デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
SEE200NC（科学教育・（教育工学） / Science education/ Educational technology 200）技術者倫理Engineers' Ethics
伊東 賢Satoshi ITOH
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | B1200 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | 都市：建築士 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 必修 |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリー（2023年度~）Category (2023~) | |
| カテゴリー（2019~2022年度）Category (2019~2022) |
都市環境デザイン工学科 基盤科目 人文社会系 社会科学分野 |
| カテゴリー（招聘学科）Category | 都市 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course will look at developing intuition to deal appropriately with ethical issues that are essential for doing work as an engineer. The three objectives of the course are:
① Learn how decision-making in engineering has a major impact on society and the environment
② Learn about problems and countermeasures in dealing with ethical issues as an engineer
③ Developing party consciousness and practical skills indispensable for engineering ethics
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
技術者として仕事を行う上で必須である倫理課題に適切に対処できる素養を養う。目的は以下の3項目。
①技術に関する意思決定が社会や環境に大きな影響を与えることを学ぶ
②技術者としての倫理的対処に際し、直面する問題と対処方法を学ぶ
③倫理的対処に欠かせない当事者意識と実践力を養う
到達目標Goal
①技術者が担う責任の範囲が理解できる
②科学技術の不確実性とリスクの違いが理解できる
③技術者倫理の必要性が理解できる
④技術者倫理規定が理解できる
⑤倫理課題「持続可能性」の背景と取組概要が理解できる
⑥技術者倫理問題に対処するための考え方と阻害要因が理解できる
⑦当事者として技術者倫理問題が意識できる
⑧技術者倫理問題に対処する実践力が発揮できる
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- （Ａ）歴史・文化・自然の理解・尊重:15％
- （Ｂ）技術者倫理:75％
- （Ｃ）工学基礎学力:
- （Ｄ）専門基礎学力:
- （Ｅ）専門知識の活用・応用能力:
- （Ｆ）総合デザイン能力:
- （Ｇ）コミュニケーション能力:5％
- （Ｈ）継続的学習能力:5％
- （Ｉ）業務遂行能力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
全14回（各100分）は全て対面授業とする。必要な連絡は学習支援システムで行う。前半（第１～１２回）は、技術者の責任範囲、科学技術の本質、技術者倫理が求められる社会的状況、倫理問題の考え方や阻害要因、事例による取組み方などの講義を聞く。後半（第１３回）は、これらをもとに技術者倫理が問われる事案について、技術者倫理上の問題点とその対処方法を検討し、技術者倫理の実践力を養う。第1回を除き第2回から14回まで、次回の内容に沿った事前課題を各回の授業の最後に提示するので、次回の準備としてその都度、各自ネット上などで調べ答案を作成し、その回の授業の冒頭に提出する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
・シラバス
・職業と仕事
・技術者の資格制度
第2回：技術者と倫理
・安全確保の潮流
・技術者倫理の特徴
・倫理規定
第3回：組織と個人の役割
・事例研究
・個人と法人
・組織の倫理問題
・個人尊重も倫理
第4回：モラル上の人間関係
・倫理の作用する限界
・コミュニテｲ
・私的な人間関係
・業務上の人間関係
・利益相反と公衆
第5回：科学技術と技術者の位置づけ
・科学技術とは何か
・科学技術を担う人
・技術者の位置づけ
・科学技術のガバナンス
第6回：倫理実行の方法
・事実関係の争点
・概念上の争点
・適用上の争点
・モラルに基づく判断の方法
・決疑論の利用
第7回：事故責任の法の仕組み
・注意・過失・欠陥
・職務と注意義務
・品質管理
・事故責任の法
第8回：法的責任とモラル責任
・カネミ油症事件
・法的責任
・法とモラルの境界域の責任
・合成化学物質の脅威
第9回：コンプライアンスと法規制
・正直性・真実性・信頼性
・三菱自動車リコール欠陥隠 し
・規制法令
・コンプライアンス
第10回：説明責任
・遺伝子組換え作物
・説明責任と信頼関係
・立証責任
・情報開示
第11回：警笛鳴らし（内部告発）
・実例（冨里病院医師解雇）
・コミュニティー内部の人間関係
・法による救済の方法
・技術者の通報対策
第12回：環境と技術者
・SDGｓは何を目指す。
・環境問題
・地球規模の環境問題
・環境と倫理
第13回：事例研究(グループワーク)
実課題：グループごとに設定
・倫理問題と対処案の検討
第14回：総合研究(グループワーク)
・多様な対処がもたらす継続検討の必要性
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前課題：次回の内容に沿った事前課題について、ネット上などで調べ答案を作成し、当日の授業開始時に提出する。第1回を除く第2回から全13回提出する。
日頃の思考訓練：自らが遭遇した事案や、新聞等で報じられている事案などについて、技術者倫理上、どのように対処すべきか考える習慣を身に着ける。
本授業の準備学習・復習に各4時間あてる。
テキスト（教科書）Textbooks
・各回のテキスト（パワーポイント資料）はその回の直前に学習支援システム上の教材のところにアップするので、各自プリントを用意する。
参考書References
・「土木技術者倫理問題」（土木学会 技術推進機構 1,500円税別）
・「技術者倫理とリスクマネジメント」（中村 オーム社 2,000円税別）
・「技術者の倫理 入門」（杉本ほか 丸善 1,700円税別）
・「卒業生としての知識・能力と専門職としての知識・能力」http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/siryo/__icsFiles/afieldfile/2012/12/08/1328590_7.pdf
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験 50％
事前課題 40％（全13回）
平常点 10％
・意見発表
・授業への協力など。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・授業中に騒ぐ学生がいるので注意してほしい旨の意見や、グループワーク時討論に加わろうとしないものも見かける。技術者倫理という技術者に必須の素養を養うこの科目の特異性を踏まえ、授業に取り組む心構えの説明が肝要。そこで、第1回の講義の冒頭と第13回のグループワークについて技術者倫理の基本として科目に取り組む心構えについて解説する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・第13回のグループワークは、進行役・書記・発表者・タイムキーパーを決め検討を進める。その後グループの検討結果発表を全員で聞く。検討課題は各回の実施要領の中にあり各自で事前に検討し、グループで自らの検討内容を容易にメンバーに周知できるように、答案の短冊もその都度用意する。