理工・生命科学部教養科目KLAC Course
BSP100LC（初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100）情報倫理Ethics in Information Technology
笹原 和織Waori SASAHARA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工・生命科学部教養科目KLAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | H3122 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | 小東館-E208 |
| 配当年次Grade | 1年 |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー＜理工・生命科学部教養科目＞Category | 人文・社会・自然科学系 |
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Outline (in English)
In this lecture, we analyze the behavior in the Internet which constitutes the information society. And we must understand deeply the merits and demerits that are now commonplace, and think about how we deal with that problems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義では現代の「情報社会」を成立させている「インターネット」とそれを利用する我々の行動全般を視野に入れ、君たちが当たり前に感じているそれらの「光」の部分と共に、その「影」の部分を十分に理解し、まず何が「問題」であるのかを抽出し、その「問題」に対処する方法を共に考えてみたい。
到達目標Goal
現状を肯定するだけでなく「問題を発見」すると同時に、その解決に向けた諸状況を理解し、整理すること。さらにはより良い「社会的な解決方法」を見出し、それが何故かを説明できるようになること。
Discover the problems from the current situation, and solve them. In addition, you must be able to explain a better social solution and why.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、以下に関連している。理工学部：「DP2」と「DP4」、生命科学部「DP1」。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
新型コロナ感染対策のためWeb講義主体となっていましたが、昨年からリアル講義を半分取り入れた形態を計画しました。しかしながら受講整数が多くその中で感染者が後半から増え出したため、Web講義が多くなってしまった講義形態でした。今年度はリアル講義を主体とする予定ですが、場合によってはWeb講義を取り入れる形に変わるかも知れません。その場合は事前に課題を配信し、それをめぐってのレポートなどのやりとりが中心になるでしょう。
当初内容は情報環境をめぐる倫理的な諸課題についての講義が中心になりますが、後半の個々の事例／具体的な問題に関しては、提供する情報をもとに、先ずそれをきちんと理解した上で共に考えてもらいたいと思います。
受講生の皆さんには「何故？どうして？どうすれば？」を徹底的に考えてもらいます。
コロナ禍への対応状況に加え、私が今接している新たな状況に応じて内容に関して弾力的に変更があると思います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：情報倫理序論Ⅰ
まずはこの講義の目的と進行方向などを「講義ガイダンス（この資料）」として説明。
「情報」とは何か? 「倫理」とは何か? について考えてみよう。
倫理学の中での「情報倫理」の位置づけ、「ネチケット」と「情報倫理」の関係など。
第2回[対面/face to face]：情報倫理序論Ⅱ
「情報倫理」とは何か。どんなものがそうであり、その必要性と位置付けについて。
第3回[対面/face to face]：情報社会の規制要因Ⅰ
ルールについて
行為規範の意味やそれをあつかう際の注意点など。
第4回[対面/face to face]：情報社会の規制要因Ⅱ
規範の種別
様々にある規範・ルールの種別を分別してみる。
第5回[対面/face to face]：情報社会の規制要因Ⅲ
レッシグの社会規制図式
情報環境を規制するものを整理して理解する。
第6回[対面/face to face]：法的規制の重要性
様々な規制要素の検討から「法」の持つ役割や重要性を確認する。
第7回[対面/face to face]：法的規制Ⅰ
前提：刑罰と損害賠償請求
「法的問題になる」とはどういうことか。特に「刑罰」と「損害賠償請求」の違いについて。
第8回[対面/face to face]：法的規制Ⅱ
刑罰的規制について
刑罰的規制について、利用者と管理者の違いを視野に入れつつ考える。
第9回[対面/face to face]：法的規制Ⅲ
民法的な規制について
民法的な規制について、使用者と管理者の立場を意識しつつ考える。
第10回[対面/face to face]：法的規制Ⅳ
「著作権」と「プライバシー」問題
インターネット利用環境での著作権とプライバシーのあり方および、今までに整理した法的枠組みの関係性を理解する。
第11回[対面/face to face]：「倫理学」の基礎理論Ⅰ
コミュニケーションにおける根本的な問題が何かを考えてみる。
第12回[対面/face to face]：「倫理学」の基礎理論Ⅱ
倫理学的な基礎概念の紹介と、現代への応用の可能性を検討する。
第13回[対面/face to face]：事例研究・発表
みなさんに具体的問題を挙げてもらい、共に考えてみたい。
第14回[対面/face to face]：ブログやFacebook、LineなどのSNS
ブログやSNSを利用して、他者批判・企業業批判や社会批判を行うことの重み、代償を身近な事例で考えてみたい。特にその中毒性の問題など。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】
授業で取り扱うテーマ、個人情報保護、機密情報保護、著作権、先端的情報技術等に関する倫理問題や情報技術にまつわる時事問題に関して、日ごろからの新聞、ネット報道に注意すること。
興味のある課題から、レポートのテーマを選択させる。
Pay attention to daily newspapers and online reports regarding ethical issues related to themes handled in class.
テキスト（教科書）Textbooks
講義用資料は、講義時に随時提供する。
使用環境については、大学の提供するWebシステムを利用する予定。
参考書References
ローレンス・レッシグ『コード』
近藤勲編著『情報と職業』(丸善)
水谷雅彦、越智貢、土屋俊編著『情報倫理の構築』（新世社）
デボラ・ジョンソン著、水谷他監訳『コンピュータ倫理学』(オーム社)
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義の終了後に適宜課題を設定し、その評価をもって成績評価としたい。課題提出には一定の期間を設け、期間外の提出は認めないことで計画的な学習の補助としたい。
講義の出席率は課題の提出割合とする。
講義内発表やレポート提出のある場合は、出席率を前提としてその評価を課題提出に伴う評価に加え、総合的に評価する。
The assignment report imposed after the lecture will be the grade evaluation.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生と共に、現代的課題について考えていきたい。特定の解答を要求してはいない。そこに至るまでの思考過程と、どれだけ広く深く考え抜くのかが大切。積極的な発言を求めたい。