理工・生命科学部教養科目KLAC Course
BSP100LC(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)環境と資源Environment and Resources
片谷 教孝Noritaka KATATANI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工・生命科学部教養科目KLAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | H3125 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 小西館‐W202 |
配当年次Grade | 1年 |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工・生命科学部教養科目>Category | 人文・社会・自然科学系 |
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Outline (in English)
[Course Outline]
Environmental issues are very important social problems. It is necessary for every people to understand the mechanism of these issues, but at present, the necessity has not been performed yet. In addition, the concept of SDGs(Sustainable Development Goals) has become a internationally common sense. This lecture aims to study fundamental understandings of SDGs concept and environmental issues including global environmental issues, local issues, radioactive species, and so on.
[Learning Objectives]
The main objective of this class is to get enough knowledge on the environmental problems, resources and energy problems, and the concept of SDGs as a internationally common goals. Another objective is to have a mind to have a interest on these social problems. Particularly, as the environmental problems are interdisciplinary issues, it is important for the students to be able to understand a problem from the viewpoint of not only natural sciences but also social sciences.
[Learning activities outside of classroom]
"The standard study time outside of classroom is not less than 4 hours." The information related to the environmental issues can be obtained from the mass-media news, internet websites, newspapers, and so on . It is important for students to gather those information by themselves.
[Grading Criteria/Policy]
An short exercise (mini-test) is conducted to ask the opinion of individual student in the last 10 minutes of the class every week. The answer of the mini-test is reflected to the regular point. In the case that the answer is "nothing" or a blank paper answer, no regular point is assigned. The total of the regular point is counted as 50% of the total score. another 50% is evaluated by the term-end examination in July.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
環境問題や資源枯渇の問題が注目されるようになって久しい。1980年代以降はかつての四大公害事件のような激甚な公害の新たな発生はないが、地球環境問題や有害化学物質の問題など、多くの問題が現在も存在している。また2011年3月の東日本大震災に伴う原発事故以降、放射線の問題が注目を集めるようになった。しかし、これらの問題が必ずしも市民に正しく理解されているとはいえないのが現実である。一方で、近年はSDGs(持続可能な開発目標)が国際社会に共通の理念とされ、すべての国民が必要な知識を持って取り組むことが求められるようになってきた。この授業では、SDGsの概念とともに、放射線を含む環境問題や、資源・エネルギー問題の全般を広く扱い、環境問題を直接の専門分野としない学生でも最低限知っておくべき知識を身につけることを目的とする。
到達目標Goal
この授業では、環境問題(放射線を含む)や資源・エネルギーの問題、さらには国際的な共通目標であるSDGsの概念について、理工系学部の学生として最低限知っておくことが望ましい知識を身につける。また、これらの社会的な問題に対して、十分な問題意識を持てるような動機づけを行うことも目標の1つとする。特に、環境問題が学際的な領域であることから、理系に限定せず、文系の視点からも問題をとらえることができるようになることを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、以下に関連している。理工学部:「DP2」と「DP4」、生命科学部「DP1」。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
まず環境問題とは何かを理解するため、環境問題の歴史的経緯やその本質的な部分について解説する。その中で、近年なぜSDGsという考え方が出てきたのか、その目標は何であるのかを学ぶ。次いで環境問題を自然科学のみならず人文社会科学的な観点から理解し、さらに環境問題にどう取り組んでいく必要があるのかを各自で考えてもらう。また資源、エネルギーの問題は、環境問題と不可分な関係にあることから、世界や日本の地下資源やエネルギー資源の現状を解説し、資源の有効利用と保全をいかにして両立させるかを考える。また、通常の授業形式に戻った後については、比較的多人数が履修する科目であることから、双方向的な方法はとりにくいため、基本は講義形式で進める。ただし毎回最後に短い練習問題(ミニテスト)を課し、翌週それに対するコメントを返すことによって、最低限の双方向性を確保する。このミニテスト解答の提出は、平常点に反映される。春学期の授業は,原則として対面で行う。 授業方式やミニテスト解答方法の詳細は、学習支援システムで伝達する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション・環境問題とは何か
講義の目的、講義の進め方、成績評価方法を説明する。後半では、環境とは何か、環境問題とは何か、という基本的な点を解説する。
第2回[対面/face to face]:環境問題の歴史的経緯とSDGs
人類が地球上に誕生してから現在に至るまでの、環境問題(公害問題)の歴史的な流れを解説する。また近年なぜSDGsの考え方が出てきたのかを解説する。
第3回[対面/face to face]:SDGsが目指すもの
現在提示されているSDGsの17の目標について解説し、我々がそれにどう貢献できるかについて考える。
第4回[対面/face to face]:環境問題を自然科学の立場から理解する
地球の自然科学的なしくみを理解し、そこから環境問題が発生する根源的なしくみを理解する。
第5回[対面/face to face]:環境と生物
地球上に生命が誕生してから現在にいたる生物学的な歴史と、環境問題の関連性について考える。
第6回[対面/face to face]:近年の環境問題のトピックス(1)地球環境問題
地球環境問題の全容を解説する。また国際的な取り組みの状況や見通しについても概説する。
第7回[対面/face to face]:近年の環境問題のトピックス(2)化学物質問題
ダイオキシンや環境ホルモンに代表される、化学物質由来の環境問題の全容を解説する。
第8回[対面/face to face]:近年の環境問題のトピックス(3)放射線問題
放射線、放射能、放射性物質とは何かを解説し、原子力発電のしくみを学ぶ。次いで福島第一原発事故の影響の現状や、将来見通しについても解説する。
第9回[対面/face to face]:世界と日本の資源・エネルギーの現状と将来
世界全体や日本国内での資源採掘および利用の現状と、今後の需給見通しについて学ぶ。
第10回[対面/face to face]:日本の省エネルギーの現状と再生可能エネルギー
エネルギー消費を削減するための省エネの取り組みと、再生可能エネルギーの技術開発および導入状況について、日本の現状を中心に解説する。
第11回[対面/face to face]:環境問題と社会科学
環境問題を経済学、法学、社会学の切り口からとらえる考え方を学ぶ。
第12回[対面/face to face]:環境問題に取り組むために(1)(技術的取り組み)
環境問題を抑制するために、さまざまな技術的手法が適用されている。ここでは、環境問題に対する技術的な取り組みを歴史的にみて、その主要な手法を解説する。
第13回[対面/face to face]:環境問題に取り組むために(2)(社会的取り組み)
環境問題を抑制するための、経済学的、法学的、社会学的な取り組みについて解説する。
第14回[対面/face to face]:環境問題に取り組むために(3) (環境リスク論)、全体の総括
環境問題によって人体にもたらされる負の影響は、環境リスクとしてとらえることができる。この環境リスク定量化の考え方と、そのリスクを提言するためのリスク管理の考え方を学ぶ。最後に学期全体の総括を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】環境問題に関連する情報源は、マスコミ報道を中心に、我々の周囲に多数存在する。この科目では、そういう一般向けの情報源からいかに自主的に情報収集を行っているかが問われる。
テキスト(教科書)Textbooks
片谷教孝・鈴木嘉彦「循環型社会入門」オーム社(2001年刊、1900円+税、2020年度より電子出版に移行)を必須のテキストとする。毎週使用するとは限らないが、随時参照できるように、毎回携行すること。このテキストは初版から20年以上経過しているが、主要なデータは2012年の増刷時に改訂されている。このほかの最新データについては、プリントによって補う。なおこの教科書は、早い時期に通読(斜め読みでよい)しておくこと。履修者は教科書に目を通してあるという前提で授業を進める。また、授業の要点を記載したプリントは、毎回配布する。ただしこのプリントは、教科書を補足するためのものであり、教科書の代用となるものではない。
参考書References
授業中に随時紹介する。環境問題に関する出版物は、非常に多く出版されている。それらの中には、科学的に正しくないものや、一部の情報を極端に強調したものなど、誤った理解を増幅するようなものも含まれている。正しい知識を得るために有益な参考書を授業内で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業の終了前10分程度の時間で、個々の学生の見解を問うための簡単な練習問題(ミニテスト)を課し、その解答提出をもって平常点とする。チェックの基準は解答内容の正誤ではなく、授業内容に基づいて自ら考えた解答であるかによって判定される。「特になし」などの解答や、白紙解答の場合は、平常点を与えられない。この平常点を50%、期末試験の得点を50%の割合で合算し、評価を行う。なお、ミニテストの解答を提出しても、講義開始から30分以上経過して入室した場合には平常点を与えられない。ただしこの30分の余裕は、交通機関の乱れ等による影響を吸収するためのものであり、30分遅刻してよいという意味ではないので、注意されたい。あくまでも始業時刻に着席していることが大原則である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
画像・映像情報の使用を増やす要望が毎年出ているので、今年度もなるべく多くのPowerpointスライドや映像情報を使用するように配慮する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業では映像情報やPowerpointのようなプレゼンテーションソフト上の情報を時折使用する。ただし学生に情報機器の使用を義務づけることはしない。ただしやむを得ずオンライン受講する場合には、言うまでもなくネットワーク接続された機器が必要になる。
その他の重要事項Others
担当教員は非常勤であるので、質問がある場合には毎回のミニテストの解答の中に記載することを推奨する。質問に対しては次週回答する。またメールでの質問も受け付ける。アドレスはkatatani@obirin.ac.jp(@を半角文字にして送信のこと)。