法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1（法学 / law 500）行政法特殊講義ⅠAdministrative Law I
西田 幸介
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X4026 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 博士後期「公法特殊研究Ⅰ」と合同開講 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
In this course, a textbook that a researcher wrote only by oneself will be reviewed. The purpose to do so is students learn to criticize legal theory, not to know Administrative Law. A book taken up in this course is “ADMINISTRATIVE LAW 3” written by Hiroshi SHIONO.
At the end of the course, students are expected to explain basic matters and to choose a framework for handling administrative disputes.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Your overall grade in the class will be decided based on the following;
In class contribution: 100%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では、受講者の問題関心にも留意しながら、行政法についての体系的理解を深め、かつ、学説を批判する能力を養うため、行政法の教科書（または体系書。一人の著者によって書かれたものに限る）を検討する。素材となる教科書は、下の【テキスト】に示す。具体的なテーマとしては、行政法の基本原理、行政裁量、行政処分、行政指導、取消訴訟、国家賠償、損失補償、客観訴訟を取り上げる。
この授業の受講者は、行政法学説を正確に把握し、批判的な視点から、その問題点を明らかにする力を身につけることが期待される。
到達目標Goal
①行政法の基本的な法理論をより深く理解する。
②行政法に関する文献（教科書）を読み込む力を身につける。
③行政法学の基礎理論が抱える現代的な課題を把握する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP1」と「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
演習形式による。受講者は、毎回、テキストの指定部分についてまとめて報告し、それを基に議論する。単に指定部分を解説するだけでなく、疑問点や問題点を指摘すること。
少人数の演習形式で授業を実施するため、フィードバックは、毎回、授業内で口頭により行う。
新型コロナウイルスの感染状況に配慮し、授業自体は対面形式とするが、オンラインでの参加も可とする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
行政法とは何か
行政の概念
第2回[対面/face to face]：行政法の基本原理
作用法の基礎概念
法律の留保
第3回[対面/face to face]：行政裁量
行政処分における裁量
純粋法学の視点
判断過程の統制
第4回[対面/face to face]：適正手続
行政処分の事前手続
参加と協働
第5回[対面/face to face]：行政処分
概念・種別
公定力・無効
第6回 [対面/face to face]：行政指導
概念・種別
理念と現実
第7回 [対面/face to face]：行政救済総論
行政訴訟の類型
取消訴訟の基本構造
第8回[対面/face to face]：取消訴訟（１）
処分性の定式・概念要素
処分性拡大論
第9回[対面/face to face]：取消訴訟（２）
原告適格
訴えの利益
第10回[対面/face to face]：国家補償（１）
国家賠償法1条の基本構造
職務義務違反説
第11回[対面/face to face]：国家補償（２）
営造物責任
被用者負担
民法との関係
第12回[対面/face to face]：国家補償（３）
損失補償
結果責任
第13回[対面/face to face]：客観訴訟（１）
権利保護と行政統制
機関訴訟
第14回[対面/face to face]：客観訴訟（２）
住民訴訟
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回の報告者がその準備を行うほか、当然のことであるが、報告者以外の者も、【テキスト】に掲げられた教科書のうち、各回の授業で取り上げる箇所を、それぞれ準備学習として読み理解してくる。また、必要に応じ、行政法の基本的な文献（主として【参考書】に掲げられているもの）を精読してくる。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
芝池義一『行政救済法』（2022年、有斐閣）
参考書References
宇賀克也『行政法概説』（Ⅰ〜Ⅲ）（有斐閣）
塩野宏『行政法』（Ⅰ〜Ⅲ）（有斐閣）
芝池義一『行政法総論講義』、『行政救済法』（有斐閣）
原田尚彦『行政法要論』（学陽書房）
藤田宙靖『行政法総論』（上・下）（青林書院）
いずれも単著による行政法の教科書である。このほかは、必要に応じて指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（100％）による。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞ 行政法
＜研究テーマ＞ ①行政計画の実体的統制、②私人間の協定と行政法学、③都市法
＜主要研究業績＞
①『行政法理論の基層と先端』（共著、稲葉馨先生・亘理格先生古稀記念）、2022年、信山社
②『行政の構造変容と権利保護システム』（共編著）、2019年、日本評論社
③『行政課題の変容と権利救済』（編著）、2019年、法政大学出版局