理工・生命科学部教養科目KLAC Course
PHL100LC(哲学 / Philosophy 100)哲学入門Introduction to Philosophy
美頭 千不美Chifumi MITO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工・生命科学部教養科目KLAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | H3087 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 小東館-E202 |
配当年次Grade | 1年 |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工・生命科学部教養科目>Category | 人文・社会・自然科学系 |
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Outline (in English)
▪ Course outline : In the Western academic tradition, philosophy is positioned as the foundation of various studies. So why is philosophy positioned as the foundation of academics? What is an academic act of doing philosophy? Here, we will explain the essence of philosophy as academic for elementary students for students who have never mentioned before in philosophy, and will give an overview of philosophy along the trend of philosophical history. At the same time, we aim at the fundamental understanding of philosophical terms.
▪ Grading criteria : class participation (30-50 points) and final exam (70-50 points). Full attendance does not guarantee a credit. More details will be explained in the first week of the class.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
西洋の学問の伝統において、哲学は諸学の基礎に位置づけられる。ではなぜ諸学問の基礎に哲学が位置づけられるのか。哲学とは何をする学問的営為であるのか。本授業では、哲学にこれまで触れたことのない受講生を対象に、学としての哲学の本質を初級者向けに解説しながら、哲学史の流れに沿って哲学の概論を講ずる。併せて、哲学用語の基礎的な理解を目指す。
到達目標Goal
西洋哲学以外の学問分野(たとえば宗教学、芸術学、社会学、歴史学等)との関連づけもはかりながら、古代ギリシア以来の哲学思想を西洋哲学史の流れに沿って近代の入り口まで紹介するので、自分が既に習得しているさまざまな知識とうまく関係づけながら、哲学の歴史の主流とそこで問題となる基本用語を習得すること、それが学習到達目標である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、以下に関連している。理工学部:「DP2」と「DP4」、生命科学部「DP1」。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
▪ 今年度は、2020年度春学期以来3年にわたり実施されたオンライン・オンデマンド型の授業を改め、基本的に旧来どおりの全回教場における対面型の授業に戻す。
但(ただ)し、状況によってはオンライン・オンデマンド型の授業に切り換えることがあるかもしれないので、注意を要する。
なお、諸般の事情により、Zoom/ハイフレックス型の授業は実施しない。
▪ 本授業は講義形態の(聴講して学ぶ)授業である。演習・ディスカッション等は実施しない。
▪ リアクションペーパーの毎回の提出を求めない代わりに、随時、Gmailでの質問・意見・感想等を受けつける。必要であれば、学習支援システム内の授業内掲示板を開設し、自由な意見交換が行なわれるよう配慮する。
本来、本授業も、教師と受講生とが時間と場を共有し、互いに学び高め合って成果を得るべき場であるため、毎回の授業を通じて当然生じる受講生の自由な思いや意見・質問を、積極的に受けつける。だから気になることがあれば遠慮なく直接質問するなりメールをください。
メール・アドレス:chifumi.mito.gv@hosei.ac.jp
* なお、授業全般に関する情報は、学習支援システム内の「お知らせ」欄を通じて告知することもあるため、学期末の授業最終週まで「お知らせ」欄に随時注意を払う必要がある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回[対面/face to face]:ガイダンス:講義内容概観、評価方法
▪西洋の学問的伝統において諸学の基礎と目される「哲学」の特性について。また、古代ギリシアから中世、ルネサンス、近代に至る西洋哲学思想の流れを大まかに紹介。
▪評価方法の概略を具体的に口頭で伝える。大事な点なので、質問があれば遠慮なく直接私に質問できるようにする。
▪期限までに簡単な自己紹介文を提出するよう案内する(今回分の出席点に加算する)。
第02回[対面/face to face]:哲学とは何か:理性をよりどころとする真理の探究、近代日本における「哲学」の導入
哲学において重視される「理性」とは何でありうるかについて、「ロゴス」を参照しながらその重要な意味について解説する。また、「ピロソピアー」に「哲学」の訳語を与えた西周(にし あまね)についても触れる。
第03回[対面/face to face]:古代ギリシア(1):ソクラテス以前①:自然哲学
自然哲学。タレス。アナクシマンドロス。ヘラクレイトス。ピュタゴラス。デモクリトス。
第04回[対面/face to face]:古代ギリシア(2):ソクラテス以前②:ソフィスト
ソフィスト。プロタゴラス。
第05回[対面/face to face]:古代ギリシア(3):ソクラテス
ソクラテス概説。無知の知。己の魂の世話。
第06回[対面/face to face]:古代ギリシア(4):プラトン①
プラトン概説。イデア論。
第07回[対面/face to face]:古代ギリシア(5):プラトン②
プラトンの世界観。想起説。政治思想。
第08回[対面/face to face]:古代ギリシア(6):アリストテレス①
アリストテレス概説。形相と質料の形而上学。
第09回[対面/face to face]:古代ギリシア(7):アリストテレス②
アリストテレスの倫理・政治思想。
第10回[対面/face to face]:ヘレニズム期:ストア派とエピクロス派
ヘレニズム期概説。ストア派の世界観と倫理思想。エピクロスの快楽主義。
第11回[対面/face to face]:西洋中世とルネサンス:スコラ哲学、ルネサンス期の思想家
中世:スコラ哲学、トマス・アクィナス。
ルネサンス:古代ギリシア・ローマの文芸復興、ヒューマニズム、ピコ・デラ・ミランドラ。
第12回[対面/face to face]:ルネサンスから近代へ:宗教改革、モラリスト
宗教改革:ルター、信仰義認、聖書中心主義。カルヴァン、予定説、職業召命観、マックス・ヴェーバー。
モラリスト:モンテーニュ、パスカル、デカルト。カントの倫理思想。
第13回[対面/face to face]:西洋近代の思想:ベーコン、デカルト、ホッブズ、ロック
フランシス・ベーコン:「知は力なり」、イドラ説、帰納法。
デカルト:良識、方法的懐疑、「我思うゆえに我あり」、演繹法。精神と物体の二元論。
ホッブズ:自然状態、「万人の万人に対する戦い」、「自然権」、社会契約。
ロック:経験論、「タブラ・ラサ」、信託。
第14回[対面/face to face]:授業時間内期末試験
習得度を確認するための筆記試験。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
▪ 本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、2時間を標準とする。
▪ 高等学校で「倫理」を履修した者は、「高校倫理」の復習をする。
▪ 授業開始以前にしておかなければならない指定された準備学習は特にない。但し、授業終了後は、毎回の授業の復習を各自きちんとこなし、質問があれば質問をし、授業中に適宜紹介される参考文献に当たるなどして授業内容の理解に積極的に努めること。そうしないと、哲学・思想の歴史的流れを踏まえながら、その基本用語の意味を理解し、実際にそれを使いこなせるようにはならない。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書の指定はなし。必要な教材は適宜(てきぎ)プリントにして配布する。
参考書References
毎回の授業で適宜指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
▪ 平常点(30~50%程度)と期末試験(70~50%程度)とにより総合的に評価する(100点満点)。
▪ 平常点の内訳(うちわけ)
毎回の出席カードの提出+【本日の質問】への解答の提出(学習支援システム内に設けられた項目に期限までに解答を提出する)
▪ 詳しくは初回のガイダンスの折に説明するので、受講希望者は初回のガイダンスに出席されたし。
▪ なお、期末試験(教場における筆記試験)は非常に簡単な復習テストであるので、最低ラインの点数に満たない場合、平常点が満点であったとしても、単位取得のために求められる基礎学力が決定的に不足しているとみなし、評価を「不可」とする。あるいは、平常点が著しく低い場合などは大幅減点の対象となる等の、独自の評価基準を定めている。100点満点の90点以上を取得するためには、平常点・期末試験とも満点に近い点数を取得する必要がある。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
①講義後半の近代の内容をもう少し充実させる。
②あまり大声・早口でまくしたてないよう、聴講する側に配慮して話し方に注意をする。
③オンライン型の講義資料において、スライド画面の見やすさ・講義内容の質をより高める。
④受講生の反応や理解度に注意を払う。
⑤昨年度までの試験の答案に見られた問題点を指摘し、受験の際に受講生が不正解を避けられるよう配慮する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ノート型のパソコン(任意)
※ 教室内のスクリーンが小さいため、スクリーンに映し出される画面が見づらい場合もある。その場合、ノート型のパソコンを持参していると、学習支援システム内の「教材」欄に授業時間内だけアップされる講義資料を手元のパソコンの画面を通して見ることができる。
その他の重要事項Others
基本的にパワーポイントを活用して作成した講義資料をスクリーンに映写して授業を進める予定である。