社会学研究科Graduate School of Sociology
SOC500E1-2216(社会学 / Sociology 500)メディア研究実習1Methods of Media Studies1
山口 仁
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学研究科Graduate School of Sociology |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X6028 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 2022年度以前「調査報道実習1」を修得済みの場合は履修不可 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire skills in academic news analysis. The goals of this course are to analyze news articles and write a academic report. Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class. Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end report: 50%, in class contribution: 50%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
学術的なメディア研究(特に報道分析)に向けた実践的演習を行う。受講生は学術的な報道分析の手法を習得し、研究成果(例えば、修士論文、博士論文、学会発表、投稿論文)として完成させることを目的とする。
到達目標Goal
実際に報道分析を行っている学術論文や学術書をレビューしながら、その手法を具体的に学んでいく。その上で受講生は具体的事例を自ら設定し、それに関する報道の分析を繰り返し演習として行っていく。そして研究報告や論文執筆が出来るようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
演習形式を採用する。具体的には学術論文・学術書の輪読・報告、課題の事例分析の発表・講評を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:報道分析とは何か
現在のメディア・ジャーナリズム研究において具体的に報道を分析する意義について講義をする。「理論を用いて事例を解釈するのか」、「事例の分析を通じて理論を説明するのか」を分けて考えることの重要性について解説する。
第2回[対面/face to face]:報道分析に関する先行研究レビュー①(輪読)
報道分析に関する学術論文(学術書)の輪読を行う。ただし、論文の内容そのものではなく、分析手法に注目してレビューを行う。
第3回[対面/face to face]:報道分析に関する先行研究レビュー②(講義・輪読)
報道分析に関する学術論文(学術書)の輪読を行う。ただし、論文の内容そのものではなく、分析手法に注目してレビューを行う。できれば、”問題ある”報道分析についても明らかにしていきたい。
第4回[対面/face to face]:事例分析のテーマ報告・ディスカッション①
報道分析を行う事例を設定して報告し、その後議論する。
第5回[対面/face to face]:事例分析のテーマ報告・ディスカッション②
報道分析を行う事例を設定して報告し、その後議論する。
第6回[対面/face to face]:各自の分析報告①
実際に分析してきた内容を報告し、ディスカッションする。
第7回[対面/face to face]:各自の分析報告②
実際に分析してきた内容を報告し、ディスカッションする。
第8回[対面/face to face]:各自の分析報告③
実際に分析してきた内容を報告し、ディスカッションする。
第9回[対面/face to face]:先行研究にみられる報道分析の理論枠組みを批判的に検討する①
先行研究における報道分析がどんな理論的枠組みで行われているのかを把握し、そこにどんな問題があるのかを批判的に検討する。理論的枠組みの問題を認識することで事例分析の質を高めることを目標とする。
第10回[対面/face to face]:先行研究にみられる報道分析の理論枠組みを批判的に検討する②
先行研究における報道分析がどんな理論的枠組みで行われているのかを把握し、そこにどんな問題があるのかを批判的に検討する。理論的枠組みの問題を認識することで事例分析の質を高めることを目標とする。
第11回[対面/face to face]:担当教員による報道分析の解説(演習)
担当教員が実際に行ってきた、もしくは行っている報道分析について自己反省的に解説する。
第12回[対面/face to face]:報道分析を研究発表するための実習①
分析を研究報告もしくは論文執筆へとつなげていくための模擬発表、および講評。
第13回[対面/face to face]:報道分析を研究発表するための実習②
分析を研究報告もしくは論文執筆へとつなげていくための模擬発表、および講評。
第14回[対面/face to face]:報道分析を研究発表するための実習③、まとめとふりかえり。
半年間の授業を振り返り、自らの研究へと反映させていく。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
課題論文・図書の輪読用資料を作成する。報告のための準備をする。講評・コメントを自身の研究に反映する。授業1回あたりの準備時間と復習時間はそれぞれ2時間(計4時間)を基準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
指定の教科書は無い。
参考書References
山口仁(2018)『メディアがつくる現実、メディアをめぐる現実』勁草書房、4500円(税別)
山腰修三編(2022)『対立と分断の中のメディア政治』慶應義塾大学出版会、
3200円(税別)
…担当者が行った報道分析をまとめた著書・編著。
成績評価の方法と基準Grading criteria
報告や発表などの平常点(50%)と期末のレポート(50%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の研究の進捗状況を把握したうえで、実習を行っていきたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
輪読や分析報告の形式は自由ですが、パワーポイントなどのスライドでも紙媒体のレジュメ形式でも対応できることが望ましいです。
その他の重要事項Others
兼任講師なので特定の時間のオフィスアワーはありません。受講生にはメールアドレスをお伝えしますのでそちらに連絡するようにしてください。
対面授業を予定しておりますが、コロナ感染状況の深刻化によって大学がオンライン授業に切り替えるなどのやむを得ない事情がある場合は授業形式形式を変更する可能性があります。
担当教員の専門分野等
<専門領域>ジャーナリズム論、マス・コミュニケーション論
<研究テーマ>ジャーナリズムに関する社会構築主義的研究
<主要研究業績>『メディアがつくる現実、メディアをめぐる現実(2018年・勁草書房)』