｇ）コミュニケーション能力:
• （Ｈ）継続的学習能力:
• （Ｉ）業務遂行能力:

デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連

日本語 / Japanese

第一課題は紙の造形であり、個人課題として重力に耐えうる紙の構築物を制作する。第二課題はグループ課題として、土木構築物が備えるべき美しさを念頭に素材特性と重力それぞれに向かい合い、造形物を制作する。第三・第四課題は個人課題として、手書き図面による図面作成技術、小空間設計を学ぶ。第五課題、第六課題は模型制作の基礎を学ぶ。
新型感染症対策を講じつつ、必要な範囲で対面型授業を実施予定である。

あり / Yes

あり / Yes

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

1：ガイダンス、基礎造形課題

全体の進め方や狙いを説明する。造形物の美しさ、合理性、工夫などを狙いとして、紙を使った構築物を制作する。
課題説明、グループ分け。

2：立体造形(基礎検討)

グループごとに設定したテーマの立体造形物への展開について検討し、エスキスを受ける。

3：立体造形(試作)

立体造形物の制作。試行錯誤をへて、意図した造形物の姿を捉えていく。

4：立体造形発表、講評

立体造形物を完成させ、発表し、講評を受ける。

5：住宅のトレース

高名な住宅の平面、立面、断面図を手書きによりトレースする。

6：人の入る空間

人の入る小空間を設計する。
その基本的な構想をたてスタディする。

7：人の入る空間、講評

スタディした内容に則した成果図面を制作し、講評を受ける。

8：模型製作の基礎

模型製作の材料や用具の使い方について学ぶ

9：広場空間の模型制作（１）

実在の広場空間模型を作成する。図面や写真で空間の把握を行う。

10：広場空間の模型制作（２）

実在の広場空間模型を作成する。空間を表現し添景の作成を行う。

11：広場空間の模型制作（３）

作成した模型について講評をうける。模型の写真を撮影し、提出シートを作成する。

12：街路空間の観察と模型制作（１)

現地調査に基づき、ベースとなる地形部分を作成する。

13：街路空間の観察と模型制作（２）

現地調査に基づき、街路沿いの建物を作成する。

14：街路空間の観察と模型制作（３）

模型の写真を撮影し、提出シート作成する。模型の講評を受ける。

シラバス内容の事前確認
配布資料の復習
レポートの作成
演習課題の制作
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

必要に応じて配布する。

講義において適宜指示するともに補充資料を配布する。

各演習課題により評価する。4回以上の欠席または演習課題の未提出はD評価となる。

なし

前半は直定規、三角定規、三角スケール、製図用筆記具、色鉛筆など製図器具、カッターなどが必要となる。学科で紹介する製図用品セットを購入すれば、秋学期の図学及演習を含め対応可能である。後半は模型制作のための工作用器具が必要であるが、これも製図用品セットで概ね対応可能である。その他、模型制作のための材料が必要になる場合がある。

計画・設計演習の基礎演習は順を追って構成されているため、授業を休むとそれを取り返すのが難しい。極力出席すること。
都市計画コンサルタントとして都市デザインや都市政策立案の実務に就いていた教員、また現在実務家として最前線で活動している教員が、現場状況を含めて講義し、指導を行う。